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報道発表資料 大阪公立大学の森之宮キャンパスにおいて下水処理水の再利用の取組が行われます

2023年9月22日

ページ番号:600533

問合せ先:建設局 下水道部 調整課 事業計画担当(06-6615-7594)

令和5年9月22日 14時発表

 大阪市建設局は、大阪公立大学と連携し、令和7年秋に開設が予定されている大阪公立大学の森之宮キャンパスにおいて下水処理水の再利用の取組を行います。

 中浜下水処理場で処理(MBR処理)された下水処理水が、中浜下水処理場に隣接する森之宮キャンパスにおいて空調の熱源(熱利用)やトイレ洗浄水の水源(雑用水利用)として活用されます。

 大阪城東部地区におけるスマートシティへの取組の一環として、経済戦略局・大阪公立大学より森之宮キャンパスでの下水処理水の再利用について提案があり、調整を進めてきた結果、令和5年9月から、森之宮キャンパスへ下水処理水を引き込むための管路等の設置工事を開始しています。

 今後、大阪公立大学におけるキャンパス整備工事や下水処理水送水管布設工事等、必要な工事が完了次第、下水処理水の再利用を実施してまいります。

熱利用とは

 下水道管を流れる下水の水温は、大気に比べ年間を通して温度変化が小さく安定しており、夏は冷たく、冬は暖かいという特長があります。この温度差の熱エネルギーを「下水熱」といいます。

 下水熱は安定した再生可能エネルギーのひとつで、給湯や空調などのエネルギー源として活用することにより、省エネルギー効果や温室効果ガス排出量の削減効果が得られると期待されています。

 大阪公立大学の試算では、森之宮キャンパスにおける空調の熱源への利用により、一般的な空調方式と比較して約6パーセントの省エネルギー効果があり、二酸化炭素排出量で1年間で86トンの削減効果が見込まれています。(大阪公立大学報道発表「CO2排出量を削減 下水処理水を森之宮キャンパスの空調等に再利用別ウィンドウで開く」)

(注)大阪市においては、民間事業者が下水熱の利用ができるよう、本市以外のものが熱交換器を設置する目的で占用する場合の占用許可等に関して、「下水道管渠内への熱交換器等の設置に関する実施要綱」を定めています。

MBR処理とは

 中浜下水処理場では、老朽施設対策として、既存施設を活用し省スペースで改築更新できる膜分離活性汚泥法(MBR処理)を導入しています。 また、MBR処理の導入により得られる、これまでの下水処理を超えるきれいな水(超高度処理水)を東横堀川に放流し、道頓堀川・東横堀川のさらなる水質改善を図ることで、水の都大阪の水辺魅力の向上とにぎわいの創出に貢献しています。


取組イメージ図


中浜下水処理場

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