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いつまでもおいしく食べるために

2024年3月25日

ページ番号:531422

あなたはおいしさをどこで感じますか?


私たちは日々の食事で「おいしさ」を感じています。何歳になっても食事はおいしく食べたいものです。

では、その「おいしさ」はどこで感じているのでしょうか?

3つの「おいしさ」

1 舌で味わい感じるおいしさ

味を区別するのは「舌」にある「味蕾(みらい)」という器官で、甘味、塩味、酸味、苦味、旨味の5つの味をキャッチします。

2 においや、見た目等の情報で感じるおいしさ

鼻で感じる「におい」、目で感じる「見た目」や、舌触り、口に入れたときの温度、前に食べたときの記憶、人から聞いた情報等がおいしさを左右します。

3 歯にかかる圧力で感じるおいしさ

歯の断面図のイラスト

歯と骨の間には「歯根膜(しこんまく)」があります。
歯根膜は、歯でものを噛んだときの圧力を感じとるセンサーです。
センサーが感じた微妙な硬さ(圧力)は神経を介して脳に伝わります。
これによって、その食べ物の「歯ごたえ」をしっかり感じることができます。
自らの歯を失ってしまった場合も、歯根膜の代わりに入れ歯や歯ぐき等がセンサーの代わりをするといわれていますが、その感度は鈍くなってしまいます。

以上の3つの情報が脳に伝わり、その他の情報と総合的に判断し、おいしいかどうか判断します。

おいしさをしっかり味わうために必要なこと

しっかり噛むこと

  • 口の中でしっかり噛んで、唾液をたくさん出し、5感を総動員し、味わって食べましょう。
  • 噛み応えのある食材や調理法を選びましょう。

歯を大切にしましょう

  • 歯ごたえをしっかり味わうことができるよう、できるだけ長く自分の歯を維持しましょう。
  • 歯を失うと、食べられるものの選択肢も減ってしまいます。

 

噛むことができる「口」を維持しましょう

大人が歯を失う主な原因は歯周病です。

今ある自分の歯を大切にするために、定期的に歯と口、舌も含めたお手入れをしましょう。

よく噛むことは、認知症の予防にも!

味覚を感じ取った信号を脳に送ることにより、脳は刺激を与えられ、活性化します。

噛むことができる口を維持すること、毎日よく噛むことが認知症の予防にもつながります。

 

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