修景事例紹介 「北垣薬品本館」
2024年6月24日
ページ番号:563121
道修町のアイデンティティーを伝える薬種商の建物魅力の回復と歴史の継承に向けた修景

•建物名称:北垣薬品本館(きたがきやくひんほんかん)
•所在地:中央区道修町
•建築年:江戸期(1760年頃)
•構造・階数:木造、地上2階
•修景実施年度:令和元(2019)年度
モデル修景決定時の講評
当該建物は宝暦年間の表長屋の形式を備えたもので、下記の点で本事業の選定物件としてふさわしいものとする。
- 江戸期の大阪の様子を伝える現存する貴重な遺構であり、道修町の地域のアイデンティティーを今に伝える効果が期待されるものであるため。
- 所有者がこの建物を先祖から受け継いだものとして大切にされ、引き続き使用しつづけるご意思をお持ちであることから、景観資源としての継続性を高く評価したため。
地域の景観資源として、その潜在能力を高く評価するものであるが、本事業の実施にあたり、歴史的景観資源としての価値を担保する計画への修正が検討されることが強く望まれる。具体的には建物の特徴を印象として特によく伝える二階の窓枠の意匠の改修などは慎重かつ積極的に検討されることが強く望まれる。また、建物の工事完了後には、地域の成り立ちや魅力を伝える積極的な情報発信が行われることを期待する。
(大阪市地域魅力創出建築物修景事業推進有識者会議委員 野村 正晴)
修景について
主な修景の内容
中央窓に合わせて面格子を復元、漆喰塗替え

修景前

修景後
- ちぐはぐだった窓部分が、修景により統一感のある意匠になりました。
- 経年劣化していた外壁は、建築当時の伝統的な素材を尊重し、漆喰による塗替えが行われました。
トタン板を焼杉板に張替え

修景前

修景後
- トタン板に張替えられていた外壁は焼杉板に張替えられ、より建物の歴史が感じられるようになりました。
室外機・シャッターの塗装
修景前

修景後
- シャッター・室外機を木部の類似色で塗装することで、建物になじむようになりました。
魅力発信等について
広報紙等による情報発信
修景を行った事例として、中央区の広報紙や「あんじゅ」(大阪市住まい情報センター発行)に掲載されています。
- 「あんじゅ」 令和2(2020)年7月号
・・・9ページに掲載
- 「広報ちゅうおう」令和3(2021)年4月号
・・・3ページに掲載
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