5月31日は「世界禁煙デー」です
2025年5月16日
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5月31日は「世界禁煙デー」です
世界保健機関(WHO)は、平成元年に5月31日を「世界禁煙デー」と定めました。厚生労働省においては、平成4年から世界禁煙デーに始まる1週間を「禁煙週間」として各種の施策を講じています。今年度のテーマは「受動喫煙のない社会を目指して~私たちができることをみんなで考えよう~」です。

たばこの健康影響について
たばこには、化学物質が約5300種類、発がん性物質が約70種類含まれています。代表的な物質はニコチン(依存性があり、血流を悪くする)、タール(ヤニと呼ばれ、がんやCOPD*1の原因になる)、一酸化炭素(体内の酸素の巡りを阻害する)があります。
喫煙によってこのような有害物質が作用することで、全身のがん、COPD、心筋梗塞、脳卒中など多くの病気が引き起こされます。
*1 COPD…慢性閉塞性肺疾患

ニコチンの依存性について
ニコチンは、たばこへの依存性を高める化学物質です。
たばこを吸うと、タバコ葉に含まれるニコチンという成分が肺を通して体の中に入り、6~7秒ほどで脳へ届きます。脳でドパミンというホルモンが放出され、落ち着いた気持ちや、スッキリした気持ちになります。そして、時間が経過して体内でニコチンが不足してくると、たばこを吸うように脳が指令を出します。このことにより、落ち着かない気持ちになり、たばこを吸いたくなります。
強い意志だけで禁煙に挑んでも、この脳の仕組みにより禁煙が困難になります。しかし、禁煙補助薬である程度症状を緩和することができます。

受動喫煙の危険性について
本人は喫煙しなくても身の回りのたばこの煙を吸わされてしまうことを受動喫煙といい、喫煙者だけでなく、受動喫煙により周囲の人にも健康への悪影響が及びます。
受動喫煙との関連が「確実」と判定された肺がん、虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群(SIDS)の4疾患について、超過死亡数を推定した結果*2によると、わが国では年間約1万5千人が受動喫煙で死亡しており健康影響は深刻です。
さらに、受動喫煙による肺がんのリスクは1.28倍、虚血性心疾患のリスクは1.3倍、脳卒中のリスクは1.24倍とされています。さらに受動喫煙は子どもの呼吸器疾患や中耳炎、乳幼児突然死症候群を引き起こすことが指摘されています。また、妊婦やその周囲の人の喫煙によって低体重児や早産のリスクが上昇します。*3
出典:
*2 片野田耕太. 厚生労働科学研究費補助金
たばこ対策の健康影響および経済影響の包括的評価に関する研究 平成27年度報告
2016.
*3 健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~
「受動喫煙 - 他人の喫煙の影響」
たばこから「子どもの健康」を守る
受動喫煙による子どもへの影響は大きいため、特に注意が必要です。
大阪市では、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする大阪・関西万博にともない、子どもの受動喫煙をなくすことを目的としてアプリを用いた禁煙支援を実施しています。禁煙支援プログラム「おおさかチャチャっと卒煙」について、詳細はこちら
あなた自身や、あなたの周りの人の命を守るため、禁煙への第一歩を踏み出しましょう。
・たばこについて(禁煙に関心のある方に向けた情報)探している情報が見つからない

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