微小粒子状物質(PM2.5)について
2024年12月6日
ページ番号:471521
11月から5月にかけては、PM2.5濃度が高くなりやすい時期です。PM2.5が高濃度になると予測される場合は大阪府から注意喚起が行われます。
注意喚起時には屋外での活動や外出を控えるなど、気をつけて行動しましょう。
注意喚起については、ページ中の解説をご覧ください。
PM2.5について
大気汚染物質のうち微小粒子状物質(PM2.5)については、市内12か所(一般環境大気測定局:8局、自動車排出ガス測定局:4局)で測定を行っています。
- PM2.5については、ページ中の解説をご覧ください。
- PM2.5に関するQ&Aについては、ページ中の解説をご覧ください。
1 微小粒子状物質(PM2.5)の高濃度予測時の注意喚起について
大阪府では、環境省が示した注意喚起のための暫定的な指針に基づき、平成25年3月1日からPM2.5が高濃度となると予測され、注意喚起が必要となった場合、防災情報メール(おおさか防災ネット)で情報発信することとしております。防災情報メールの配信条件で「お知らせ」を登録されている方に配信されますので、ご活用ください。
登録方法については、PDF資料「PM2.5高濃度予測時の注意喚起に関する防災情報メールの登録方法について」又は防災情報メール(おおさか防災ネット)(大阪府のページ)をご参照ください。
PM2.5高濃度予測時の注意喚起に関する防災情報メールの登録方法について(出典:大阪府ホームページ)
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大阪市では、注意喚起が行われた場合には、ホームページに掲載するなど、市民の皆様に情報伝達を行います。
注意喚起時には、次の点にお気をつけください。(環境省が示した行動の目安)
- 屋外での長時間の激しい運動や外出をできるだけ減らしましょう。
- 屋内でも換気や窓の開閉に注意しましょう。
- 特に、呼吸器系や循環器系の疾患のある方、子どもや高齢者は体調に応じて、屋外活動や不要不急の外出を控えるなど、より慎重に行動しましょう。
また、注意喚起の判断基準については、PDF資料「PM2.5注意喚起の判断方法」をご参照ください。
PM2.5注意喚起の判断方法
- PM2.5注意喚起の判断方法(PDF形式, 355.92KB)
PM2.5注意喚起の判断方法について、図等で示しています。
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2 PM2.5濃度の状況
(1)直近のPM2.5濃度
大阪市内における直近1週間のPM2.5濃度及びその推移については、以下のとおりとなっています。
令和6年11月29日から12月5日まで、環境基準値(35μg/m3)を超過した測定局はありませんでした。
直近4週間のPM2.5濃度(日平均値)
- PM2.5濃度(日平均値)の経日変化表(PDF形式, 135.82KB)
直近4週間のPM2.5濃度(日平均値)を示しています。
- PM2.5濃度(日平均値)の経日変化表(XLS形式, 32.00KB)
直近4週間のPM2.5濃度(日平均値)を示しています。
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【注】
- 一般環境大気測定局は地域全体の大気汚染状況を、自動車排出ガス測定局は自動車排出ガスによる大気汚染状況を把握するために設置しています。
- データは速報値であり、今後、機器校正結果等により修正することがあります。
(2)PM2.5のリアルタイムデータ(速報値)の確認方法
- 大阪府域(大阪市含む)の大気汚染濃度は、 「大阪府 大気汚染常時監視のページ」をクリックしてください。
- 日本全国の大気汚染濃度は、「環境省大気汚染物質広域監視システム(そらまめくん)ホームページ」をクリックしてください。
本日のPM2.5に関する注意喚起の状況についても確認できます。
(3)過年度等との比較
PM2.5の月平均濃度は、次のとおりです。
【注】
- 令和4年10月まで、菅北小学校、此花区役所、平尾小学校、野中小学校、聖賢小学校、九条南小学校、南港中央公園における測定データの平均 。
- 令和4年11月から令和5年2月まで、此花区役所、平尾小学校、野中小学校、聖賢小学校、九条南小学校、南港中央公園における測定データの平均。
- 令和5年3月より、此花区役所、平尾小学校、野中小学校、桃谷中学校、聖賢小学校、九条南小学校、南港中央公園、島屋小学校における測定データの平均。
- 令和6年度の測定値は速報値。
日本国内の最近のPM2.5高濃度現象に関する情報については、PDF資料「平成26年2月25から27日のPM2.5の濃度上昇について」をご参照ください。
日本国内の最近のPM2.5高濃度現象に関する情報(出典:環境省ホームページ)
3 成分分析の実施状況
(1) 調査の概要
「PM2.5成分分析ガイドライン(平成23年7月:環境省)」に基づき、成分分析を実施しています。
- 調査開始時期
平成23年秋季から開始 - 調査頻度
四季調査(春、夏、秋、冬)4回/年 - 調査地点
聖賢小学校(一般環境大気測定局:城東区)
出来島小学校(自動車排出ガス測定局:西淀川区) - 調査項目
イオン成分(硫酸イオン、硝酸イオン、塩化物イオンなど)や、無機元素成分(鉄、銅、亜鉛、鉛など)、炭素成分(有機炭素、元素状炭素など)について分析を行っています。
(2)令和5年度成分分析結果
令和5年度の調査結果は、聖賢小学校局(城東区)と出来島小学校局(西淀川区)とでほぼ類似の傾向が見られました。成分の内訳は、イオン成分が最も多く、次いで、炭素成分、無機元素成分となっていました。
調査期間
- 春季
令和5年5月11日から令和5年5月25日 - 夏季
令和5年7月20日から令和5年8月3日 - 秋季
令和5年10月19日から令和5年11月2日 - 冬季
令和6年1月18日から令和6年2月1日
平均濃度(μg/m3) | イオン成分(%) | 炭素成分(%) | 無機元素成分(%) | その他(%) | |
---|---|---|---|---|---|
春季平均 | 10.9 | 34.7 | 24.7 | 14.0 | 26.6 |
夏季平均 | 7.4 | 40.9 | 33.1 | 7.1 | 19.0 |
秋季平均 | 11.6 | 35.4 | 32.8 | 6.9 | 25.0 |
冬季平均 | 8.9 | 52.4 | 27.0 | 6.1 | 14.6 |
年度平均 | 9.7 | 40.8 | 29.4 | 8.5 | 21.3 |
平均濃度(μg/m3) | イオン成分(%) | 炭素成分(%) | 無機元素成分(%) | その他(%) | |
---|---|---|---|---|---|
春季平均 | 9.2 | 42.4 | 31.0 | 8.4 | 18.1 |
夏季平均 | 7.0 | 46.7 | 40.0 | 5.9 | 7.5 |
秋季平均 | 10.1 | 39.4 | 37.7 | 6.1 | 16.8 |
冬季平均 | 8.2 | 54.0 | 31.1 | 6.6 | 8.3 |
年度平均 | 8.6 | 45.6 | 34.9 | 6.8 | 12.7 |
令和5年度微小粒子状物質(PM2.5)成分分析結果
- 令和5年度微小粒子状物質(PM2.5)成分分析結果(PDF形式, 162.57KB)
令和5年度微小粒子状物質(PM2.5)成分分析結果についてグラフ及び文章で示しています。
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4 PM2.5とはどのような物質なのか
(1)PM2.5について
PM2.5とは、大気中に浮遊する粒子状物質のうち、特に粒径の小さいもの【粒径2.5μm(マイクロメートル)以下:髪の毛の太さの1/30程度】の粒子状物質をいいます。なお、従来から測定している浮遊粒子状物質(SPM)は粒径10μm以下の粒子状物質であり、PM2.5も含まれています。
(2)我が国のPM2.5に係る環境基準(平成21年9月9日告示)
環境基準
1年平均値が15μg/m3以下であり、かつ、1日平均値が35μg/m3以下であること。
評価方法
- 1年平均値
1日平均値の年間平均値で評価を行う。 - 1日平均値
日平均値の98%値(1年間の1日平均値のうち、低い方から数えて98%目の日平均値(365日分の測定値がある場合は低い方から数えて358番目の値))で評価を行う。
PM2.5は、呼吸器の奥深くまで入り込みやすいことから、人への健康影響が懸念されており、欧米諸国における環境基準設定状況等を踏まえ、平成21年9月9日に設定されております。
(3)PM2.5の発生源
PM2.5の発生源としては、火山活動などの自然起源、工場や自動車からの排出ガスなどの人為起源、さらには海外からの移流など多様な排出源があります。
5 PM2.5の観測体制について
自動測定機の整備状況
国が定めた「大気汚染防止法第22条の規定に基づく大気の汚染の状況の常時監視に関する事務処理基準(平成22年3月改正)」では、平成22 年度から3年を目処にPM2.5の測定局の整備を図ることとしており、平成22年度から、PM2.5自動測定機の整備に着手し、平成25年度に12局で測定を開始しました。また、令和元年度から令和2年度にかけて大気汚染常時監視網における測定局配置の見直しのため、令和4年11月より測定体制の移行期間を経て、令和5年3月より12局で測定を開始しています。
PM2.5自動測定機の設置状況(令和5年3月現在)
一般環境大気測定局
- 此花区役所局(此花区春日出1-8-4)
- 平尾小学校局(大正区平尾2-21-28)
- 野中小学校局(淀川区野中北1-11-26)
- 桃谷中学校局(生野区勝山北3-13-44)
- 聖賢小学校局(城東区新喜多2-4-35)
- 九条南小学校局(西区九条南2-13-17)
- 南港中央公園局(住之江区南港東8-5)
- 島屋小学校局(此花区島屋2-9-36)
自動車排出ガス測定局
- 出来島小学校局(西淀川区出来島2-2-24)
- 北粉浜小学校局(住之江区粉浜1-5-40)
- 新森小路小学校局(旭区新森6-3-13)
- 我孫子中学校局(住吉区我孫子東1-4-32)
大阪市における大気汚染常時監視測定局設置状況
「大気環境の状況」をクリックしてください。
6 その他の対応について
PM2.5に関する問題は広域的な視点から対応する必要があることから、平成25年2月22日に関西広域連合を通じて国に対し、PM2.5の健康影響に関し早期に具体的でわかりやすい情報発信を行うことなどについて、申し入れを行いました。
微小粒子状物質(PM2.5)にかかる国の当面の対応に関する申し入れ
7 PM2.5に関するQ&A
Q1.「暫定的な指針となる値」について
A1.国の専門家会合では、1日平均値70μg/m3を超える場合には、注意喚起が必要とされています。
Q2.「暫定的な指針となる値」を超えた場合は、予報がでるのですか。
A2.国の専門家会合で、注意喚起のための暫定的な指針がとりまとめられ、1日平均値70μg/m3に対応する濃度として、一般環境大気測定局の午前5時から7時までの1時間値を測定局ごとに平均した濃度の2番目に大きい値が85μg/m3を超過した場合には、住民の皆様に対し「朝の注意喚起」が、午前5から12時までの1時間値を測定局ごとに平均した濃度が80μg/m3を超過した場合には、「昼の注意喚起」が行われます。
Q3.いつから注意喚起が行われるようになったのですか。
A3.「朝の注意喚起」は平成25年3月1日から、「昼の注意喚起」は平成25年11月29日から行っています。
Q4.過去に大阪市で注意喚起が行われたことはありますか?
A4.平成26年2月26日、南港中央公園局の午前5時から12時の平均値が80μg/m3を超過したため、昼の注意喚起が初めて行われました。
Q5.市民の皆さんや学校園に対してPM2.5の注意喚起情報は、どのような形で周知・伝達していくのですか。
A5.高濃度予測時の「注意喚起」は大阪府の防災情報メールで配信されます。
配信された情報を受け、環境局ではホームページに掲載するとともに、各区役所へも情報発信し、注意喚起情報を掲出するなど、周知を行います。各学校園については教育委員会事務局により周知が行われます。
Q6.「暫定的な指針となる値」を超えた場合は、どのようなことに注意すればよいですか。
A6.PM2.5濃度が暫定的な指針となる値を超えた場合には、その吸入を減らすため屋外での長時間の激しい運動や外出をできるだけ減らすことは有効です。
その際、屋内においても換気や窓の開閉を必要最小限にするなどにより、外気の屋内への侵入をできるだけ少なくする必要があります。特に呼吸器系や循環器系の疾患を有する方、子どもや高齢者などは、より影響を受けやすい可能性があるので、普段から健康管理を心がけるとともに、体調の変化に注意することが大切です。また喫煙により、室内のPM2.5濃度が大きく上昇することが知られています。
Q7.注意喚起のための暫定的な指針となる値を超えた場合、体育祭等の屋外行事は中止する必要がありますか。
A7.PM2.5が注意喚起のための暫定的な指針となる値を大きく超えない限りは、体育祭等の屋外行事を中止する必要はないと考えられます。但し、呼吸器系・循環器系疾患を有する方、子どもなどは、健康な成人に比べ影響を受けやすく個人差も大きいと考えられるため、普段から健康管理に努めるとともに、PM2.5濃度が高い場合には、個人の体調に応じてより慎重に行動することが望まれます。
なお、「大きく超える場合」の具体的な値については、専門家会合においても「現段階では高濃度域での健康影響に関する十分な科学的知見がないため、具体的な値を示すことは困難」という結論でしたが、米国の空気質指数(AQI)を参考にすると、日平均値が140から150μg/m3を超える場合、すべての人は長時間の激しい運動や屋外活動を中止すべきとのアドバイスがなされています。
Q8.季節によってPM2.5濃度は変動しますか。
A8.例年、冬季から春季にかけてはPM2.5濃度の変動が大きく、上昇する傾向がみられ、夏季から秋季にかけては比較的安定した濃度が観測されています。
Q9. 農産物の安全性に影響はないのですか。
A9. PM2.5が農産物に付着することは想定されますが、懸念されているPM2.5 の影響は主に呼吸器系へのものであり、摂食による健康影響はこれまで報告されていません。
Q10. PM2.5と黄砂の関係はどのようですか。
A10. 黄砂は、東アジアの砂漠から強風により大気中に舞い上がった砂(土壌・鉱物粒子)が浮遊しつつ降下する現象です。日本へ飛来する粒子の大きさは4μm付近のものが主ですが、一部2.5μm以下の微小な粒子も含まれているため、PM2.5の測定値も上昇することがあります。
また、黄砂が輸送される過程で、大気汚染物質の発生が多い地域を通過する場合、これらの物質とともに日本へ飛来することがあります。なお、明確な結論は得られていませんが、黄砂による健康影響については、喘息等の症状が悪化する等の報告もありますので、黄砂の飛来に伴ってPM2.5 濃度も上昇している時には注意して下さい。
Q11. PM2.5と花粉の関係はどのようですか。
A11. 花粉の大きさは30μm程度で、PM2.5よりもかなり大きく、アレルギー疾患の一つである花粉症の原因となることが知られています。花粉とPM2.5の複合影響については、現時点で明確な知見は得られていませんが、過去の動物実験ではPM2.5の一部であるディーゼル排気粒子が鼻アレルギー及びアレルギー性結膜炎様病態を悪化させるとの報告もありますので、PM2.5 濃度が高いときには注意して下さい。
Q12.PM2.5と喫煙(たばこの煙)はどのような関係がありますか。
A12. たばこの煙には多くの有害な微小な粒子が含まれており、全席喫煙の飲食店や喫煙室内のPM2.5濃度は数百μg/m3に及ぶこともあることが報告されています。
「微小粒子物質(PM2.5)に関する専門家会合」の報告書
関連リンク
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「環境省黄砂飛来情報(ライダー黄砂観測データ提供ページ)」をクリックしてください。 - 光化学スモッグに関する情報
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