ページの先頭です

ヒートアイランド現象について

2022年4月12日

ページ番号:6326

ヒートアイランド現象とは

 ヒートアイランド現象とは、都市化による地表面被覆の人工化(建物やアスファルト舗装面など)やエネルギー消費に伴う人工排熱(建物空調や自動車の走行、工場の生産活動などに伴う排熱)の増加により、地表面の熱のバランスが変化し、都心部の気温が郊外に比べて島状に高くなる現象をいいます。


ヒートアイランド現象のメカニズム


ヒートアイランド現象を形成する要素には、おおむね、以下のようなものが考えられています。

  • 地表面被覆の変化により熱を蓄える量の大きいアスファルトやコンクリートなどに太陽熱が蓄えられ、夜間にその熱が放出されること
  • 人口や産業が集中することによるエネルギー消費の増大に伴う人工的に排出される熱の増加
  • 気温上昇を和らげる緑地や水面等の自然空間が少なくなること
  • 海からの風や陸からの風などの気候条件

 

大阪市の状況

8月の平均気温分布

図1 8月の平均気温分布

図1は、大阪市及び周辺のアメダス気温観測結果から推定した8月の平均気温分布図です。
1978年~1982年の大阪市の平均気温は28.0℃で、周辺地域より約1℃高くなっています。
その20年後の1998年~2002年には29.2℃に上昇しており、また、この傾向は京阪神地区全体に広がっています。
1998年~2002年と2005~2009年には、顕著な差はみられません。

1月の平均気温分布

図2 1月の平均気温分布

図2は、大阪市及び周辺のアメダス気温観測結果から推定した1 月の平均気温分布図です。
1978年~1982年の大阪市の平均気温は5.6℃で、周辺地域より約1℃高くなっています。
その20年後の1998年~2002年には、6.3℃に上昇し、周辺地域よりも高い状況は変わっていませんが、周辺地域と大阪市の気温差は、8月は0.7℃であるのに対し、1月は1.0℃であり、都市部の気温上昇は夏季よりも冬季に顕著に現れています。
1998年~2002年と2005~2009年には、顕著な差はみられません。
年間の平均値の推移
別ウィンドウで開く

図3 年間の平均値の推移 (出典:気象庁)

大阪の年間の平均気温、日最高及び日最低気温の年間平均を示したものです。大阪では、地球温暖化に加えて都市化による影響が現れていると考えられ、年平均気温がこの100年間で2.0℃上昇しています。
日最低気温が25℃以上(熱帯夜)の日数の推移
別ウィンドウで開く

図4 日最低気温が25℃以上(熱帯夜)の日数の推移

大阪管区気象台の1931年~2022年の測定結果より日最低気温が25℃以上となった日数の経年変化(5年移動平均)を見ると、増加傾向を示していましたが、2000年頃を境に傾向の転換が見られます。

(注)5年移動平均とは
その年および前後2ヶ年を含めた5ヶ年を平均したもの。観測点が変更されているため、連続しない。

SNSリンクは別ウィンドウで開きます

  • Facebookでシェア
  • Xでポストする

探している情報が見つからない

このページの作成者・問合せ先

環境局 環境施策部 環境施策課
電話: 06-6630-3264 ファックス: 06-6630-3580
住所: 〒545-8550 大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目5番1号(あべのルシアス13階)

メール送信フォーム