CKD(慢性腎臓病)は新たな国民病 20歳以上の8人に1人がかかっている病気です
2024年2月5日
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CKD(Chronic Kidney Disease:慢性腎臓病)は、慢性に経過するすべての腎臓病を指します。
患者は1,330万人(20歳以上の8人に1人)との推計もあり、新たな国民病ともいわれています。
本市では、市民のみなさまにCKD(慢性腎臓病)を知っていただき、早期発見・早期治療の大切さをお伝えするため、本市と包括連携協定を締結しております吉本興業株式会社との連携および大阪大学大学院医学系研究科 腎臓内科学 猪阪善隆教授の監修により、「ミルクボーイ」の出演する動画を制作しました。
CKD(慢性腎臓病)について
CKD(慢性腎臓病)とは、蛋白尿などの尿異常や、腎臓の働きが健康な人の60%以下になるといった腎臓の異常が続く状態を言います。
年をとると腎機能は低下していくため、高齢者になるほどCKDが多くなります。
また、糖尿病や高血圧、コレステロールや中性脂肪が高い、肥満やメタボリックシンドロームなどの場合は特に注意が必要です。
さらにCKDは、心筋梗塞や脳卒中といった心血管疾患の重大な危険因子になっています。
症状
むくみ、だるさ、貧血、吐き気、食欲不振などの症状が現れたときには、すでに病気が進行していることがほとんどです。
初期には自覚症状がほとんどありませんが、症状がないからといって、治療を行わず、そのままにしておくと進行し、透析療法や腎臓移植が必要となる可能性があります。
早期発見のために
定期的に健康診断を受け、尿検査や血液検査をすることが早期発見につながります。
大阪市が実施している大阪市国民健康保険加入者を対象とした特定健診、および生活保護または中国残留邦人支援給付を受給中の方を対象とした大阪市健康診査では、検査項目に「尿検査」と「血液検査(血清クレアチニン含む)」も含まれていますので、健康管理のために定期的に受診しましょう。
尿検査
腎臓に障害があると血液中のたんぱく質が尿に漏れ出します。
そのため、尿検査で尿中のたんぱく量を測定することにより、腎臓の状態がわかります。
血液検査
血液中にある老廃物の一種である血清クレアチニンは、本来であれば尿へ排出されますが、腎臓の働きが悪くなると、尿中に排出されずに血液中に溜まっていきます。
そのため血液検査により血清クレアチニンを測定することにより、腎臓の状態がわかります。
※職場等で実施される健康診断の検査項目に含まれていないこともあります。CKD(慢性腎臓病)の診断基準
以下の1、2のいずれか、または両方が3か月以上続いている状態であれば、CKDと診断される可能性があります。
1 尿検査や血液検査などで腎障害の存在が明らかである状態
2 GFRが60 mL/分/1.73㎡ 未満の状態
GFRとは
糸球体ろ過量(糸球体の老廃物を尿へ排泄する能力)のことで、値が低いほど腎臓の働きが悪いということになります。健康な人では、100mL/分/1.73㎡前後です。
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