新聞報道のあった水道管向け塗料に関する不適切な行為に対する対応方針について(終報)
2023年12月25日
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大阪市水道局では、これまで、塗料メーカによる水道管向け塗料の不適切行為を受けて、公益社団法人日本水道協会に対して同協会が実施する原因の究明、及び再発防止に向けた検討について要望するとともに、当局の対応方針について公表してまいりました。
このたび、令和5年12月20日に、公益社団法人日本水道協会のホームページにおいて、これまで公益社団法人日本水道協会が公表している再発防止策に加え、不適切行為が発生した原因など、今回の一連の内容が総括された「神東塗料株式会社による塗料認証取得に係る不適切行為に関する対応-報告書-」が公表されましたので、お知らせいたします。
当局としては、今後、同様の問題が発生しないよう、再発防止策の実施状況を引き続き注視してまいります。
なお、当事案における塗料については、その後、認証機関である日本水道協会によって、衛生性の確認がされるとともに、水道用資機材に必要な耐久性等についても必要な要件を備えていることが検証され、これらの塗料を用いた水道用資機材は実使用上問題ないことが確認されているところであり、また、水道局が実施している定期水質検査においても、これまで異常は確認されていません。
公益社団法人日本水道協会の公表概要
「神東塗料(株)の不適切行為に係る報告書の公表について」(令和5年12月20日公表)
令和4年1月に判明した塗料の認証取得における神東塗料株式会社の不適切行為に関して、当該塗料の認証登録を行った日本水道協会において、一連の事実関係を整理するとともに、その原因及び本協会の制度上の課題等を踏まえた再発防止対策の内容等、対応について総括するものである。
報告書に記載されている内容は以下のとおり
- 不適切行為の内容
- 水道用資機材への影響
- 日本水道協会の対応
- 代替塗料への切替えと暫定期間
- 不適切行為に対する措置
- 不適切行為発生の背景
- 再発防止策
- 日本水道協会規格の改正
これまでの公益社団法人日本水道協会からの公表内容
これまでの大阪市水道局の対応
本事案発覚後、水質に異常がないこと、水道水による健康被害に関するお客さまからのお問合せがないことを確認の上給水を継続するとともに、計画的な工事については、当該水道管の安全性が確認されるまでの間、工事を原則停止しました。(令和4年1月14日公表)
その後、使用塗料の衛生性に問題がないことが確認されたことから、これまでどおり安全に使用できるとされた水道管を用いる計画的な工事についても再開しました。(令和4年1月18日公表)
また、関西の主な水道事業者及び水道用水供給事業者と共同で公益社団法人日本水道協会に対し、原因究明、再発防止策並びに情報提供の迅速な実施について要望書を提出しました。(令和4年3月10日報道発表)
その後、日本水道協会のホームページにおいて、再発防止策(早期、短期、中期)が順次公表されたことから、再発防止策の有効性を確認しつつ、内容についても注視してきました。(令和4年5月26日公表)、(令和5年3月22日公表)