修景事例紹介 「西住之江2丁目長屋」
2025年4月11日
ページ番号:651340
地域に新しい風景を創り出した洋風長屋の継承に向けた修景

•所在地:住之江区西住之江
•建築年:昭和10(1935)年
•構造:木造
•階数:地上2階
•修景実施年度:令和6(2024)年度
西住之江2丁目長屋は、辻榮式近代長屋として昭和10年に建設された。それは大正末から昭和の初めにかけての大阪市域拡張の中で、西住之江においては辻恵次郎による辻榮商店が127戸の長屋経営の中で生まれた。裏前栽だけでなく前前栽を持ち、近代長屋の特徴のガラスを多く使い、西洋風のデザインを多用している等、注目すべき点は多い。建設から90年近くを経て、当時の意匠を大きく変えることなく現在に住み継がれていることは、当時の長屋のレベルがいかに高かったかを示すものであり、この建物を所有する和田康由氏は近代住宅史の研究を通して早くから、高く評価していた。この建物がある区域は今でも当時建築された長屋が多く残り、種類の異なる長屋景観が連続している。この建物が建築デザインの特性を生かしながら、修景整備されることで居住空間としても質の高いものとなり、時代を超えて周囲の景観に及ぼす影響は大きなものとなるだけのポテンシャルの高さを持っている。
(大阪市地域魅力創出建築物修景事業専門家相談員 松本 正己)
主な修景の内容
2戸1棟の長屋の棟半分の修景

修景前

修景後
・玄関周りや建具などの修景(再現)を行いました。

修景前(バルコニー部分)

修景後(バルコニー部分)
・バルコニーや建具の改修(再現)を行いました。
オーナーさんからのひとこと

西住之江2丁目長屋は、多くの人々に知ってもらいたい価値ある建築物です。多くの人たちに、大阪の近代を代表する昭和10年築の近代長屋を見学していただきたいです。
その他
大阪くらしの今昔館8階常設展示室には、西住之江の長屋群がモデルとなった模型が展示されています。
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