麻しん(はしか)に注意しましょう
2025年4月24日
ページ番号:5758
麻しん(はしか)は感染力が極めて強い感染症で、麻しんウイルスに対する免疫がない方が感染した場合、ほぼ100%の方が発病するといわれています。乳幼児や免疫力の低下している方では肺炎や脳炎などの合併症を併発することもあり、重症のときには死に至ることもあります。合併症がなくても入院を要したり、妊婦では流産や早産を招くおそれもある疾患です。
麻しんの疑いがある場合は、 医療機関に事前に電話で麻しんに感染しているおそれがあることなどを伝え、受診の仕方を確認してから受診してください。(医療機関で他の患者さんへの二次感染防止対策をとってもらうためです。)


大阪市内における発生状況
日本では麻しんは排除状態にあるとされており、大阪市でも例年は海外渡航歴がある方などで散発的に報告されています。
2019年は例年より報告数が増加しましたが、その後は減少し年間数件程度となっています。しかし海外への渡航歴のある方や予防接種歴のない方は今後も注意が必要です。
- 感染症発生状況
大阪市内及び全国の感染症発生状況


麻しん(はしか)とはどんな病気?
麻しん(はしか)は感染力が極めて強い感染症で、麻しんウイルスに対する免疫がない方が感染した場合、ほぼ100%の方が発病するといわれています。乳幼児では肺炎や脳炎などの合併症を併発することもあり、重症のときには死に至ることもあります。
次の表を参考に発症が疑われる時は、登校や出勤などを控えて、他の人との接触を避けて、早めに受診してください。
特徴 | 感染力が強く、発症率も高い | |
---|---|---|
感染経路 | 飛沫感染、空気感染 | |
潜伏期間 | 約10から12日間 | |
症状 | ※カタル期 発熱(38℃前後)、せき、鼻汁など風邪様症状 ※発疹期 一時発熱が下がり、再度高熱(39から40℃)、赤色小斑状発疹が顔から全身に広がる ※回復期 体温が落ち着き、発疹は色素沈着し消退、回復に向かう | |
伝播可能期間 | 発病1日前から解熱後3日間(もしくは発疹出現後5日目)まで | |
予防方法 | 予防接種 | |
治療 | 安静と対症療法 |
リーフレット「麻しんとはどんな病気ですか」
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疑わしい症状が出た場合
麻しん患者との接触や流行国への渡航後など感染のおそれがある場合は、3週間後まで毎日、体温測定を行うなど、体調の変化に注意してください。
37.5℃以上の発熱や、せき、発疹など麻しん(はしか)を疑う症状が出た場合は、他の人との接触を極力避けて、早めに医療機関に受診してください。
なお、医療機関を受診される場合は、事前に電話で「麻しんに感染しているおそれがある」ことを伝え、受診の仕方を確認してから受診してください。(医療機関で他の患者さんへの二次感染防止対策をとってもらうためです。)
リーフレット「麻しん(はしか)」は世界で流行している感染症です。
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現在の日本と世界の状況
国は、平成20年に「麻しんに関する特定感染症予防指針(以下、指針)」を策定して麻しん排除に取り組んできた結果、WHOは、平成27年3月27日に日本を麻しんの「排除状態」であると認定しました。(「排除状態」とは、国内に土着する麻しんウイルスによる感染が3年間確認されない状態です。)
しかし、海外においては、麻しんが流行している国もあり、国内においても、麻しん流行国で感染した方が帰国後発症し、感染を拡げてしまう事例が報告されています。
麻しんはワクチンを接種することにより予防できる病気であることから、麻しんにかかったことがなく、ワクチンを接種したことのない方は、予防のためにもワクチン接種をしていただきますようお願いします。

日本の発生状況
大阪府全体の発生状況は大阪健康安全基盤研究所のホームページをご確認ください。
日本国内全体の発生状況は国立健康危機管理研究機構のホームページをご確認ください。

世界の発生状況
世界各国では依然として麻しん(はしか)流行している国が多くあります。
海外へ渡航予定があるときは流行状態を確認し、流行国への渡航の際は出国前にご自身のワクチン接種歴を確認し、予防接種を受けておくことが重要です。


予防接種について
麻しんは感染力が極めて強く、空気感染するため、マスクなどでは防ぎきることができません。そのためワクチン接種が唯一の予防法です。予防接種の対象者の皆さんが、確実に2回接種することで発症を防ぎ、病気を排除することができます。
2回のワクチン接種歴がある場合は、高い確率で感染を防ぐことが可能です。万一発症した場合でも、症状は軽く済み、また他の人への感染力も弱いことが知られています。
予防接種の詳しいことは「予防接種の総合案内」からご確認ください。

麻しん患者との接触が考えられる場合
患者との接触から3日以内に麻しん含有ワクチンを接種すること、または4日以上6日以内であれば免疫グロブリン製剤(血液製剤)の注射を行うことで発症を予防出来る可能性があります(ただし、投与にあたっては医師との十分な相談が必要です)。
患者との接触が考えられる場合は医療機関にご相談ください。


医療機関の方は「麻しん」と診断したら全数届出が必要です
麻しんは、感染症法に基づく全数把握対象疾患です。麻しんと診断したすべての医療機関は、直ちに医療機関所在地の保健福祉センター(区役所保健福祉課、健康課または保健子育て課)に届出をお願いします。
麻しんと臨床診断した場合、麻しんの確定診断のためにPCR検査用検体(血液・咽頭ぬぐい液・尿)の確保にご協力いただきますようお願いします。(詳細は医療機関所在地の保健福祉センターにお問い合わせください。)
麻しん診断時の対応について(リーフレット)
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このページの作成者・問合せ先
大阪市 健康局大阪市保健所感染症対策課感染症グループ
住所:〒545-0051 大阪市阿倍野区旭町1丁目2番7-1000号(あべのメディックス11階)
電話:06-6647-0656
ファックス:06-6647-1029