応急手当に関するガイドラインが新しくなりました
2023年12月5日
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応急手当に関するガイドラインが新しくなりました!
令和3年3月末に日本蘇生協議会(JRC)が公開している「JRC蘇生ガイドライン」が改訂されました。「JRC蘇生ガイドライン2020」の公開に伴って、応急手当の内容が見直され、一部変更となりました。
大阪市消防局で開催している普通救命講習、救命入門コース及び上級救命講習その他応急手当に関する講習の内容について、下記のとおり変更しました。参考にしていただければと思います。
AEDを使用した心肺蘇生を含む応急手当に関する詳しい内容は「いざという時の応急手当」をご覧ください。
心肺蘇生法を含む応急手当での変更・追加点
反応の確認
反応がない場合のほか、反応があるかどうか迷う又は分からない場合には「心停止の可能性がある」ものとして行動すること。
呼吸の確認
119番通報時の通信指令員による指導
119番通報時、通信指令員が電話を通じて心肺蘇生法などの指導をする場合があり、電話のスピーカー機能などを活用し、両手を自由に使えるようにすれば指導を受けながら胸骨圧迫などを行うことができる。
AED電極パッドの名称変更
従来の成人用パッドが「小学生~大人用パッド」、小児用パッド・モードが「未就学児用パッド・モード」に名称が変更された。しかし、従来の表記のまま、設置されている箇所も多いため、間違えないように注意が必要。
AEDパッドの種類と 適用される傷病者 | 未就学児用 パッド・モード | 小学生~大人用 パッド |
未就学児の傷病者 | ◎(推奨) | 〇(可) |
小学生や中学生以上 の傷病者 | ×(不可) | ◎(推奨) |
異物除去法
物を喉に詰まらせてしまったとき、傷病者の反応がある場合、強い咳ができるようであれば、咳をさせて異物の排出を促し、それでも異物が取れないとき、救助者は、まず、①背部叩打法を試みて、効果がなければ②腹部突き上げ法を実施する。これを傷病者の反応がなくなるか、異物が除去できるまで続ける。
新型コロナウイルス感染症流行期の対応
新型コロナウイルスは飛沫(しぶき)、エアロゾル(ウイルスなどを含む微粒子が浮遊した空気)あるいは接触により感染するとされています。口対口人工呼吸だけでなく、胸骨圧迫のみでもエアロゾルを発生させる可能性があります。新型コロナウイルス感染症が流行している状況においては、すべての心停止傷病者に感染の疑いがあるものとして救命処置を実施します。
詳しくは添付ファイル内の「新型コロナウイルス感染症流行期への対応」をご覧ください。
オートショックAEDについて
オートショックAEDを知っていますか?
オートショックAEDには、ショックボタンが存在せず、心電図解析の結果、電気ショックが必要な場合は、傷病者から離れるようにアナウンスが流れ、カウントダウンまたはブザーが流れた後、自動的に電気ショックが実施されます。
オートショックAEDには、従来のものと区別するために、下の図のマークがついています。
救急に関する各種講習のご案内
大阪市消防局が開催している救急に関する各種講習は下記リンクからご覧いただけます。
団体様だけでなく、おひとりでも参加費無料でご参加いただけますので、ぜひご覧ください。
資料
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