修景事例紹介 「旧ワイチビル」
2025年10月20日
ページ番号:652704
戦後の船場の街並みを今に伝えるための修景

・所在地:中央区瓦町
・建築年:昭和39(1964)年
・構造:鉄筋コンクリート造
・階数:5階建て
・修景実施年度:令和6(2024)年度
(主な修景内容)
・外壁改修(アルミパネル塗替え等)
旧ワイチビルは、大阪の歴史的都心である船場の中橋筋に面して建つ中規模事務所ビルである。明治元年に(旧)東区伏見町で創業し、昭和 39 年に移転した際に新たに建てた本社ビルであり、現在、繊維業は縮小してテナントの比率が高くなってはいるものの、繊維業で発展した大阪・船場の歴史を今に伝えるビルといえる。また建築的にみても、敷地の間口幅いっぱいに建つ 5 階建程度の中規模ビルは、戦後の高度経済成長期に船場のような既成市街地に数多く建設された事務所ビルの典型であり、ファサードに使われている建材も、ほぼ建設当時から変わっていない。近年、高層マンションやホテルの建設が相次ぐ船場地区では、このような戦後高度経済成長期のビルの解体が急速に進んでおり、戦後の船場の街並みを今に伝える存在として、地域資産としての価値を有する貴重な存在となりつつある。
(地域魅力創出建築物修景事業 専門家相談員 髙岡 伸一)
オーナーさんからのひとこと

建築物修景事業に参加させていただくにあたり、髙岡伸一先生より、このビルのもつ魅力についてお話を伺い、新しい発見がありました。この度、築60年を迎え、外観の修復を機に最上階のリノベーションも実施し昭和のビルとして再生することが出来ました。ご指導いただきました皆様に感謝いたします。
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