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「先導的都市型エコ住宅供給事業者募集プロポーザル」におけるエネルギー消費の削減効果について

2023年5月16日

ページ番号:395300

「先導的都市型エコ住宅供給事業者募集プロポーザル」に基づき開発されたエコ住宅(開発名称:スマeタウン・Urban鶴見緑地)において、平成28年2月に全住戸への入居が完了し、事業者(サンヨーホームズ株式会社)の協力により、居住開始から1年間のエネルギー消費の削減効果についてデータの収集・分析を行いましたので、その結果についてお知らせします。

大阪市は、今後、市民のみなさまが住宅の建て替えや改修を行う際に、こうしたエコ住宅のアイディアを広く活用していただくことで、環境にやさしい住まいづくりが進んでいくことを期待しています。

開発概要

計画概要

  • 計画住宅戸数:28戸(全てオール電化住宅)
  • 構造:鉄骨造
  • 敷地面積:平均91.37平方メートル(87.41~108.89平方メートル)
  • 延床面積:平均94.65平方メートル(89.42~101.02平方メートル)

設備計画

  • 発電・蓄電設備:太陽光発電システム(5.0キロワット)、蓄電池(6.6キロワットアワー)
  • 高効率給湯設備:CO2冷媒ヒートポンプ給湯器
  • エネルギー制御に資する設備:省エネナビ等

特徴

  • 太陽光発電システム・蓄電池の設置など自然エネルギーを活用するとともに、エネルギー使用を抑制するための工夫により、「ゼロエネルギー住宅」をめざした住宅となっています。

  • 住宅(建築物)のエネルギー使用の抑制にあたっては、構造体の長期耐久性を確保したうえで、壁・床・天井の高断熱化、遮熱コート屋根材や開口部の方位に応じたLow-Eガラスの採用などにより、高い断熱性能を確保するとともに、欄間内装ドアの設置などによる通風への配慮、夏至・冬至の日射角度を考慮した庇の設置など、自然の力を利用する建築的工夫がされています。

  • 開発エリア全体としても、通風に配慮した建物配置や建物形状としたほか、蓄電池連動LED外灯や太陽光発電型LED外灯を採用するなど、環境に配慮しています。

  • 加えて、建物に対する30年にわたる保証・点検システムや、太陽光発電の売電収入の一部を原資とした管理組合の設立・運営など、適切な維持管理に向けた取り組みが実施されています。

完成写真

エコ住宅完成写真

写真提供:サンヨーホームズ株式会社

エネルギー消費の削減効果

実際にお住まいの方の入居後1年間の消費電力量等について測定し、エネルギー消費の削減効果について評価を行いました。

データの収集方法

  • 効果検証を実施するために、次のとおり、データを収集しました。
データの収集方法

画像提供:サンヨーホームズ株式会社

  • データ収集にあたっては、入居者から了承を得たうえで、住宅毎の太陽光発電システムによる発電量、余剰電力の売電力量、電力会社からの買電力量について、サンヨーホームズ株式会社を通じて太陽光発電システムメーカーからデータを取得しています。
  • なお、データの収集期間は入居後1年間としていますが、住宅によって入居時期が異なるため、収集時期は一律ではありません。
  • また、部分的に欠落しているデータや、エラー値と判断できるデータについては、評価の対象外としました。
システム概要図

画像提供:サンヨーホームズ株式会社

評価の方法

  • エネルギー消費の削減効果について、経済産業省「ZEHロードマップ検討委員会 とりまとめ」(平成27年12月)に記載の「ZEH」の判断基準(定量的な定義)に基づき、削減率について評価し、削減率が100パーセント以上の場合を「ZEH相当」、75パーセント以上100パーセント未満の場合を「Nearly ZEH相当」として評価しました。
ZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、住宅の高断熱化と高効率設備により、快適な室内環境と大幅な省エネルギーを同時に実現した上で、太陽光発電等によってエネルギーを創り、年間に消費する正味(ネット)のエネルギー量が概ねゼロ以下となる住宅です。 出展:経済産業省資源エネルギー庁ホームページ

 

ゼロエネルギー住宅のエネルギー消費量の削減について説明図

画像提供:サンヨーホームズ株式会社

  • なお、基準一次エネルギー消費量、設計一次エネルギー消費量の対象は暖冷房、換気、給湯、照明(その他の設備を除く)とし、その計算方法は、平成 28 年省エネルギー基準で定められている計算方法に従いました。計算にあたっては、住戸の標準プラン(2タイプ)について算出し、不利側の結果を用いて評価しています。

 

評価の結果

評価結果 (有効データ件数21件)

100%以上削減  (ZEH相当)

 13件62%
75%以上100%未満削減   (Nearly ZEH 相当) 7件 33%
 75%未満削減 1件 5%
 合計 21件 100%
  • 戸別に見ると、家族構成やライフスタイルの違いによって消費エネルギー量に差が出ることとなりますが、約6割の家庭で、削減率100パーセント以上(ZEH相当)の省エネが達成されています。
  • なお、同様に、約95パーセントの家庭で、削減率75パーセント以上(ZEH相当及びNearly ZEH相当)の省エネが達成されています。

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このページの作成者・問合せ先

大阪市 都市整備局住宅部建設課団地再生グループ

住所:〒530-8201 大阪市北区中之島1丁目3番20号(大阪市役所1階)

電話:06-6208-8421

ファックス:06-6202-7063

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