~野良猫による問題解決を目指して~「所有者不明猫適正管理推進事業」を実施しています
2024年5月31日
ページ番号:20313
大阪市では、所有者不明猫(いわゆる野良猫)を原因とする生活環境被害や無責任なエサやり行為による近隣トラブルなどの問題解決を目指して、地域のみなさんと行政が協働して取り組んでいく「所有者不明猫適正管理推進事業」を実施しています。
この事業は、所有者不明猫をこれ以上増やさない、そして、地域住民と猫が共生するという考え方に基づき、地元の合意(十分な理解)のもと、猫の不妊去勢手術を行い、その一代限りの命となった猫を、地域の猫として地域のみなさんが主体となって適正に管理する取組みです。この取組みにより、所有者不明猫による様々な生活環境被害や猫の数が減っていくことが期待できます。
このように、地域において適正に飼育管理される猫のことを一般的には「地域猫」 と言いますが、大阪市では『街ねこ』と呼ぶことにしています。
実施要綱
- Adobe Acrobat Reader DCのダウンロード(無償)
- PDFファイルを閲覧できない場合には、Adobe 社のサイトから Adobe Acrobat Reader DC をダウンロード(無償)してください。
本事業については、リーフレット『人と動物が住み良いまちづくりのために』でわかりやすく紹介しています。各生活衛生監視事務所及び各区保健福祉センターの担当窓口でも配布しております。
事業周知リーフレット
- Adobe Acrobat Reader DCのダウンロード(無償)
- PDFファイルを閲覧できない場合には、Adobe 社のサイトから Adobe Acrobat Reader DC をダウンロード(無償)してください。
所有者不明猫によるさまざまな問題
近年、都市化に伴う住宅の過密化を背景として、所有者不明猫による生活環境被害の発生などが全国的に社会的な問題となっています。
大阪市においても所有者不明猫に関する市民のみなさんからの苦情相談は非常に多く、特にふん尿や鳴き声、ごみを散らかすなどの生活環境被害に関するものがほとんどです。
これは、猫が繁殖して増えたり、結果をかえりみずに無責任にエサを与える行為など、所有者不明猫をめぐる好ましくない事態が多くの地域で発生していることが要因だと考えています。
ひとつの大切な命
「動物の愛護及び管理に関する法律」では、すべての人が『動物は命あるもの』であることを認識し、みだりに動物を虐待することのないようにするだけでなく、人と動物が共に生きていける社会を目指し、動物の習性をよく知ったうえで適正に取り扱うことを基本原則に定めています。
所有者不明猫も、元々は飼われていた猫が、捨てられたり、逃げ出したり、増えたりした不幸な猫たちなのです。
また、大阪市に収容され殺処分される猫のほとんどは、避妊去勢手術をしていないために生まれてきた、生まれて間もない所有者不明の子猫なのです。猫の繁殖力は非常に旺盛で、1年に2~3回出産し、すぐに増えてしまいます。これ以上、不幸な命を増やさないためには、まず不妊去勢手術をすることが大変重要です。
注目されている所有者不明猫対策
必要なのは “地域のみなさんの力!”
事業の実施にあたり地域のみなさんに次のことをしていただきます。
・地域での合意形成(十分な理解)と活動を円滑に進めるためのルールづくり
・不妊去勢手術費用の一部負担(オス・メスともに1匹あたり2,500円を地域で負担していただきます。)
(不妊去勢手術した「街ねこ」は耳をV字カットしています。)
・ルールに基づいた「街ねこ」の適正な飼育管理(特に、エサの食べ残しの後片付けとトイレなどを設置してふん尿の清掃の徹底をお願いします。)
また、これらのことを確実に行っていただくために、その地域にお住まいの方を含む3名以上で構成された活動組織を編成していただくこととしています。
大阪市の役割
大阪市は次のとおりみなさんの活動のお手伝いをします。
- 地域住民や関係者の理解を得るために地域における説明会に参加して地域での合意形成とルールづくりを支援します。
- 事業活動が円滑に行えるよう、地域への助言を行います。
- 不妊去勢手術を委託動物病院と協力して実施します。
- 不妊去勢手術費用の一部(オス7,500円、メス10,500円)を大阪市が負担します。
事業実施のメリット
・不妊去勢手術により、猫の数(出産しないので特に子猫の数)が減少します。
・活動ルールに基づいた美化運動により、ふん尿の被害やごみの散乱などがなくなります。
・不妊去勢手術により、オスもメスも中性的となり、繁殖時の鳴き声やけんかがなくなります。また、人に対してもフレンドリーな性格になるといわれています。
・無責任なエサやり行為がなくなり、近隣トラブルが解消します。
・活動をきっかけに、地域のコミュニケーションが活性化し、子どもたちも命の大切さや社会性などを学ぶことができます。
モデル事業(平成20年度から平成21年度)
大阪市では、所有者不明猫対策として、平成20年度から2年間にわたり一部の地域でモデル事業を実施してきました。モデル事業を実施した地域のみなさんにアンケート調査を実施したところ、生活環境被害が以前に比べて減った、事業効果があったなどの高い評価をいただき、また、事業の実施により所有者不明猫の引取り数が減少したことから、平成22年度から「所有者不明猫適正管理推進事業」として市内全域で展開しています。
モデル事業実施結果
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大阪市動物愛護関連事業寄附金について
大阪市では「犬猫の理由無き殺処分ゼロ」を目指して、動物愛護に関する様々な事業を実施しており、これらの事業の推進に御協力いただける皆さまからの寄附を募集しております。本事業についても、皆さまから頂きました寄附金の一部を活用して実施しております。
大阪市動物愛護関連事業寄附金に関しての詳細及び申し込み方法につきましては「大阪市動物愛護関連事業寄附金の募集について~理由なき殺処分ゼロを目指して~」をご覧ください。
お問い合わせ先
● 本事業実施に関する受付窓口
各区保健福祉センター
● 所有者不明猫適正管理推進事業に関すること
大阪市動物管理センター分室 電話:06-6978-7710 ファックス:06-6972-9154
● 大阪市動物愛護関連事業寄附金に関すること
健康推進部生活衛生課 電話:06-6208-9996 ファックス:06-6232-0364
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このページの作成者・問合せ先
大阪市 健康局健康推進部生活衛生課乳肉衛生・動物管理グループ
住所:〒530-8201 大阪市北区中之島1丁目3番20号(大阪市役所2階)
電話:06-6208-9996
ファックス:06-6232-0364