東成区の都市景観資源(わがまちナイススポット)
2025年2月1日
ページ番号:130493

東成区の都市景観資源(わがまちナイススポット)について
北中道の古い街並み | 旧三井釦被服 | 真言宗御室派密華山妙法寺 |
八王子神社御旅所の楠 | 東小橋の街並み | 火袋式道標 |
深江の建築物、史跡群 | 矢田地蔵尊 | コイズミ緑橋ビル |
鶴橋駅(東小橋)周辺のレトロなアーケード商店街 |

北中道の古い街並み(きたなかみちのふるいまちなみ)
所在地
東成区中道4丁目16番、17番
概要
かつて平野川と暗越奈良街道(くらがりごえならかいどう)とが交差する玉津橋は、交通の要所として賑わっていた。玉津橋西詰を北に入ると、通りの両側に蔵や板塀のある民家が連続しており、古い街並みを形成している。
講評〔大阪市都市景観委員会〕
通りの西側には板塀のファサードを持ち、蔵のある大きな屋敷が連続する。東側には石塀のファサードで洋館風の屋敷があり、歴史的な雰囲気を感じる街並み景観を形成している。東側の新築住宅も街並みに馴染むファサードデザインを施した形跡が見られ、都市景観資源の登録により、まち全体の意識向上が期待できる。
旧三井釦被服(きゅうみついぼたんひふく)


所在地
東成区大今里4丁目27番22号
概要
今里周辺には明治中期から大正にかけてボタンや被服の製造に携わる事業者が数多く存在した。そのなかで三井釦被服は最も大きな事業者であった。この建物は、昭和初期に軍の要請で四条畷市に青年学校校舎として建てられたが、青年学校校舎としては使用されず、小学校仮校舎として使用され、戦後になってから現在の地に移築したといわれる。移設当時から被服製品の販売を行っていたが、後に改装して用途の転用を図っている。移築当時は、左右対称の建物であったが、左側部分が取り壊され、非対称となっている。
講評〔大阪市都市景観委員会〕
地域の産業遺産であるボタン会社の建築物が、ただ単に保存されているのではなく、美容室として活用されている点が貴重である。成り立ちに歴史性があり、現在も外観の維持に工夫されている。大通りに面しており、目につきやすい景観資源である。
真言宗御室派密華山妙法寺(しんごんしゅうおむろはにっけざんみょうほうじ)
所在地
東成区大今里4丁目16番50号
概要
聖徳太子の創建と伝えられる。石山合戦で焼失した本堂は、享保年間(1716年頃)に再建された。近世国学の祖と言われる契沖が、延宝7年(1679)から元禄3年(1690)まで住職を務め、ここで「万葉代匠記」を記したといわれ、境内は大阪府の史跡に指定されている。
講評〔大阪市都市景観委員会〕
八王子神社御旅所の楠(はちおうじじんじゃおたびしょのくす)
所在地
東成区大今里1丁目17番10号
概要
八王子神社御旅所の楠は、樹齢1300年を数えるとされ、明治18年(1885年)の洪水の際には、楠の上に、いかだを組んで難を逃れたという言い伝えがある。幹周11m、樹高25mで、大阪市の保存樹に指定されている。八王子神社御旅所は、この樹の見事さから楠神社とも呼ばれている。
講評〔大阪市都市景観委員会〕
東小橋の街並み(ひがしおばせのまちなみ)
所在地
東成区東小橋3丁目6番~9番
概要
東小橋にある比賣許曽神社(ひめこそじんじゃ)の歴史は古く、古事記では新羅から渡来した赤留比売命を祀ったと記され、石山合戦の兵火にあい、現在の地に移ったとされている。比賣許曽神社の周辺は、かつて江戸時代・明治時代の東小橋村の中心であった。現在でも、比賣許曽神社のほか、安楽寺、格子のある民家など、戦災から逃れた昔の街並みが残っている。
講評〔大阪市都市景観委員会〕
大通りから鳥居をくぐって旧東小橋村に入ると、別世界のような路地と神社、古い街並みがある。この一帯は昔の雰囲気が色濃く感じられる。また、古事記に由来する比賣許曽神社は貴重で、街に安らぎの空間を提供している。
火袋式道標(ひぶくろしきどうひょう)
所在地
東成区大今里4丁目27番
概要
暗越奈良街道と千日前通が交差する場所に立つ道標。上部を四角にくりぬいて火袋とし、上に笠をのせた形状をしている。文化3年(1806年)に釘問屋が建てたといわれており、道標には「右志き山、八尾久宝寺道 左いせ、なら道」と示されている。
講評〔大阪市都市景観委員会〕
暗越奈良街道沿いにあり、江戸時代に街道を通る旅人が目印にしたことを彷彿とさせる。道標そのものは小さいが、火袋のある道しるべは珍しく、当時の夜の景観を思い起こさせる。特徴的な形態をしていること、三叉路にあたる角地にあることで、景観資源としての存在感がある。
深江の建築物、史跡群(ふかえのけんちくぶつ、しせきぐん)

所在地
東成区深江南3丁目5番~22番
概要
昔、良質の菅の生い繁った深江の地に、笠を縫うことを職業とした大和の一族が集団移住したことが始まりと伝えられている。菅笠・菅細工などの伝統文化が現在も継承され、伊勢神宮式年遷宮に使用する菅笠を納めている。深江集落には、笠縫邑跡(かさぬいむらあと)として史跡に指定されている深江稲荷神社、法明寺(ほうみょうじ)などがあり、茅葺屋根形状の家屋、蔵、地蔵堂も多く見ることができるほか、深江郷土資料館では、第60回式年遷宮(1973年)の際に奉納されてから40年以上の時を越え、下賜された菅の大笠を見ることができる。
講評〔大阪市都市景観委員会〕
風格のある古い建築物が点在しており、菅笠づくりで栄えた深江村の歴史を感じることができる、「まちあるき」の絶好のエリアとなっている。地区で広く街並みや建築物、庭園、菅田、菅笠製造などを保存しようとしており、全体として高く評価されるべきである。
矢田地蔵尊(やたじぞうそん)
所在地
東成区東小橋1丁目4番2号
概要
玉造駅から東に入った暗越奈良街道沿いにある。峠越えをして奈良へ行くときに、ここで願掛けをしたといわれている。奈良の矢田寺に縁のある地蔵で、地蔵堂の中央に安置された石の地蔵尊には、矢田寺への道しるべが彫られている。
講評〔大阪市都市景観委員会〕
美しく手入れがなされ、地元の人による花が供えられている。遠方からも多くの人がお参りに来るといい、地蔵盆には多くの人で賑わうという。地域に密着した商店街の風景にもよく馴染み、ほっとする景観を形成している。
コイズミ緑橋ビル(こいずみみどりばしびる)





所在地
東成区東中本2丁目3番5号
概要
2017年3月竣工の「あかりの杜」をコンセプトに環境と緑化に配慮した建物としてデザインされ
た、照明器具会社の研究開発センターである。住宅地側をセットバックし、階段状の緑化バルコ
ニーとすることで圧迫感を軽減し、周辺地域に空・光・緑を共有している。
2018年に、おおさか優良緑化賞「大阪府知事賞」「生物多様性賞」、おおさか環境にやさしい
建築賞「事務所部門賞」、照明学会照明普及賞、日本建築協会「建築と社会」賞作品部門
受賞、2019年には、大阪都市景観建築賞(大阪まちなみ賞)緑化賞と多数受賞している。
講評〔大阪市都市景観委員会〕
鶴橋駅(東小橋)周辺のレトロなアーケード商店街(つるはしえき(ひがしおばせ)しゅうへんのれとろなあーけーどしょうてんがい)



所在地
東成区東小橋3丁目
概要
講評〔大阪市都市景観委員会〕
ダウンロードファイル
東成区の都市景観資源紹介(その1)平成23年作成(PDF形式, 806.97KB)
東成区の都市景観資源紹介(その2)平成23年作成(PDF形式, 546.65KB)
東成区の都市景観資源紹介(その3)平成23年作成(PDF形式, 494.09KB)
東成区の都市景観資源紹介(その4)平成23年作成(PDF形式, 795.88KB)
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このページの作成者・問合せ先
計画調整局 計画部 都市計画課(都市景観)
電話: 06-6208-7887 ファックス: 06-6231-3751
住所: 〒530-8201 大阪市北区中之島1丁目3番20号(大阪市役所7階)