79．一心寺（いっしんじ）

天王寺区達坂二丁目8－69

オオサカシティバス「天王寺公園前」下車　東約100m

　文治（ぶんじ）元年（1185）慈円（じえん）（天台座主）が草庵をつくったのが最初といい、法然（ほうねん）上人もここで日想観を修めた。表門の黒門（今里・平野郷コース「石橋旧跡」の項参照）や、小堀遠州（こぼりえんしゅう）が好んだ「八窓（はっそう）の茶室」などがあったが、今次の戦災で全てを失った。当寺は全国から納骨が多く、その遺骨でつくった阿弥陀仏（骨仏（こつぶつ））が安置されている。また境内墓地には有名人の墓も多く、その中には、酒の悪癖に霊験があるという本多忠朝（ただとも）の墓があり、断酒の願をかける習慣がある。

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