ダニが媒介する感染症
2025年3月25日
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ダニが媒介する感染症は、日本国内でも多く発生しており、その報告数は年々増加傾向にあります。
感染症を媒介するマダニ等のダニは、屋外に生息し吸血するダニで、家庭内に生息しているダニとは種類が異なります。マダニ等の活動が活発になる4月~10月にかけては患者が多く発生しています。
屋外で活動する登山やレジャーなど、春から秋かけての行楽シーズンは、マダニと接触する機会も増えますので特に注意しましょう。

どんな病気があるの?
疾患名 | 発生地域 | 潜伏期間 | 症状 | 日本国内での発生状況 |
重症熱性血小板減少症候群(SFTS) | 日本を含むアジア、東南アジア | 6~14日 | 発熱、消化器症状が主症状で、頭痛、筋肉痛、神経症状、出血傾向等を起こすこともあります。また、重症化し死亡することもあります。 | 2013年に初めて発生が報告され、以降西日本を中心に報告が続いています。 |
ツツガムシ病 | 日本を含むアジア、東南アジア | 5~14日 | 39度以上の高熱、特徴的なダニの刺し口、発疹が主症状です。重症化すると、肺炎や脳炎にいたるケースもあります。 | 国内での発生があり、毎年多くの患者が報告されています。 |
日本紅斑熱 | 日本 | 2~8日 | 頭痛、発熱、倦怠感を伴って発症し、ツツガムシ病と同じく、発熱、ダニの刺し口、発疹を主症状とします。 | 国内での発生があり、毎年患者が報告されています。 |
これらの疾患の他に、ダニが媒介する可能性のある疾患にクリミア・コンゴ出血熱・回帰熱・ダニ媒介脳炎・ライム病・ロッキー山紅斑熱・Q熱・野兎病などがあります。

マダニに咬まれないように注意しましょう
ダニが媒介する病気を予防するには、ダニに咬まれないようにすることが重要です。これらの病気を媒介するダニは、家庭内に生息しているダニとは種類が異なり、屋外の草むらなどに生息しているダニです。以下に注意しましょう。
・草むらや藪など、ダニが多く生息している場所へ入る場合には、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用し、肌の露出をなるべく少なくしましょう。
・忌避剤(虫除けスプレー)使用しましょう。
・屋外で活動した後は、上着や作業着にダニが付いていないか、ダニに刺されていないかを確認しましょう。
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もし、マダニに咬まれた場合は
マダニ類の多くは、長時間(数日から、長いものでは10日以上)吸血することがあります。
もし、マダニに咬まれてしまったら、以下のことに注意しましょう。
・無理に引き抜くとダニの一部が皮膚の中に残り、傷口が化膿するおそれがあるので医療機関(皮膚科等)で処置してもらいましょう。
・数週間程度は体調の変化に注意して、発熱などの症状が出た場合は医療機関(内科)を受診しましょう。その時は必ずマダニに咬まれたことを伝え、いつどこでどこを咬まれたか、申告してください。

関連リンク
- 医師からの届出基準と届出様式
- 海外渡航先の感染症情報
厚生労働省検疫所

もっと詳しい情報が必要な方へ
- ダニ媒介感染症
厚生労働省
- マダニ対策、今できること
国立感染症研究所
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