修景事例紹介 「西川家長屋」
2024年7月29日
ページ番号:598937
戦災をまぬがれた6戸長屋の統一感ある意匠の継承に向けた修景
•所在地:中央区龍造寺町
•建築年:明治43(1910)年
•構造:木造
•階数:地上2階
•建物評価等:国登録有形文化財(平成25(2013)年)
•修景実施年度:令和4(2022)年度
西川家長屋は戦災をまぬがれた空堀地区の北に位置している本2階建て六戸続き長屋である。当初の形からは改変されている箇所もあるものの、全体として、各戸共通の意匠により統一感のある建物となっており、一階の出入口の建具や出格子などが整然と並ぶ姿は存在感を持って見る者に迫る。また周辺は、ほとんど建て替えられた集合住宅などが並ぶ中で、南に位置する寺院と一体となった形で、この建物が保全されることにより、時間の流れの連続性を感じさせ、空堀地区に今も少なからず残る長屋や町家と同様に地域の景観に寄与する建物として重要である。
(大阪市地域魅力創出建築物修景事業 専門家相談員 松本 正己)
主な修景の内容
1階庇の歪み改善・瓦の葺替え、外壁の塗替え
修景前
修景後
- 歪みが見られた1階庇は、垂木の抜け修繕、軒桁の入替え等により改善され、既存瓦を再利用して葺き替えられました。
- 外壁は、既存部分の割れや劣化部分を補修した上、既存色に合わせて1階は黒色漆喰塗装、2階は聚楽塗装されました。
妻面:漆喰面の補修、板張部の焼杉板の張替え
修景前
修景後
妻面の漆喰面は破損部分を下地補修の上、漆喰で塗替えが行われました。
妻面の板張部は、傷みの程度が大きかったため下地をやり替え、焼杉板での張替えが行われました。
玄関建具の取替え、玄関照明器具の取り付け、腰の竪羽目板の張替え
修景前
修景後
- 東端から2軒分の住戸の玄関建具は、より細かい格子の引き違い戸に取替えられ、建築当初の姿に近づきました。
玄関にレトロ照明が取り付けられました。
竪羽目板は、劣化していた部分が張替えられました。
室外機の撤去
修景前
修景後
室外機を撤去し、すっきりとした印象になりました。
オーナーさんからの一言コメント
専門家をはじめ職人さんたちの知識や技とセンスのおかげで、110年を超える歴史の中で残ってきたこの長屋を自然な感じに修復できたことに満足しています。費用の一部を助成して頂き大変助かりました。
魅力発信等について
ホームページ等による情報発信
銀杏菴のホームページでは、写真とともに建物の紹介がなされています。
オープンナガヤ大阪への参加
令和4年(2022)年度のオープンナガヤ大阪(大阪長屋の保全活用を目的としたオープンハウスイベント)に参加されています。
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- CC(クリエイティブコモンズ)ライセンスにおけるCC-BY4.0で提供いたします。
- オープンデータを探す大阪市オープンデータポータルサイト
このページの作成者・問合せ先
大阪市 都市整備局企画部住宅政策課まちなみ環境グループ
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