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報道発表資料 「ヘリコプタとマルチコプタを使った新しい放水システムの実証実験」を実施します

2023年8月25日

ページ番号:606448

問合せ先:経済戦略局産業振興部イノベーション課(06‐6615‐3723)

令和5年8月25日 14時発表

同時資料提供:大阪経済記者クラブ、大阪科学・大学記者クラブ

 大阪市は、成長産業の振興等を図るため、民間事業者等による先端技術を活用した実証実験を支援しています。
 この度、IoT・ロボットビジネス実証実験支援プログラム「AIDOR(アイドル)エクスペリメンテーション別ウィンドウで開く」として、大阪公立大学工学部の研究グループによる「ヘリコプタとマルチコプタを使った新しい放水システムの実証実験」を、令和5年8月29日(火曜日)に、アジア太平洋トレードセンター(ATC)にて実施します。
 高層建築物の火災などが発生した場合、消防クレーン車などでは消火に必要な水が届かないことから、スプリンクラーや連結送水管(注1)などを使った消火活動が一般的となっています。しかし、高層建築物の火災は避難に時間がかかり、消火活動は一刻を争うため、空からの放水など新たな消火方法が検討されています。この問題を解決するために開発を進めている、ヘリコプタとマルチコプタ(注2)を組み合わせた放水システムの検証となります。
 本実証実験は、開発過程の効果実証として、ヘリコプタの代わりにクレーンを使い、クレーンから懸下型マルチコプタを吊り下げた状態で放水実験を実施します。そして、放水による反動などをマルチコプタが制御して正確に目標物に放水できるかなどの検証を行います。
 今後、研究グループでは、縮小モデルを用いたヘリコプタと懸下型マルチコプタの協調飛行などの検証を行い、事業化へ向けた取組を推進していきます。
 なお、本プログラムは、本市の中小企業支援施策の執行機関である公益財団法人大阪産業局が本市からの交付金による事業として実施するものです。

(注1)連結送水管とは、消火用の水を火災が発生した階まで送水するために、高層建築物や地下街などに設置されている設備のことです。
(注2)マルチコプタとは、ヘリコプタの一種であり、3つ以上のローターを搭載した回転翼機のことです。

概要

実証名称

懸下型マルチコプタの放水実験

実施内容

 アジア太平洋トレードセンター(ATC)にある屋外広場で、クレーン車を使って貯水タンクを30メートル以上持ち上げ、貯水タンク部分からホースによって吊り下げた懸下型マルチコプタを使って放水を行います。

イメージ図

実証実験のイメージ図

実施主体

大阪公立大学 工学部研究グループ(講師:今津篤志)
所在地:大阪市住吉区杉本3-3-138

実施日

令和5年8月29日(火曜日) 午前中(予定)

実施場所

アジア太平洋トレードセンター(ATC)(大阪市住之江区南港北2-1-10

検証項目
  • 放水反力などの外乱をマルチコプタの制御によって抑制し、目標物に当てられることの確認(手動操縦または自動操縦)
  • 放水の飛距離と放水反力の測定

問合せ先

ソフト産業プラザTEQS
担当:下地、安永
電話:06-6615-1000

(参考)IoT・ロボットビジネス実証実験支援プログラム「AIDORエクスペリメンテーション」

 大阪咲洲の複合商業施設「アジア太平洋トレードセンター(ATC)」と大阪舞洲のスポーツ施設を実証フィールドとして実施する、開発・改良に必要な実証実験の支援プログラムです。「未来社会の実験場」をコンセプトとする万博に向けて、実証実験支援の取組を積み重ね、大阪における新たなビジネス創出に取り組んでおり、今後も引き続き、全国から実証実験を募集します。
 詳しくは、「AIDORエクスペリメンテーション別ウィンドウで開く」のホームページをご覧ください。
 なお、本プログラムは、「5G等先端技術を活用したビジネス創出プロジェクト」の一部として、「地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)」による寄附を活用し、実施しています。
 詳しくは、大阪市ホームページ「5G等先端技術を活用したビジネス創出プロジェクト」をご覧ください。

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