修景事例紹介 「源ヶ橋温泉」
2024年6月25日
ページ番号:563581
地域に親しまれてきた個性豊かな銭湯の魅力の継承と新たな活用に向けた修景

•建物名称:源ヶ橋温泉(げんがはしおんせん)
•所在地:生野区林寺
•建築年:昭和12(1937)年
•構造・階数:木造、地上2階
•建物評価等:国登録有形文化財(平成10(1998)年)、大阪市都市景観資源
•修景実施年度:令和元(2019)年度
モデル修景決定時の講評
銭湯(一般公衆浴場)は全国でも大阪府が最も多く、大阪の住宅系市街地における典型的な景観シンボルです。中でも本建築物は銭湯として日本で初めて国登録有形文化財に登録された意匠・平面構成ともに個性的な建築物です。
ファサードのタイル、洋風丸窓、屋根の鯱(しゃちほこ)、さらには自由の女神像など、和洋折衷を越え、様々な要素が盛り込まれた様子からは建設当時(昭和初期)の進取の気風が感じられます。平面構成に関しては、1階は大阪における一般的な木造銭湯の特徴を伝えるものであるのに対し、2階は戦後ダンスホール等として用いられた広間が特徴的です。近代以降に都心から環状線の外縁へと拡がった市街地に位置し、当時から、増加する新住民の交流の場として機能してきました。銭湯としての営業は残念ながら休止しましたが、修景を通して建築物の魅力を適切に継承し、新たな形での活用により地域の景観・コミュニティランドマークとなり続けることを期待します。
(大阪市地域魅力創出建築物修景事業推進有識者会議委員 松本 邦彦)
修景について
主な修景の内容
自由の女神像の塗替え、窓廻りの装飾の美装化
修景前

修景後
色付ガラスの補修、窓枠の補修

修景前

修景後
塀上の柵の撤去
修景前

修景後
魅力発信等について
生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪への参加
令和2(2020)年より生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪(通称イケフェス大阪)に参加されています。令和4(2022)年の開催でも建物公開が行われました。
ホームページ等による情報発信
生野区の都市景観資源としての発信されているほか、修景を行った事例として「あんじゅ」(大阪市住まい情報センター発行)に掲載されています。
- 「あんじゅ」 令和3(2021)年1月号
・・・14ページに掲載
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