ダイオキシン類環境調査
2024年8月9日
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大阪市では、平成12年度よりダイオキシン類対策特別措置法第26条に基づき大気・水質(水底の底質を含む)及び土壌等について、ダイオキシン類濃度を把握するための調査を行っています。
ダイオキシン類に係る環境基準については、次のとおり定められています。
ダイオキシン類に係る環境基準
- 大気 0.6pg-TEQ/ⅿ3以下(年間平均値)
- 水質(地下水質を含む) 1pg-TEQ/L以下(年間平均値)
- 底質 150pg-TEQ/g以下
- 土壌 1,000pg-TEQ/g以下(調査指標値:250pg-TEQ/g)
調査の概要(令和5年度)
ダイオキシン類の環境調査結果概要
大気、水質(水底の底質を含む)及び土壌について、全ての調査地点で環境基準を達成しました。
項 目 | 調査地点数 | 環境基準超過地点数 | 濃度範囲 | 市内平均値 | 環境基準値 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
大 気 | 3地点 | 0地点 | 0.026~0.044 pg-TEQ/m3(注1) | 0.036 pg-TEQ/m3 | 0.6 pg-TEQ/m3以下 (年間平均値) | ||
公共用水域 | 水質 | 河川 | 21地点 | 0地点 | 0.077~0.56 pg-TEQ/L(注1) | 0.22 pg-TEQ/L | 1 pg-TEQ/L以下 (年間平均値) |
海域 | 2地点 | 0地点 | 0.065~0.094 pg-TEQ/L | 0.080 pg-TEQ/L | |||
底質 | 河川 | 21地点 | 0地点 | 0.61~100 pg-TEQ/g | 30 pg-TEQ/g | 150 pg-TEQ/g以下 | |
海域 | 2地点 | 0地点 | 3.2~130 pg-TEQ/g | 67 pg-TEQ/g | |||
地下水質 | 1地点 | 0地点 | 0.048 pg-TEQ/L | 0.048 pg-TEQ/L | 1 pg-TEQ/L以下 (年間平均値) | ||
土壌 | 2地点 | 0地点 | 1.2~1.6 pg-TEQ/g | 1.4 pg-TEQ/g | 1,000 pg-TEQ/g以下 |
(注1)濃度範囲は、各地点における年間平均値の最小値から最大値です。
大気
ダイオキシン類大気環境調査については、市内3地点で年2回実施しており、調査地点は次のとおりです。
大気の測定地点
- 平尾小学校(大正区)
- 淀中学校(西淀川区)
- 摂陽中学校(平野区)
水質(水底の底質を含む)
ダイオキシン類水質環境調査については、市内23地点で年1~4回、底質環境調査は同じく市内23地点で年1回実施しており、調査地点は次のとおりです。
水質と水底の底質の測定地点
- 桜宮橋(大川)
- 天神橋〔右〕(堂島川)
- 天神橋〔左〕(土佐堀川)
- 大黒橋(道頓堀川)
- 北港大橋下流700メートル(正蓮寺川)
- 春日出橋(六軒家川)
- 天保山渡(安治川)
- 甚兵衛渡(尻無川)
- 千本松渡(木津川)
- 船町渡(木津川運河)
- 城見橋(平野川)
- 天王田大橋(平野川分水路)
- 徳栄橋(古川) 底質は中茶屋橋で採取しています。
- 住之江大橋下流1100メートル(住吉川)
- 南弁天橋(平野川)
- 本町橋(東横堀川)
- 下城見橋(第二寝屋川)
- 今津橋(寝屋川)
- 京橋(寝屋川)
- 小松橋(神崎川)
- 千船橋(神崎川)
- 大阪港関門外(海域)(注2)
- 南港(海域)(注2)
- 神崎川河口中央(海域)(注2)
- 淀川河口中央(海域)(注2)
- 木津川河口中央(海域)(注2)
- No.5ブイ跡(海域)(注2)
(注2)No.22,23,24,25,26,27;海域調査地点(6地点)は、平成28年度から3年に1度の頻度で採水及び採泥を実施する地点です。(なお、令和5年度は、南港及び木津川河口中央で採水・採泥を実施)
地下水質
ダイオキシン類地下水質環境調査については、市内1地点で実施しております。令和5年度の調査地点は次のとおりです。
地下水質の測定地点(令和5年度)
- 大正区北村
土壌
ダイオキシン類土壌環境調査については、市内2地点で実施しております。令和5年度の調査地点は次のとおりです。
土壌の測定地点(令和5年度)
- 海老江西小学校(福島区)
- 巽公園(生野区)
各年度調査結果
なお、過去のモニタリング結果は「大阪市環境白書」や「環境省ホームページ(ダイオキシン類対策)」でも確認できます。
用語の解説
1. ダイオキシン類
ダイオキシン類とは、ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(PCDD)とポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)及びコプラナーポリ塩化ビフェニル(コプラナーPCB)の総称であり、化学物質の合成過程、燃焼過程などで非意図的に生成される。PCDDには75種類、PCDFには135種類、コプラナーPCBには10数種の異性体が存在する。(このうち、毒性があるとされているのはPCDDで7種類、PCDFで10種類、コプラナーPCBで12種類の計29種類)
2 . 毒性等量(TEQ)
ダイオキシン類は種類が多く、毒性の強さがそれぞれ異なる。このため、ダイオキシン類による毒性の強さを表す方法とし て、最も毒性の強い2,3,7,8-四塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(2,3,7,8-TCDD)を基準にした濃度に換算することが一般的に行われる。
換算方法は、それぞれのダイオキシン類の検出濃度に2,3,7,8-TCDDを基準にした係数(毒性等価ファクター:TEF)を乗じ、その合計値を求める。なお、2,3,7,8-TCDDの係数は1としている。
3 . 単位の説明
ピコグラム(pg):1兆分の1gを表す単位
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