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ダニが媒介する感染症

2023年8月29日

ページ番号:225622

 ダニが媒介する感染症は、日本国内でも多く発生しており、その報告数は年々増加傾向にあります。

 感染症を媒介するマダニ等のダニは、屋外に生息し吸血するダニで、家庭内に生息しているダニとは種類が異なります。マダニ等の活動が活発になる4月~10月にかけては患者が多く発生しています。

 屋外で活動する登山やレジャーなど、春から秋かけての行楽シーズンは、マダニと接触する機会も増えますので特に注意しましょう。

どんな病気があるの?

主なダニ媒介感染症
疾患名発生地域潜伏期間症状日本国内での発生状況
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)日本を含むアジア、東南アジア6~14日発熱、消化器症状が主症状で、頭痛、筋肉痛、神経症状、出血傾向等を起こすこともあります。また、重症化し死亡することもあります。2013年に初めて発生が報告され、以降西日本を中心に報告が続いています。
ツツガムシ病日本を含むアジア、東南アジア5~14日39度以上の高熱、特徴的なダニの刺し口、発疹が主症状です。重症化すると、肺炎や脳炎にいたるケースもあります。国内での発生があり、毎年多くの患者が報告されています。
日本紅斑熱日本2~8日頭痛、発熱、倦怠感を伴って発症し、ツツガムシ病と同じく、発熱、ダニの刺し口、発疹を主症状とします。国内での発生があり、毎年患者が報告されています。

 これらの疾患の他に、ダニが媒介する可能性のある疾患にクリミア・コンゴ出血熱・回帰熱・ダニ媒介脳炎・ライム病・ロッキー山紅斑熱・Q熱・野兎病などがあります。

マダニに咬まれないように注意しましょう

 ダニが媒介する病気を予防するには、ダニに咬まれないようにすることが重要です。これらの病気を媒介するダニは、家庭内に生息しているダニとは種類が異なり、屋外の草むらなどに生息しているダニです。以下に注意しましょう。

 ・草むらや藪など、ダニが多く生息している場所へ入る場合には、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用し、肌の露出をなるべく少なくしましょう。

 ・忌避剤(虫除けスプレー)使用しましょう。 

 ・屋外で活動した後は、上着や作業着にダニが付いていないか、ダニに刺されていないかを確認しましょう。

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もし、マダニに咬まれた場合は

 マダニ類の多くは、長時間(数日から、長いものでは10日以上)吸血することがあります。

 もし、マダニに咬まれてしまったら、以下のことに注意しましょう。

無理に引き抜くとダニの一部が皮膚の中に残り、傷口が化膿するおそれがあるので医療機関(皮膚科等)で処置してもらいましょう。

・数週間程度は体調の変化に注意して、発熱などの症状が出た場合は医療機関(内科)を受診しましょう。その時は必ずマダニに咬まれたことを伝え、いつどこでどこを咬まれたか、申告してください。

 

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