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大阪市大正地区交通バリアフリー基本構想(令和6(2024)年6月)

2022年11月1日

ページ番号:631162

 令和6(2024)年6月に大阪市大正地区交通バリアフリー基本構想を作成しています。

大阪市交通バリアフリー基本構想変更の背景と経緯

 作成した当時の基本構想(平成18(2006) 年4月時点)に基づき、重点整備地区のバリアフリー化が着実に進展する中、大正地区の土地利用の変化や社会状況の変化、市民・当事者等の意見などを踏まえた基本構想の変更を行いました。

大阪市交通バリアフリー基本構想の基本的な考え方

基本理念・基本方針[全地区共通]

 すべての人が安全・安心で、円滑に移動等のできる空間や環境を形成することにより、生き生きと暮らせる都市の実現をめざす。

  • 各地区の特性に応じた面的なバリアフリー化の継続的な推進
  • 誰にでも分かりやすい情報提供の充実
  • 「心のバリアフリー」の推進
  • 行政・事業者・市民の連携・協働によるバリアフリー化の推進

地区のバリアフリー化方針

  • 交通結節点における、安全でわかりやすいバリアフリー整備・充実
  • 施設のバリアフリー化の推進
  • 安全で快適に移動できる経路のバリアフリー化の推進

重点整備地区の選定及び区域の設定の考え方

 大正地区では、以下の考え方に基づいて、面積約59haの区域を重点整備地区として設定します。

  • 駅を中心とした概ね500m圏の範囲

 JR 大正駅、大阪メトロ大正駅から概ね500m圏の範囲で設定します。

  • 高齢者、障がい者等をはじめ多くの人々が利用する施設を含む範囲

 京セラドーム大阪、多根総合病院、大正郵便局、イオンモール大阪ドームシティ、スーパービバホーム大阪ドームシティ店、フ ォ レオ大阪ドームシティ等、高齢者・障がい者等をはじめ多くの人々が利用する施設を含む範囲を重点整備地区に位置づけます。

  • 「弁天町地区」との連続性

 大正地区の西側には、重点整備地区である「弁天町地区」が隣接しているため、「弁天町地区」との調整を図りながら、地区間の連続性を保つような地区の範囲を設定します。

生活関連施設及び経路設定の考え方

 生活関連施設は、策定当時の基本構想における主要施設に加え、各地区の土地利用状況の変化等を踏まえ、生活関連施設を選定します。

 生活関連経路は、以下を生活関連経路として設定します。なお、「駅から周辺の生活関連施設の入り口までの優先的に整備する 1 経路」を選定することを基本とします。 

  • 生活関連経路

  ・駅から周辺の生活関連施設(官公庁等施設、教育・文化施設、医療・福祉施設、商業施設など)の入口までの経路

  ・重点整備地区間の近接する生活関連経路を接続する経路(重点整備地区間で生活関連経路に当たる道路が連続している場合、その経路について生活関連経路として設定)

  • 鉄道駅乗り換え経路

地区における生活関連施設・経路図(経路図・一覧)

生活関連施設・経路図(経路図・一覧)

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整備等の方針・内容

基本構想の枠組み

 施設の利用者数及び移動等円滑化に係る施設特性等を踏まえ 、基本構想の枠組みを次のとおりとします。

1.施設内及び各施設間の移動等円滑化が特に重要で、基本構想において、優先的に事業の義務化や進捗管理を行うもの。

 特定事業等として位置づけ :公共交通特定事業(鉄道施設、バス車両、タクシー車両)

                   道路特定事業(道路)

                   交通安全特定事業(交差点)

                   教育啓発特定事業(心のバリアフリー)

2.各施設の大規模改修や建替え時等において、1の特定事業との一貫したバリアフリー化が図られるよう、望ましい整備の考え方を示すもの。

 移動等円滑化に関する整備方針を示す :建築物、都市公園

変更の視点や考え方

 変更にあたっての新たな視点は次のとおりです。

  1. 令和2(2020)年の国の基本方針の改正において新たな目標が定められたことなどを踏まえ、各施設のバリアフリー化の状況等も勘案しつつ、新たな整備内容を位置づける。
  2. ハード対策によるバリアフリー設備の整備等の効果が十分に発揮されるよう、施設・設備の目的に応じた役務の提供等のソフト対策の強化による、バリアフリーの高度化をめざす。
  3. 「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」を踏まえた情報アクセシビリティの向上及びコミュニケーション手段の充実を図るため 、新たな整備内容を位置づける。
  4. 心のバリアフリーを推進するため、教育啓発に関する取組を新たに特定事業に位置づける。
  5. 地域性や施設の利用状況等の特性(利用者数、施設の構造及び施設間の配置、駅員の配置等)を考慮し、地区(駅舎)ごとに求められる整備の水準について検討し、整備項目及び文言を精査・整理する。

整備区分と時期

整備区分は次のとおりです。

  • 特定事業:整備内容と完成時期を明確にして進める事業
  • 関連事業:整備の具体化に向けて検討や関連機関との協議が必要となる事業
  • 維持更新:整備済であるが、維持管理時において補修・更新等の機会を捉えて整備を行う事業
  • 継続実施:現在でも対策を行っており、継続して実施する事業(主にソフト的な事業)

整備時期は次のとおりです。

  • 前期:令和12(2030) 年までに整備
  • 後期:令和17(2035) 年までに整備(検討に時間を要するもの、構造の変更を伴い大規模改修等の時期を捉えて実施するもの)

※整備内容が同じであっても、各地区及び施設の状況により整備時期が異なる場合があります。

鉄道施設の整備項目と整備等の内容

  • 視覚障がい者誘導用ブロック

  ・車両の乗降口から公共通路までの移動動線上に敷設

  • 音案内

  ・エレベーターの到着する籠の昇降方向を知らせる設備の設置

  ・エスカレーターの行き先及び昇降方向を知らせる設備の設置

  ・トイレの出入口付近において、男女別等を知らせる案内装置の設置

  ・ホーム上にある出入口に通ずる階段位置を知らせる案内装置の設置

  • 案内・誘導

  ・駅舎内での一貫した連続性のある案内誘導設備及び乗り換えや周辺施設等への案内設備の設置

  ・他施設及び他事業者・他路線への乗継ぎ経路等へのわかりやすい案内設備の設置の検討

  ・移動等円滑化のための主要な設備(EV、傾斜路、便所、乗車券等販売所、待合室、案内所、休憩所)の付近への案内用図記号(ピクトグラム)の設置

  ・異常時に改札付近等における情報の提供

  ・移動等円滑化のための主要な設備の配置を音、点字等により示す案内板等を設置し、当該設備の設置を音声等により知らせる案内設備の設置[対象: 無人駅、無人改札(時間帯無人含む)]

  ・多機能式インターホンを設置し、当該設備の設置を文字及び音声等により知らせる案内設備の設置[対象:無人駅、無人改札(時間帯無人含む)]

  • 切符の購入

  ・車椅子使用者に配慮した蹴込み構造の検討

  ・精算機の構造や仕様を、障がいのある方が使用できるものとするよう検討

  ・障がいの特性に応じた操作性を確保し、遠隔対応型等、双方向のコミュニケーションが可能な仕様の券売機等の設置を検討

  • 拡幅改札口の設置
  ・拡幅改札口の設置
  • エレベーター
  ・ホームから公共用通路まで1以上の経路の確保

  ・乗り換え経路の確保[対象:56駅]

  ・ホームから公共用通路まで2以上の経路の検討[対象:大規模駅]

  ・大型化等の検討

  • 階段

  ・階段の手すりに、行先を点字で表示

  ・踏面端部が容易に識別できるように配慮する

  • ホームにおける列車の案内

  ・列車の行先・接近・出発に関する情報を文字及び音案内で提供

  ・プラットホーム床面等における、車両内の車椅子スペースに通じる乗降口の位置の表示

  • 車両とホームとの隙間・段差

  ・隙間・段差を縮小するためのホーム構造や車両構造の改良・整備に向けた検討

  ・構造上の理由によりプラットホームの縁端と鉄道車両の旅客用乗降口の床面の縁端との間隔が大きい場合において、旅客に対しこれを警告するための設備等の設置

  ・渡り板を配備し、適切な乗降介助の実施

  • ホームにおける安全対策

  ・ホームドア又は可動式ホーム柵の設置

  ・ホーム縁端付近に連続した線路側とホーム内側を区別する警告ブロックを敷設

  ・線路側外のプラットホーム両端に転落防止柵を設置

  • トイレ

  ・バリアフリートイレ(車椅子対応トイレを含む)の設置

  ・バリアフリートイレへの大型ベッドの設置の検討

  ・バリアフリートイレの機能の分散化の検討

  • 休憩設備

  ・休憩設備を1以上設置

  • 情報提供

  ・ウェブアクセシビリティを確保したウェブサイト等による情報提供

  ・異常時における障がいの特性に応じた情報提供の手法の検討

  ・障がい等の特性に応じたコミュニケーション手法の活用や必要とする支援の提供

  • 心のバリアフリー(教育啓発(心のバリアフリー)事業の取組内容に記載)

バス車両及びタクシー車両の整備項目と整備・取組の内容

■バス車両

  • 市内路線バス車両

  ・ノンステップバスの導入

  ・障がい者対応型案内誘導設備等への案内用図記号(ピクトグラム)の表示

  • 空港アクセスバス

  ・リフト付きバス又はエレベーター付きバスの導入の検討

  • 心のバリアフリー(教育啓発(心のバリアフリー)事業の取組内容に記載)
■タクシー車両
  • 車両
  ・ユニバーサルデザインタクシーの導入
  • 心のバリアフリー(教育啓発(心のバリアフリー)事業の取組内容に記載)

道路・交差点の整備項目と整備等の内容

(1)道路

  • 歩道の整備改良

  ・歩道の有効幅員の確保、段差解消、勾配の改善、舗装面の改善、横断勾配の改善などの実施

  ・横断歩道部の段差改善

  ・舗装面の改善(浮きやガタつき等の解消)

  • 視覚障がい者誘導用ブロックの敷設

  ・視覚障がい者誘導用ブロックの敷設

  ・音響信号機の押しボタンが操作できる位置までの敷設の検討

(2)歩道上障害物
  • 放置自転車等歩道上障害物の撤去

  ・現行の「大阪市自転車等の駐車の適正化に関する条例」等の活用や鉄道駅周辺における放置自転車に関する全市的な取り組みの中で、特にバス停留所等や鉄道駅出口付近及びエレベーター付近の重点的放置自転車対策の実施

  ・商品・看板等の歩道へのはみ出しに対する是正の指導・撤去の推進

(3)乗り換え経路
  • 視覚障がい者誘導用ブロックの敷設

  ・乗り換え経路での視覚障がい者誘導用ブロックの敷設

  ・管理境界部等の連続敷設ができていない区間の敷設の検討

(4)交差点
  • 既設信号の改良・改善

  ・地域要望等を踏まえた主要な経路上での音響信号機等の設置を検討(その他:歩車分離信号化、歩行者用信号秒数の確保、歩行者用信号灯器の設置・増設、高輝度道路標識等の設置、信号現示の改善)

  • エスコートゾーンの導入

  ・エスコートゾーンの導入を検討

(5)違法駐車対策等
  • 違法駐車の取締り強化

  ・移動の円滑化を特に阻害する横断歩道上、バス停留所付近等の取締り強化

  ・歩道の有効幅員の確保が困難な路線の取締り強化

(6)心のバリアフリー(教育啓発(心のバリアフリー)事業の取組内容に記載)

教育啓発(心のバリアフリー)事業の取組内容

  • 一般利用者に高齢者、障がい者やSOGIESC の多様性への理解を促す等、心のバリアフリーに関する広報・啓発活動の実施
  • 職員への研修・教育の実施
  • 基本構想に基づく取り組みの市民への周知・情報提供
  • 地域や関係団体との連携による多様な障がいの特性や必要な配慮、多様な SOGIESC について理解するための取組の実施
  • 学校教育における「総合的な学習の時間」等での取組

基本構想全文

特定事業計画の進捗状況については、特定事業計画の進捗状況一覧をご覧ください。

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このページの作成者・問合せ先

大阪市 計画調整局計画部交通政策課

住所:〒530-8201 大阪市北区中之島1丁目3番20号(大阪市役所7階)

電話:06-6208-7841

ファックス:06-6231-3751

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