大阪市の下水汚泥中の放射能に問題はありません
2011年9月22日
ページ番号:140930
平成23年3月の東日本大震災による原子力発電所の事故発生以降、東北や関東地方を中心に下水処理で発生する汚泥から放射性物質が検出された事例が報告されました。
本市では、下水汚泥は主に舞洲スラッジセンターなどに集めて高温での溶融処理や焼却処理を行っています。
このため、安全確認に万全を期すこととして、平成23年6月に舞洲スラッジセンターの溶融スラグを代表試料として放射能の測定を行い、放射能汚染の危険性のないことをお知らせしました。
今回、前回の測定から3ヶ月が経過したことから、他の施設の焼却灰などの下水処理副次産物を含めて、この度2回目の放射性物質濃度の測定を行いました。
その結果、建設資材として再利用を行っている溶融スラグについては、いずれも国内の一般土壌に通常見られる値の範囲内(注1)でした。
また、埋立処分を行っている焼却灰と飛灰(注2)についても、国から埋立処分が可能として示されている基準値(注3)を十分に下回っており、本市で発生する下水汚泥等の安全性を再確認しました。
注1 2009年に測定された全国の土壌中の放射性セシウム濃度は65Bq/kg以下
注2 溶融処理を行った際にガス中に含まれ、排ガス処理施設の集じん機で集められた灰分
注3 セシウム134及びセシウム137の合計濃度が8,000Bq/kgを超えないこと
放射能測定結果
分析法 : 文部科学省 放射能測定シリーズNo.29「緊急時におけるガンマ線スペクトル解析法」
測定値 : 乾燥重量(kg)あたり
施設名 | 試料名 | 採取日 | 核種 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
放射性セシウム134 | 放射性セシウム137 | |||||
測定値[Bq/kg] | 検出限界[Bq/kg] | 測定値[Bq/kg] | 検出限界[Bq/kg] | |||
舞洲スラッジセンター | 溶融スラグ | 平成23年9月8日 | 10 | 10 | 不検出 | 9 |
舞洲スラッジセンター | 飛灰 | 平成23年9月8日 | 36 | 7 | 39 | 7 |
平野下水処理場 | 溶融スラグ | 平成23年9月1日 | 12 | 8 | 9 | 7 |
平野下水処理場 | 焼却灰 | 平成23年9月1日 | 不検出 | 14 | 16 | 13 |
- 不検出とは、測定において検出できる最小値(検出限界)未満であることを示す。
- 平成23年6月7日の放射能の測定結果について
- 大阪市の下水汚泥中の放射能に関するQ&Aについて
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