修景事例紹介 「日本基督教団 浪花教会」
2024年6月25日
ページ番号:563118
「洗い」というシンプルかつ繊細な手法を用いて魅力を向上させた修景
•建物名称:日本基督教団 浪花教会
(にほんきりすときょうだん なにわきょうかい)
•所在地:中央区高麗橋
•建築年:昭和5(1930)年
•構造:鉄筋コンクリート造
•階数:地上3階/地下1階
•建物評価等:大阪市都市景観資源
•修景実施年度:令和元(2019)年度
モデル修景決定時の講評
当該建物は昭和5年(1930年)に三休橋筋に完成した教会建築であり、下記の点で本事業の選定物件としてふさわしいものとする。
- 多くの近代建築が残る北船場エリアの中でもとりわけ歴史的な建築物が隣り合って並ぶ特異な景観を形成する建物であり、修景の効果を強く訴えかけるものであること。
- 敬けんな信仰の場として信者に愛され大切に使い続けられてきている建物であり、建物単体の魅力と人々の活用とに連動性があるため、地域魅力発信の場としての事業の継続性が期待できるため。
- 補助を受けて実施する修景が、(1)当該物件の大きな魅力のひとつであるステンドグラスの窓及び窓枠の補修、(2)外壁の洗浄とクラックの補修等であり、この内(2)の外壁の洗浄が「外壁洗浄」という修景手法の好事例となることが期待されるため。
修景事業の対象物件として期待するものであるが、洗浄が難しい石貼の外壁の洗浄や劣化の進んだステンドグラスの窓枠の養生・補修などについては特に綿密な改修計画と慎重な工事が実施されることが望まれる。
(大阪市地域魅力創出建築物修景事業推進有識者会議委員 野村 正晴)
修景について
主な修景の内容
外壁の補修・洗い

修景前

修景後
- 経年の汚れが見られた外壁の洗いが行われました

修景前(全景)
修景後(全景)
- 洗いにより綺麗になった所が、黄色味がかった暖かい色になり、全体的に明るい印象になりました。
窓枠・扉の塗替え

修景前(窓枠)
修景後(窓枠)
修景前(扉)

修景後(扉)
- 経年劣化していた窓枠・扉は、既存類似色で塗替えられました。
配管等の撤去・塗装

修景前
修景後
- 不要な配管等を撤去するとともに、配管を外壁の類似色で塗装することで、すっきりとした印象になりました。
魅力発信等について
生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪への参加
平成29(2017)年より生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪(通称イケフェス大阪)に参加されています。令和4(2022)年の開催でも建物公開が行われました。
ホームページ等による情報発信
中央区の都市景観資源として情報発信が行われています。
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