在宅酸素療養時の火災にご注意ください!
2022年10月1日
ページ番号:289971
在宅酸素療法に使用する酸素濃縮装置や酸素ボンベなどの使用中に、たばこなど火気を近づけると火災が発生する場合があります。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、在宅酸素療法を行う機会が増加していますので、酸素吸入時の火気取扱いについては十分注意してください。
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火災事例
病気のため自宅で酸素吸入していた患者さんが、たばこを吸おうと火の点いたマッチを口元付近に近づけたところ、突然マッチの火が激しく燃え、経鼻カニューレ(酸素吸入用のチューブ)に燃え移りました。炎は瞬く間に経鼻カニューレを伝って延焼したため、この患者さんの着衣が燃えて重症のやけどを負いました。

酸素濃縮装置と経鼻カニューレ(左)と着衣が燃焼している状況(右)
火災になるまで
酸素は燃焼を助ける働きをします。酸素吸入によって、この方の口元付近は酸素濃度が高い状態となっていましたが、そこにマッチの火を近づけたために激しく燃え出し、火災になったと考えられます。ご紹介した事例はマッチの有炎火でしたが、たばこのような小さな火種でも激しく燃え出すことがあり、大変危険です。
再現映像
酸素吸入中の出火については、喫煙に関係するものが多く発生します。この実験では、たばこのような小さな火種でも酸素の供給によって激しく燃える状況を再現しました。
画像をクリックすると動画をご覧になれます
酸素吸入中の火気の使用はやめましょう
酸素に火を近づけることは、非常に危険です!実験の様子からも経鼻カニューレが燃えると体のごく近くで激しく燃焼するため、重症のやけどを負う危険性がお分かりいただけます。患者さんが酸素吸入中に火気を使用しないことはもとより、家族や介護の方もご本人が火気使用されないよう徹底してください!
在宅酸素療法を受けている患者やその家族等にご注意いただきたい事項
- 酸素吸入中には、たばこを絶対に吸わないで下さい。高濃度の酸素を吸入中に、たばこ等の火気を近づけるとチューブや衣服等に引火し、重度のやけどや住宅の火災の原因となります。
- 酸素濃縮装置等の使用中は、装置の周囲2m以内には、火気を置かないで下さい。
- 火気の取扱いに注意し、取扱説明書どおりに正しく使用すれば、酸素が原因でチューブや衣服等が燃えたり、火災になることはありませんので、過度に恐れることなく、医師の指示どおりに酸素を吸入して下さい。

酸素の周囲は火気厳禁です!
酸素吸入中の火災
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