修景事例紹介 「今橋ビルヂング」
2024年6月24日
ページ番号:563606
消防署の佇まいの継承と新たな演出による魅力向上のための修景

•所在地:中央区今橋
•建築年:大正14年(1925年)
•構造:鉄筋コンクリート造
•階数:地上4階
•建物評価等:国登録有形文化財(平成19(2007)年)
•修景実施年度:令和2(2020)年度
大阪市の中央消防署今橋出張所として1925年に建設された今橋ビルヂングは、公共の歴史的建築物を民間活用によって再生させた成功事例である。周囲には大阪倶楽部(1924)や旧住友ビルディング(1926,1930)といった大大阪時代を代表する近代建築が立地し、前面道路の今橋通では沿道の協力を得て大阪市が進める「観光魅力向上のための歴史・文化的まちなみ創出事業」によって、電線の地中化をはじめとする道路整備が計画されるなど、大阪の歴史的都心である船場地区の豊かな歴史や文化を今に伝える要素として、欠くことのできない存在となっている。またカジュアルなイタリアンレストランとして活用され、生きた建築ミュージアム事業にも積極的に参加することで、市民が気軽に歴史的建築物に触れる機会を提供している点も高く評価できる。
(大阪市地域魅力創出建築物修景事業 専門家相談員 髙岡 伸一)
主な修景の内容
外壁の洗い、ライトアップ器具の取替え、アルミサッシをスチールサッシへ取替え

修景前

修景後
- 経年の汚れが見られた外壁は、バルコニーを含め、全体的に洗いがかけられました。
- 仮設的に設置されていたライトアップ器具は、昼間も目立たないように、配線の整理・器具の取替えが行われました。
- 2階のアルミサッシは、建築当初の意匠をふまえて、スチールサッシへの取替えが行われました。
ランプの修理

修景前

修景後
- 元々は大阪市の消防署だったという建物の歴史の象徴であるランプは、配線等が修理され、点灯できるようになりました。
タイルの補修・貼替え

修景前

修景後
- 浮きやひび割れがあったタイルの補修・貼替え、オリジナルと色調や風合いが異なっていたタイルの貼替えが行われました。
- 貼替えには、オリジナルに合わせて製作したタイルが使用されています。
魅力発信等について
生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪への参加
平成26(2014)年より生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪(通称イケフェス大阪)に参加されています。令和4(2022)年の開催でも建物公開が行われました。
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