修景事例紹介 「萬代家住宅」
2024年6月25日
ページ番号:563684
和洋折衷形式で建てられたモダンな近代住宅の再生活用に向けた修景
•建物名称:萬代家住宅(まんだいけじゅうたく)
•所在地:阿倍野区播磨町
•建築年:昭和14(1939)年
•構造・階数:木造、地上2階
•建物評価等:国登録有形文化財(平成19(2007)年)
•修景実施年度:令和2(2020)年度
萬代家が位置する播磨町1丁目は、阪南土地区画整理事業による宅地の北端に位置し、かつて北部には旧制大阪高等学校があり、文教地区を形成していた。敷地は東西に長く、南部の道路に面して、西部に和風、東部に洋風の高塀が設けられている。
主屋は道路より後退し、和風高塀部に2階建て和館、洋風高塀部に平家建て洋館(応接室)が配されている。この建物構成は、同家が建築された昭和14年(1939年)頃には広く普及した形式で、平成19年(2007年)に登録有形文化財に登録されている。
萬代家周囲の景観の変化が著しい点からも、同家は貴重である。一方、隣接する阪南町などにも近代の住宅が多く残されており、同家の修景は、それらの景観保全に繋がり、地域の歴史や魅力を発信する契機となろう。
(大阪市地域魅力創出建築物修景事業 専門家相談員 植松 清志)
主な修景の内容
外壁・建具の塗替え
修景前
修景後
- 経年劣化していた外壁・建具は、塗替えが行われました。(外壁:既存類似色で塗替え、建具:既存の玄関の扉などと同様の色で塗替え)
和風高塀:焼杉板の張替え
修景前
修景後
- 経年劣化していた焼杉板は、柱の色に合わせた焼杉板での張替えが行われました。
洋風高塀:塗替え
修景前
修景後
- 洋風高塀は、亀裂等を補修した上で、外壁と同じ色での塗替えが行われました。
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