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報道発表資料 大阪市・大阪公立大・大阪ガスの連携によりバイオプラスチック容器を中浜下水処理場にてエネルギー化する実証実験を開始します

2025年10月16日

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問合せ先:建設局 下水道部 下水道資源循環課(06-6615-7520)、建設局 下水道部 調整課(事業計画担当)(06-6615-7500)

令和7年10月16日 14時発表

 大阪市は、大阪公立大学および大阪ガス株式会社と連携し、令和7年9月に開設された大阪公立大学森之宮キャンパスにて使用されるバイオプラスチック製の弁当容器を回収し、中浜下水処理場にてエネルギー化する実証実験を11月から開始します。
 本実証実験では、バイオプラスチック製品のエネルギー化フローの検証を行い、下水処理場の消化槽での導入効果を確認します。
 大阪公立大学森之宮キャンパスが立地する大阪城東部地区では、「大学とともに成長するイノベーション・フィールド・シティ」をコンセプトにまちづくりが進められており、地区内の中浜下水処理場と大阪公立大学に、大阪ガス株式会社の協力をいただくかたちで、今回の実証実験に取り組む運びとなりました。
 本市下水道事業では、令和7年3月に策定した「大阪市下水道カーボンニュートラル基本方針」において、下水処理場を地域の資源・エネルギー循環の拠点として整備・再構築を進めていくこととしており、今回の実証実験の結果も踏まえつつ、2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けて、引き続き技術開発など多様な関係者との協同を進めてまいります。

1 実証実験について

実施目的
  • バイオプラスチック製品のエネルギー化フローの実証検証(回収・分解物の生成・バイオガス化)
  • 下水処理場の消化槽での導入効果の確認
実証フロー

 令和7年11月4日(火曜日)から12月22日(月曜日)まで、大阪公立大学森之宮キャンパス内の学生食堂において、植物由来の原料で作られたバイオプラスチック製の容器を用いた弁当を販売します。使用済の弁当容器を大阪ガス株式会社が回収しバイオプラスチック分解物を生成した後、本市の中浜下水処理場の既存の消化槽に投入することで、微生物(メタン菌)の作用によりバイオガス(消化ガス)が発生します。ガス発電機で発電した電気は、これまでと同様に中浜下水処理場内にて利用します。

今回実証実験の実証フロー
実施主体

大阪市、大阪公立大学、大阪ガス株式会社

2 これまでの取組経過について

 下水処理場に設置されている消化槽では、下水汚泥の減量化・安定化を図るため嫌気性消化処理を行っており、その過程で発生する可燃性のバイオガスである消化ガス(約60パーセントがメタン、約40パーセントがCO2)を創エネルギーに活用しています。
 大阪市では、令和4年度から大阪ガス株式会社等とともに、下水汚泥に加えてバイオプラスチック分解物を消化槽に投入することによる消化ガスの増量技術について共同研究を進めており、海老江下水処理場内に設置した小型試験装置でフィールド試験を実施し、バイオプラスチック分解物が効率的にバイオガス化することを確認しました。

3 地域の資源・エネルギー循環の拠点としての下水処理場について

 大阪公立大学の森之宮キャンパスに隣接する中浜下水処理場では、施設・設備を更新する準備を進めています。生まれ変わった下水処理場は、森之宮キャンパスはじめ、これから順次整備される「新しいまち」に対して様々な資源循環の面で貢献できると考えています。実施予定の下水熱利用の拡大、周辺事業者からの地域バイオマス受け入れ、消化ガスやその発電電力の供給なども可能と考えており、関係機関と協議していきます。

地域の資源・エネルギー循環の拠点としての下水処理場

4 参考

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