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修景事例紹介 「日本聖公会 川口基督教会」

2023年5月16日

ページ番号:563658

旧居留地のランドマークである建物の継承と新たな魅力創出に向けた修景

建物の概要

修景後の全景写真

•建物名称:日本聖公会 川口基督教会
 (にほんせいこうかい かわぐちきりすときょうかい)
•所在地:西区川口
•建築年:大正9年(1920)年
•構造・階数:レンガ造、地上2階
•建物評価等:国登録有形文化財(平成9(1997)年)(注)、大阪府指定文化財(平成21(2009)年)
•修景実施年度:令和2(2020)年度
(注)大阪府指定文化財に指定されたため、平成21(2009)年に登録抹消

安治川と木津川に挟まれた川口は、1868年の大阪開港に伴って外国人居留地が設けられた地域であり、教会堂が立地する場所は、26区画に区画された旧居留地21番地にあたる。 川口基督教会は、1882年に同地に建てられた聖テモテ教会を源流にもつ教会である。現教会堂が建設される以前の1889年に居留地が廃止されているため、居留地の直接の遺構ではないが、その名残を今に伝える貴重な存在である。大阪市内には戦前までに建設された教会堂建築がいくつかあるが、煉瓦造としては、西区に建つ国登録有形文化財の日本基督教団大阪教会(1922)と並ぶ代表的な建築である。1995年の阪神淡路大震災によって地盤が液状化し、塔屋が損傷するなど甚大な被害を受けたが、その歴史的価値の継承を図るために大規模な改修工事が実施され再生された。信徒のモニュメントにとどまらず、かつて川口周辺が大阪の玄関であり、西洋文化の発信地であったことを示す重要なランドマークといえる。

(大阪市地域魅力創出建築物修景事業 専門家相談員 髙岡 伸一)

主な修景の内容

ライトアップ

修景前の写真(ライトアップ)

修景前

修景後の写真(ライトアップ)

修景後

  • 新たな魅力創出に向けたライトアップが行われました。
修景前の写真(ライトアップ)

修景前

修景後の写真(ライトアップ)

修景後

  • 往時の雰囲気が感じられる照明器具(入口扉の上部)は、点灯できるように整備されました。

窓枠の塗替え

修景前の写真(窓枠の塗替え)

修景前

修景後の写真(窓枠の塗替え)

修景後

  • 経年劣化していた窓枠は、既存類似色での塗替えが行われました。

掲示板の移設

修景前の写真(掲示板の移設)

修景前

修景後の写真(掲示板の移設)

修景後

  • 掲示板は、外観を望見できるよう、隣接する「日本聖公会川口基督教会会館」へ移設されました。

魅力発信等について

生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪への参加

平成26(2014)年より生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪(通称イケフェス大阪)に参加されています。令和4(2022)年の開催でも建物公開等が行われました。

 

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電話:06-6208-9631

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