食中毒に気をつけましょう
2023年6月1日
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食中毒とは?
食中毒とは、微生物や有毒・有害物質の付着している食物を食べて、主に急性の胃腸炎を起こす病気で、嘔吐、下痢、腹痛、発熱等の症状があります。原因となる食品は、腐敗と違い、味にも臭いにも変化がなく、食べても異常に気づかないのが特徴です。
家庭でも発生している食中毒を未然に防止するため、次の食中毒予防三原則を守りましょう。なお、大阪市では、毎年7月を食中毒予防月間としています。
食中毒予防の三原則 「つけない」「ふやさない」「やっつける」
つけない
食中毒の原因となる細菌やウイルスを食品につけないように、手洗いをしっかりしましょう。また、生肉や魚を調理した包丁やまな板などは十分に洗浄や消毒してから次の工程に進みましょう。
ふやさない
食品の温度管理がよくないと時間の経過とともに食中毒菌が増殖します。調理後はすぐに食べましょう。すぐに食べない場合は、冷蔵庫で保管しましょう。
やっつける
ほとんどの食中毒菌は十分な加熱でやっつけることができます。食品の中心部を75℃で1分間以上加熱しましょう。ノロウイルスに汚染されたおそれのある食品の場合は、食品の中心部を85~90℃で90秒間以上加熱しましょう。
もっと詳しく知りたい方は、「食中毒予防の三原則と家庭でできる食中毒予防(健康局ホームページ)」をご覧ください。
しっかり洗いましょう。
中心部まで十分に加熱しましょう。
注意したい食中毒
近年、日本全国で多く発生している食中毒は、カンピロバクターとノロウイルス、アニサキスによるものです。カンピロバクター食中毒、アニサキスによる食中毒は季節によらず、ノロウイルス食中毒は冬場から春先にかけて多く発生します。また、春から初夏にかけて有毒植物を食用と誤って食べたことによる食中毒も発生しています。
カンピロバクター食中毒
- カンピロバクターは、鶏、豚などの腸管内に存在しますが、特に鶏の保菌率が高いといわれており、市販の鶏肉にもカンピロバクターが高い割合で付いています。
- カンピロバクターは少量でも付いていれば食中毒を引き起こすため、鶏肉を生や加熱不十分な状態で食べると食中毒になることがあります。
- 鶏肉を食べるときは中心部まで十分に加熱しましょう。
もっと詳しく知りたい方は、「お肉は十分に加熱して食べてください! カンピロバクター食中毒が多く発生しています。(健康局ホームページ)」をご覧ください。
ノロウイルス食中毒
- ノロウイルスに汚染された食品を食べたり、体調不良者が調理した料理を食べてノロウイルス食中毒になることがあります。
- 調理前には十分手洗いし、食品は中心部まで十分に加熱しましょう。また、ノロウイルスはアルコール消毒が効きません。薬剤を使って、調理器具を消毒する場合は、次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素消毒液を使用しましょう。
- ノロウイルスは冬場に活性化しますので、地域での餅つき大会の際には十分に注意してください。
もっと詳しく知りたい方は、「体調不良者による調理や不十分な手洗いを原因とするノロウイルス食中毒が発生しています!(健康局ホームページ)」をご覧ください。
アニサキスによる食中毒
- アニサキスが寄生した魚介類を生で食べた場合、まれにアニサキスが胃や腸壁に侵入して、食中毒症状を引き起こすことがあります。
- アニサキスによる食中毒を防ぐためには、食べる前にアニサキスをとりのぞくか、加熱等でやっつけるを行う必要があります。
- アニサキスは目で見える大きさなので、十分に確認して調理を行う。また、アニサキスは熱に弱いので中心部まで十分に加熱を行うか、-20℃で24時間以上冷凍する。
- アニサキスは食酢やワサビ、にんにく、しょう油などでは死にません。
もっと詳しく知りたい方は、「魚介類による食中毒について(健康局ホームページ)」をご覧ください。
有毒植物による食中毒
- 野生植物には有毒成分を含んでいるものもあり、誤って食べると、嘔吐、下痢、手足のしびれ、呼吸困難などの中毒症状を呈し、場合によっては死亡することもあります。
- 食用と確実に判断できない植物は絶対に「採らない!食べない!売らない!人にあげない!」よう注意してください。
- 家庭菜園や畑などで野菜と観賞植物を一緒に栽培するのは、やめましょう。
もっと詳しく知りたい方は、「有毒植物による食中毒に注意しましょう(厚生労働省ホームページ)」をご覧ください。
テイクアウト食品を購入した際には
テイクアウトやデリバリーの需要が近年高まっています。店内にて食べる場合に比べて、調理してから食べるまでの時間が長くなりやすく、食中毒菌が増えやすくなるため、食中毒のリスクが高くなります。そこで、テイクアウトやデリバリーを利用される方は次の点に注意して利用するようにしてください。
- 常温で長時間、持ち歩かないようにしましょう。宅配は在宅のときに届くように手配し、家の外で弁当等を放置することがないようにしましょう。
- 購入した商品はすぐに食べましょう。すぐに食べない場合は冷蔵庫で保管しましょう。
- 一度常温で長時間放置した食品は、再加熱しても食中毒のリスクがあるため、思い切って捨てましょう。
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