浸水被害発生時の消毒方法について
2022年4月1日
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浸水被害発生時の消毒方法について
大阪市では下水道整備が進んでいますが、台風や都市型集中豪雨などにより想定を超えるような雨が降った場合には、道路が冠水してしまい浸水被害が発生してしまうことがあります。マンホールから下水が逆流した場合には汚水が混入している可能性があり、感染症発生予防のために消毒を実施する必要があります。
また、浸水後に発生するにおいは泥などの汚れが発生源となっていることが多く、泥に混入している微生物による作用も関係しています。まずは汚れを水で洗い流すか雑巾などで拭き取った後に、適切な消毒を実施することである程度の消臭効果は期待できます。
感染症予防のためにうがいや手洗いは大変有効ですので、作業後にはうがいをし、必ず石けんによる手洗いをして適切に手指の消毒をしましょう。
水道水から異臭がしたり濁っているという場合には、大阪市水道局お客さまセンター(06-6458-1132)へお問い合わせください。
参考ページ
- 感染予防の3つの基本をマスターしましょう!
健康局ホームページ「感染予防につとめましょう~手洗い・うがい・咳エチケット~」 - 浸水対策
建設局ホームページ「大雨に備えて」
浸水後(水が引いた後)の衛生対策について
浸水後の衛生対策の基本は洗浄・乾燥と消毒です。家屋等が浸水被害に遭われた場合には、以下のとおり衛生対策を実施してください。
床下浸水の場合
・ 汚泥や不要なものは片付け、汚れた箇所を水道水で十分に洗い流してください。
・ 床下は新聞紙や雑巾等で水分を取り除きましょう。
・ 通気をよくし、扇風機などを使って強制的に換気するなど、乾燥につとめてください。
※床下の消毒は原則不要ですが、汚泥等が取り除きにくい場所等は消毒を実施してください。
床上浸水の場合
・ 濡れた畳や敷物などは片付けてください。
・ 汚れた床や家具は、水で洗い流すか、雑巾で水拭きしてください。
・ 汚れを取り除いた後は、通気をよくし、家具は天日で乾燥させてください。
・ 食器類などはよく洗浄し、熱湯などで消毒してください。
消毒薬使用の際の注意について
・ 消毒薬は、使用上の注意をよく読んだ上で使用してください。
・ 消毒薬は、希釈したあと保存はできませんので、使用する直前に希釈をしてください。
・ 希釈後の消毒液をペットボトルで保管した場合、誤って飲んでしまう事故につながることがあります。
浸水被害発生時の消毒薬配布・手動噴霧器の貸出しについて
旭区役所保健子育て課保健衛生(06-6957-9973)では、浸水被害対策として消毒薬を準備しています。また、薬剤散布用に肩掛け手動噴霧器の貸出も行っております。
浸水被害発生後の消毒が必要な方、噴霧器による消毒を希望される方は、あらかじめお問い合わせのうえ、旭区役所2階25番窓口へお越しください。消毒が必要な世帯数が多い場合は、町会を介して速やかに連絡してください。
※肩掛け手動噴霧器については台数に限りがありますので、希望にそえない場合があります。あらかじめご了承ください。
浸水被害発生時の対処方法についてのリーフレット
- Adobe Acrobat Reader DCのダウンロード(無償)
- PDFファイルを閲覧できない場合には、Adobe 社のサイトから Adobe Acrobat Reader DC をダウンロード(無償)してください。
配布消毒薬について
クレゾール石けん液
【特徴】
泥汚れなどが残っている場合でも殺菌効果が弱くなりにいため、屋外消毒に適しています。
臭気が強いため、屋内の床下などへの使用には適していません。
【使用方法】
3リットルの水にクレゾール石けん液100mLを溶かすと、約3%の希釈液になります。この希釈液をじょうろや噴霧器で散布してください。
皮膚への刺激性が強いため、ゴム手袋を装着して使用してください。
衣類、ゴム、プラスチックに使用すると着色する恐れがあり、簡単には落ちませんので注意してください。
塩素系の消毒薬と混ざると有毒ガスを発生することがあるため、決して他の液体と混ぜないでください。
逆性石けん(塩化ベンザルコニウム)
【特徴】
皮膚への刺激性やにおいがほとんどなく、床上(屋内)の消毒に適しています。
手指の消毒にも適しています。
汚れによって消毒効果が著しく低下します。
【床上への使用方法と注意事項】
ペットボトルのキャップ2杯分(10mL)を水1Lで希釈した100倍希釈液を使用します。
泥などの汚れにより消毒効果が著しく低下するため、洗い流すか水拭きにより汚れを取り除いてから使用してください。(※汚れを取り除くことが困難な屋外や床下の消毒には適しません。)
汚れを取り除いた後は、噴霧器で噴霧するか、消毒液を含ませた布などで拭いてください。
【手指への使用方法と注意事項】
ペットボトルのキャップ2杯分(10mL)を水1Lで希釈した100倍希釈液を使用します。
はじめに手指を石けん等でよく洗い、調整した消毒液を張った洗面器の中に手を入れて30秒以上もみ洗いしてください。
消毒後はそのままタオルで手を拭いてください。
消毒時に手洗いの石けんが残っていると、消毒の効果が著しく失われます。
洗面器に張った消毒液は、繰り返しの使用で消毒力が失われます。
配布消毒薬以外の消毒について
消毒薬については、使用上の注意をよく読んだうえで使用してください。
消毒用アルコール(70%エタノール)
【特徴】
手指の消毒に適しています。
水分や汚れにより消毒効果が著しく低下するため、汚れが取り除くことが困難な屋外や床下の消毒には適しません。
【使用方法】
濃度が70%を下回ると急激に効果がなくなるため、希釈せず原液のままで使用します。
手洗い後は水分を十分にふき取り、3mLのアルコールを手に取り、1分間位かけて蒸発するまで手にすり込んでください。(※ポンプ式容器は1プッシュで3mLが出るようになっています。)
【注意事項】
泥などの汚れにより消毒効果が著しく低下するため、汚れを洗い流すか水拭きにより取り除いてから使用してください。
アルコール過敏症の方は手荒れの原因になることがあります。
消石灰
【特徴】
粉末状で使いやすい。(※顆粒のものもありますが、微生物との接触が不確実であり、消毒効果は期待できません。)
汚れが残っていても殺菌効果が弱くなりにくいため、床下の消毒に適しています。
園芸用品として販売されていますので、ホームセンター等で入手できます。
【使用方法】
粉末のまま、1平方メートルあたり1キログラムを目安に散布します。
【注意事項】
強アルカリ性で刺激が強く、粉末で飛散もしやすいため、取り扱いの際には長袖の着衣で実施し、マスク、ゴム手袋、ゴーグルを装着してください。
石灰水(消石灰を水に溶かしたもの)は散布しやすくはなりますが、消毒効果はかなり弱くなります。
生石灰は高熱を発生するため、家庭での使用には不向きです。
次亜塩素酸ナトリウム
【特徴】
家庭用台所漂白剤の成分であり、食器などの消毒に適しています。
台所用漂白剤に次亜塩素酸ナトリウムが5~10%含まれていますので、台所用品を販売している店舗で入手できます。
【使用方法】
一般的な家庭用台所漂白剤(塩素濃度5%)の場合、ペットボトルの蓋1杯弱分(4mL)を水1Lで希釈した250倍希釈液を使用します。
食器を洗剤等で洗ったあと、作った消毒液に5分間以上漬け、そのあと水で洗い流してください。
【注意事項】
泥などの汚れにより消毒効果が著しく低下するため、洗い流すか水拭きにより汚れを取り除いてから使用してください。
皮膚への刺激性があるため、ゴム手袋を装着して使用してください。
酸性の液体と混ざると有毒ガスを発生することがあるため、決して他の液体と混ぜないでください。
金属やゴムを腐食させるため、使用する場所には注意してください。
熱湯
【使用方法】
煮沸状態を保ったまま、1分間以上浸してください。
【注意事項】
やけどに注意。
耐熱性のもの以外は変形してしまうことがあります。
消毒方法についてのリーフレット
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