梅毒
2025年3月17日
ページ番号:312118
梅毒は昔の病気というイメージがありませんか?実は近年、患者の増加が著しく、若い女性患者の割合が増えています。
梅毒は無症状であったり、症状が出現しても痛かったり痒かったりなどの自覚症状がない場合が多く、治療をしなくても症状は自然におさまるため、気づかないまま病気が進行したり、パートナーへ感染させたりすることがあります。
早く見つけて治療をすれば治ります。早期発見には検査が大切です。


梅毒ってなに?
梅毒トレポネーマという細菌が、粘膜や皮膚の傷口に接触することで感染します。病名は症状にみられる赤い発疹が楊梅(ヤマモモ)に似ていることに由来しています。
梅毒に感染していると、HIVなど他の感染症にかかりやすくなります。妊娠中の女性が感染して治療せずにいると、死産や早産、生まれてくる子どもが障がいをもつ可能性のある先天梅毒を発症することもあります。
梅毒は完治しても再感染することがあります。

感染したらどうなるの?

第1期:感染後約3週間
感染がおきた部位(陰部、唇、口腔内、肛門など)に赤いできもの、ただれができますが、痛みやかゆみはなく、自然に消えてしまいます。
股の付け根のリンパ節が腫れることもあり、治療をせずにいると、治ったように見えても、体内から梅毒がなくなったわけではなく、ほかの人にうつす力が強く、静かに病気が進行していきます。

写真:口唇のできもの(硬性下疳)
【写真提供】一般社団法人 日本性感染症学会

第2期:感染後約3か月
体全体にうっすら赤い発疹(バラ疹)や、手のひら・足の裏に乾癬に似た皮疹(梅毒性乾癬)ができます。治療をしなくても、症状は自然になくなりますが、抗菌薬で治療しないかぎり感染力はあり、そのまま進行します。

写真:全身性の赤い発疹(バラ疹)

写真:手の平に発疹(梅毒性乾癬)
【写真提供】一般社団法人日本性感染症学会

第3・4期:感染後約3年以降
皮膚にゴムのような腫瘍、血管や心臓、脳などに障がいをおこします。進行すると失明や認知症のような症状がでます。
場合によって死亡することもあります。


感染ルートは?
性行為により感染部位と粘膜や皮膚が接触することで感染します。
具体的には、性器と性器、性器と肛門、性器と口の接触により感染するため、口に症状があればキスでも感染します。
予防にはコンドームが有効ですが、症状のある部位によっては、完全に予防できないこともあります。正しいコンドームの使い方については、感染予防方法をご覧ください。


梅毒検査を受けたい


梅毒の治療方法が知りたい
一般的には、抗生物質の服用もしくは注射で治ります。パートナーにも感染している可能性があるので、一緒に検査を受け、治療を受けることが大切です。
症状がある場合は、男性は泌尿器科や性感染症内科(性病科)、女性は婦人科、性感染症内科(性病科)を受診しましょう。
医療機関については、医療情報ネット(ナビイ)で検索ができます。


相談したい
各区保健福祉センターなどで相談できます。詳しくは、HIV/エイズ・性感染症の相談窓口をご覧ください。


リーフレット
梅毒に関するリーフレット
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どれくらいのひとが感染しているの?(統計)

梅毒男女別報告数推移(2024年速報値)

2018年をピークに患者数は減少傾向でしたが、2022年以降患者数が急増し、2023年はさらに患者数が増加しました。2024年は昨年と比べて減少しましたが、高い報告数で推移しています。
患者の性別割合を見てみると、2014年の女性割合は10%未満でした。2015年以降、女性の割合が増加し、2021年以降は約50%となっています。

2024年 梅毒性別年代別届出割合(速報値)

女性患者のうち、20歳代が68.5%を占めています。


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