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疾患別情報(定期の予防接種)

2017年9月29日

ページ番号:84593

 次の疾患をクリックすると、疾患別の病気の特徴、ワクチン、副反応の説明がみられます。

■ 結核(BCG)
■ B型肝炎 
  
■ ヒブによる感染症(ヒブ)   
■ 小児の肺炎球菌による感染症(PCV13)   
 ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ(DPT‐IPV/DPT/DT/ポリオ)    
■ 麻しん(はしか)・風しん(MR)                                                                                                                      ■ 水痘(みずぼうそう)     
■ 日本脳炎   
■ 子宮頸がん(HPV)                                                                                                                               ■ インフルエンザ                                                                                                                                                    ■ 高齢者の肺炎球菌による感染症(PPSV23)

結核(BCG)

実施場所や接種日についてはBCG接種日程表をご覧ください。

【どんな病気?】

 たんの中に結核菌を出している患者が、咳・くしゃみをした時に、菌が空気中に飛び散り、これを吸い込むことによって感染します。結核菌が身体の中に入っても、大部分の人はすぐには発病しません。過労や病気などで抵抗力が弱ってくると発病することがあります。乳幼児が、大量の菌を一度に吸い込むと、肺だけでなく全身の結核にかかったり、重い後遺症を残したりすることもあります。    
 結核は、以前より大幅に減少したものの、決して過去の病気ではありません。依然として、わが国最大の感染症です。

【どんなワクチン?】

 BCGは牛型結核菌を弱毒化してつくった生ワクチンです。
 結核菌に対する抵抗力(免疫)をつけるためにBCG接種をおこないます。一度接種すれば効果は10から15年程度続くと考えられており、特に小児における重篤な髄膜炎や全身性の結核の発症を64から78%予防するといわれています。
 BCG接種は、BCGワクチンをスポイドで1滴、腕におとし、スタンプ方式で2か所に押しつけるように接種します。接種したあとは、手や服が触れないように注意し、出血をふきとったり、もんだりしないでください。必ず自然に乾くのを待って(約10から15分)から服を着せましょう。

接種対象年齢・回数・間隔等についてはこちらをご覧ください。

【副反応は?】

 BCG接種後の10日から2週間で針のあとが赤く膨らみ、接種後4から5週間目に最も赤くなります。膿をもったり、浸出液が出る(ジクジクする)ことがありますが、針のあとをこすったり、絆創膏を貼ったりせずに清潔に保ってください。接種後2から3か月で針の後がかさぶたになり、かさぶたが取れてあとが残ります。針のあとの赤みは少しずつ薄くなり、接種後1年くらいで目立たなくなります。
 副反応としては、1%以下の割合で、接種後4から6週間目に接種した側のわきのリンパ節が腫れる(グリグリができる)ことがあります。通常は自然に治るのでそのままで様子をみてかまいません。3㎝以上の大きさに腫れたり、化膿して自然にやぶれて膿が出たときは、保健福祉センターへ相談してください。

≪コッホ現象≫
 
BCG接種後、通常よりも早い時期(10日以内、多くは2から3日後)に、接種した場所が赤くはっきり腫れたり、針のあとが膿をもつことがあります。ふつう、2から4週間で腫れなどはおさまり、自然になおりますが、これをコッホ現象といいます。この現象は、既に結核に感染している児がBCG接種を受けた場合にみられる反応です。一般に0.04%程度の乳児が感染を受けている可能性(結核既感染率)があるといわれています。
 コッホ現象と思われる反応がみられた場合には、結核感染の確認のために必要な検査等を行いますので、必ず、速やかに保健福祉センターへ連絡してください。

B型肝炎

【どんな病気?】

 B型肝炎ウイルスが血液や体液を介して感染して起きる肝臓の病気で、感染した時期や健康状態によって、一過性の感染に終わる場合と、そのまま感染している状態が続いてしまう場合(この状態をキャリアといいます)があります。また、経過の違いから、急性肝炎と慢性肝炎があり、急性肝炎は稀に劇症化する場合もあることから注意が必要です。キャリアになると慢性肝炎になることがあり、そのうち一部の人では肝硬変や肝がんなど命に関わる病気を引き起こすこともあります。

【どんなワクチン?】

 組み換え沈降B型肝炎ワクチン(酵母由来)は、世界の180か国以上で使用されており、効果と安全性が高い不活化ワクチンンです。
 ワクチン接種による抗体獲得率は40歳までの接種では95%と報告されています。一方、予防接種を受けても、お子さんの体質や体調によって免疫ができないことがあります。
  また、ワクチン3回接種後の感染防御効果は20年以上続くと考えられています。
接種対象年齢・回数・間隔等についてはこちらをご覧ください。

【副反応は?】

 10%前後に倦怠感、頭痛、局所の腫脹、発赤、硬結等の症状が認められます。また、稀にみられる重い副反応としては、アナフィラキシー様症状(接種後30分以内に出現する呼吸困難などの重いアレルギー反応)、急性散在性脳脊髄炎(免疫力が強すぎて自分自身の体を攻撃して起こる脳や脊髄の病気)がみられるがあります。 

ヒブによる感染症(ヒブ)

接種方法や接種実施医療機関等については、ヒブワクチン及び小児用肺炎球菌ワクチン接種についてをご覧ください。

【どんな病気?】

 ヒブは、咳やくしゃみを介して鼻や喉で増え、体内に侵入しますが、そのほとんどは症状を起こしません。しかし、一部、血液の中に入り込み、脳や脊髄を覆っている髄膜に感染して細菌性髄膜炎を起こします。ヒブは、細菌性髄膜炎の起因菌の約6割を占め、5歳までの間で一番多い(0歳が最も多い)菌です。その他に心膜炎、肺炎、敗血症等を起こします。
 ヒブによる髄膜炎は、発熱、頭痛、嘔吐、けいれん等の症状で始まり、重症化しやすく、治療しても予後不良となる場合があります。髄膜炎発症者のうち、約5%が亡くなり、25%にてんかん・難聴・発育障がい等の後遺症が残るといわれています。

【どんなワクチン?】

 インフルエンザ菌b型から精製した莢膜多糖体とトキソイドを結合した不活化ワクチンです。子どもの重症例はインフルエンザ菌b型莢膜をもつ菌が多いため、ワクチンにはこのb型莢膜が使われています。ワクチン接種により、ヒブが血液や髄液から検出されるような重篤なヒブ感染症にかかるリスクを95%以上減らすことができると報告されています。
 標準的な接種スケジュールは、接種開始年齢が生後2か月から7か月に至るまでに、初回接種として27(医師が認める場合は20)日以上(標準的には56日まで)の間隔をあけて3回接種後、追加接種として初回接種終了後7か月以上の間隔をあけて1回接種します。なお、初回2回目及び3回目の接種は生後12か月に至るまでに行い、それを超えた場合は行いません。ただし、追加接種は実施可能ですが、初回接種終了後27日(医師が認めるときは20日)以上の間隔をあけて1回接種します。
 生後7か月から12か月に至るまでに接種を開始した場合は、初回接種として27(医師が認める場合は20)日以上(標準的には56日まで)の間隔をあけて2回接種後、追加接種として初回接種終了後7か月以上の間隔をあけて1回接種します。なお、初回2回目の接種は、生後12か月に至るまでに行い、それを超えた場合は行いません。ただし、追加接種は実施可能ですが、初回接種終了後27日(医師が認めるときは20日)以上の間隔をあけて1回接種します。
 生後12か月から60か月に至るまでに接種を開始した場合は1回接種となります。
接種対象年齢・回数・間隔等についてはこちらをご覧ください。

【副反応は?】

 44%に接種部位の発赤、19%に腫れ・しこり、3%に発熱がみられますが、いずれも軽く、一過性のもので数日中には回復します。
 極めてまれに、ショック、アナフィラキシー様症状(接種後30分以内に出現する呼吸困難等の重いアレルギー反応)、血小板減少性紫斑病、脳症、けいれんなどがあります。

小児の肺炎球菌による感染症(PCV13)

接種方法や接種実施医療機関等については、ヒブワクチン及び小児用肺炎球菌ワクチン接種についてをご覧ください。

【どんな病気?】

 肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気で、この菌は主に気道の分泌物に含まれ、唾液等を通じて飛沫感染します。子どもの多くが肺炎球菌を鼻や喉の奥に保菌していて、咳やくしゃみなどの飛沫により伝播します。免疫力の低下などにより、菌が体内に侵入すると、細菌性髄膜炎、敗血症、肺炎、中耳炎を起こします。 
 子どもでは、2歳未満の乳幼児に特に肺炎球菌による感染症にかかるリスクが高いと言われています。肺炎球菌による髄膜炎にかかると、約2%が死亡し、10%に発達や運動障がい、難聴等の後遺症が残ります。

【どんなワクチン?】

 細菌性髄膜炎など、子どもに重い病気を起こしやすい13種類の血清型を含む不活化ワクチンです。免疫の未熟な乳幼児にも抗体がつくように工夫されています。定期接種として開始された前後で比較すると、肺炎球菌髄膜炎の患者は71%減少し、髄膜炎以外の侵襲性肺炎球菌感染症は57%減少するなどの発症予防効果が認められています。
 標準的な接種スケジュールは、接種開始年齢が生後2か月から7か月に至るまでに、初回接種として27日以上の間隔をあけて3回接種後、追加接種として初回接種終了後60日以上の間隔をあけて、1歳から1歳3か月の間に1回接種します。なお、初回2回目及び3回目の接種は、生後24か月に至るまでに行い、それを超えた場合には行いません。ただし、追加接種は実施可能です。また、初回2回目の接種が生後12か月を超えた場合、初回3回目の接種は行いません。ただし、追加接種は実施可能です。
 生後7か月から12か月に至るまでに接種を開始した場合は、初回接種として27日以上の間隔をあけて2回接種後、追加接種として初回接種終了後60日以上の間隔をあけて生後12か月以降に1回接種します。なお、初回2回目の接種は、生後24か月に至るまでに行い、それを超えた場合には行いません。ただし、追加接種は実施可能です。
 生後12か月から24か月に至るまでに接種を開始した場合は、60日以上の間隔をあけて2回接種します。
 生後24か月から60か月に至るまでに接種を開始した場合は1回接種となります。
接種対象年齢・回数・間隔等についてはこちらをご覧ください。

【副反応は?】

 接種部位の発赤、腫れ、軽い発熱、筋肉痛がみられることがありますが、いずれも軽く1から3日で自然に回復します。
 極めてまれに、ショック、アナフィラキシー様症状(接種後30分以内に出現する呼吸困難等の重いアレルギー反応)、けいれんなどがあります。

ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ(4種混合DPT-IPV/3種混合DPT/2種混合DT/ポリオ)

接種方法や接種実施医療機関等については、4種混合ワクチン及びポリオワクチン接種のお知らせをご覧ください。

【どんな病気?】

◆ジフテリア
 
ジフテリア菌の飛沫感染(咳やくしゃみ等により感染すること)で咽頭、鼻に感染します。症状は高熱、喉の痛み、犬が吠えるような咳、嘔吐などで、偽膜(炎症により膿などが加わってできた膜様のもの)を形成して窒息死することもあります。発症2から3週間後には菌の出す毒素によって心筋障がいや神経麻痺をおこすことがあり注意が必要です。
 わが国では1981年にジフテリア・百日せき・破傷風(DPT)ワクチンが導入され、1999年以降の発生はありません。しかし、かつては年間8万人以上の患者が発生し、そのうち10%程度が亡くなっていた病気です。 ロシアで1990から1995年に流行がありました。予防接種を続けていかないと再び流行する可能性があります。

◆百日せき
 
百日せき菌の飛沫感染でおこります。百日せきは風邪のような症状ではじまり、せきがひどくなり、顔をまっ赤にして連続的にせき込むようになります。せきの後、急に息を吸い込むので、笛を吹くような音がでることがあります。乳幼児はせきで呼吸ができず、くちびるが青くなったり(チアノーゼ)、けいれん(ひきつけ)をおこすこともあります。
 また肺炎や脳症などの重い合併症をおこしたり、乳児では命を落とすこともあります。1950年から百日せきワクチンの接種がはじまって以来、患者数は減少してきています。当時は菌体の入ったワクチンでしたが、現在では副反応の少ない精製ワクチンを使っています。

◆破傷風
 
破傷風菌は土の中にひそんでいて、傷口から人へ感染します。傷口から菌が入り身体の中で増えると、菌の出す毒素のために、口が開かなくなったり、けいれん(ひきつけ)をおこしたり、呼吸筋の麻痺で死亡することもあります。また、菌の侵入部位は特定できないほどの軽い傷の場合もあります。この病気は人から人へ感染するのではなく土の中にいる菌が原因ですが、日本中どこでも菌はいますので、感染する機会はあります。

◆ポリオ
 ポリオウイルスは人から人へ感染します。便中に排泄されたウイルスは間接的に他の人の口から入り、咽頭または腸から吸収されて感染します。ウイルスは3から35日間(平均7から14日間)腸の中で増えます。しかし、ほとんどの例は不顕性感染(病気としての症状が出ず、知らない間に免疫だけができる感染のこと)で、終生免疫(免疫が身体の中に一生涯にわたって記憶され、その病気にかからないですむこと)を獲得します。症状が出る場合、ウイルスが血液を介して脳・脊髄へ感染し、麻痺をおこすことがあります。(麻痺の発生率は1,000から2,000人に1人)。ポリオウイルスに感染すると100人中5から10人は、カゼ様の症状を呈し、発熱、頭痛、嘔吐があらわれ麻痺が出現します。一部の人はその麻痺が永久に残ります。呼吸困難により死亡することもあります。
 わが国では昭和35年にポリオ患者の数が5,000人を超え、かつてない大流行となりましたが、予防接種の導入により流行がおさまり昭和55年から国内での自然感染例は報告されていません。

【どんなワクチン?】

【4種混合(DPT‐IPV)・3種混合(DPT)・2種混合(DT)ワクチン】 
 不活化ワクチンとトキソイドの混合ワクチンで、初回3回と追加の接種により100%の抗体獲得が認められています。DPT-IPV(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ)、DPT(ジフテリア・百日せき・破傷風)ワクチンとして、標準として1期初回接種は20日以上(標準的には56日まで)の間隔をあけて3回接種後、6か月以上の間隔をあけて(標準的には12~18か月の間に)追加接種を1回行います。 また2期として11から12歳時(小学6年生)にDT(ジフテリア・破傷風)ワクチンを接種します。回数が多いので、接種もれのないように注意しましょう。
 確実な免疫をつくるには、決められたとおりに受けることが大切ですが、万一間隔があいてしまった場合でも、はじめからやり直すことはせず、規定の回数を超えないように接種します。かかりつけの医師に相談しましょう。

【ポリオ(単独)ワクチン】
 3種類の血清型(1型・2型・3型)を型別に増殖させたポリオウイルスを不活化し(=殺し)、免疫をつくるのに必要な成分を取り出して病原性をなくして作ったものです。このワクチン接種によってポリオ(急性灰白髄炎)による麻痺などを予防します。製造工程に外国産のウシの血液成分(血清)を使用していますが、本剤接種による伝達性海綿状脳症(TSE)伝播のリスクは理論的に極めて低いと考えられています。(海外でも過去にヒトに伝播した報告例はありません)。
接種対象年齢・回数・間隔等についてはこちらをご覧ください。

【副反応は?】

【4種混合(DPT-IPV)、3種混合(DPT)、2種混合(DT)ワクチン】
 1981
年に百日せきワクチンが改良されて新しい精製ワクチンに変わって以来、副反応の少ない安全なワクチンになっています。
 主な接種部位の副反応として、発赤、硬結(しこり)、腫れなどがあり、接種部位以外の副反応として発熱、下痢、鼻水、せき、発しん、食欲減退、咽頭発赤、嘔吐などがあります。接種部位の硬結(しこり)は少しずつ小さくなりますが、数か月残ることがあります。上腕全体が腫れた例も少数ありますが、これも湿布などで軽快します。腫れが目立つときなどは医師にご相談ください。極めてまれに、ショック、アナフィラキシー様症状(接種後30分以内に出現する呼吸困難等の重いアレルギー反応、血小板減少性紫斑病、脳症、けいれんなどがみとめられます。

【ポリオ(単独)ワクチン】
 不活化ワクチンは、ウイルスとしての働きはないので、ポリオと同様の症状が出るという副反応はありません。国内臨床試験でみられた1週間以内の副反応は、注射部位の症状(赤み・腫脹・痛みなど)、熱(37.5℃以上)などで多くは2から3日で消失します。 

麻しん(はしか)・風しん(MR)

【どんな病気?】

◆麻しん(はしか)
 
麻しんウイルスの空気感染(ウイルスが空気中に飛びだし、人に感染すること)によっておこる病気です。感染力が強く、予防接種を受けないと、ほとんどの人がかかる病気です。発熱、咳、鼻水、めやに、発しんを主症状とします。最初3から4日間は38℃前後の熱で、一時おさまり、再び39から40℃の高熱と発しんが出ます。高熱は3から4日で解熱し、次第に発しんも消失します。
 主な合併症としては、気管支炎、中耳炎、肺炎、脳炎があります。患者100人中、中耳炎は5から15人、脳炎は1,000人に1人の割合で発生がみられます。また、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という慢性に経過する脳炎は約10万例に1例発生します。麻しん(はしか)にかかった人は数千人に1人の割合で死亡します。

◆風しん
 
風しんウイルスの飛沫感染によっておこる病気です。潜伏期間(感染してから症状がでるまでの期間)は2から3週間です。軽いカゼ症状で始まり、発しん、発熱、首や耳の下のリンパ節腫脹などを主な症状とします。そのほか目の充血もみられます。発しんも熱も約3日間で治りますので「三日ばしか」とも呼ばれています。
 合併症として、関節痛、血小板減少性紫斑病、脳炎などが報告されています。血小板減少性紫斑病は患者3,000人に1人、脳炎は患者6,000人に1人くらいの割合で発生します。年長児や大人になってからかかると一般的に重症になりやすく、3日では治らないことが多くあります。
 また、妊婦が妊娠早期にかかると、先天性風しん症候群(先天性心疾患、白内障、難聴等)をもつ子どもが生まれる可能性が高くなります。そのため、女性は妊娠前に予防接種を受けておくことが大切です。また、男性も、風しんに罹患して周囲の妊婦に感染させないために、風しんの既往の確認や予防接種について考慮する必要があります。

【どんなワクチン?】

 麻しん(はしか)ウイルス及び風しんウイルスを弱毒化してつくった生ワクチンです。予防効果は95%の抗体陽性率が認められています。患者の38%が10歳未満と多いことから、1歳になったらできるだけ早く1期のMRワクチンを受けましょう。また、2期は、5歳以上7歳未満であって小学校就学前の1年間にワクチンを受けます。お母さんが次の子どもを妊娠しているときでも、お子さんは接種を受けられます。
 輸血又はガンマグロブリン製剤の投与を受けた人は、3か月以上接種を延期してください。血液またはガンマグロブリンに含まれる麻しんに対する抗体のためワクチンの効果が減弱する可能性があるためです。また、川崎病等の治療でガンマグロブリン製剤の大量療法(200mg/kg 以上)を受けた人も同様の考え方で6か月以上(麻しん感染の危険性が低い場合は11か月以上)接種を延期してください。
接種対象年齢・回数・間隔等についてはこちらをご覧ください。

【副反応は?】

 このワクチンは弱毒生ワクチンでウイルスが体内で増えます。主な副反応は発熱と発しんで、1回目の接種後2週間以内に発熱が13%、発しんが3%見られ、通常は1から3日で消失します。まれに脳炎や脳症が100万から150万人に1人以下の頻度でおこることがあります。

水痘(みずぼうそう)

接種方法や接種実施医療機関等については、水痘(みずぼうそう)ワクチン接種のお知らせをご覧ください。

【どんな病気?】

 水痘帯状疱疹ウイルスの空気感染(ウイルスが空気中に飛びだし、人に感染すること)、飛沫感染、接触感染によっておこる、感染力が強い病気です。 
 潜伏期間は2週間程度で、発疹、発熱が主な症状です。発疹は最も特徴的で、顔面、胸腹部、頭部に次々に点々とあるいは集中的に現れ、発疹は紅斑 (皮膚の表面が赤くなること)から始まり、水疱、膿疱(粘度のある液体が含まれる水疱)を経て痂皮化 (かさぶたになること)して治癒するといわれています。一般に水疱の数は症状が出てから数日内に250500個以上に達します。発熱は通常38℃前後で23日続きますが、40℃を超えることもあり、その際に熱性けいれんを合併することがあります。
 我が国では年間100万人程度が発症し、4,000人程度が入院、20人程度が死亡していると推定されています。成人での水痘も稀に見られますが、成人に水痘が発症した場合、水痘そのものが重症化するリスクが高いと言われています。

【どんなワクチン?】

 弱毒化された水痘・帯状疱疹ウイルスを凍結乾燥させた生ワクチンです。予防効果は、通常8090%以上の抗体陽性率が認められており、水痘ワクチンの1回の接種により重症の水痘をほぼ100%予防でき、2回の接種により軽症の水痘も含めてその発症を予防できると考えられています。                                                                                                              ※接種対象年齢・回数・間隔等についてはこちらをご覧ください。

【副反応は?】

 一定の頻度で見られる副反応については、過敏症(接種直後から翌日に発疹、蕁麻疹、紅斑、そう痒、発熱等)、局所症状(発赤、腫脹、硬結等)、全身症状(発熱、発疹)があらわれることがありますが、一過性で通常、数日中に消失するとされています。
 また、稀にみられる重い副反応としては、アナフィラキシー様症状(接種後30分以内に出現する呼吸困難等の重いアレルギー反応のこと)、急性血小板減少性紫斑病等があります。

日本脳炎

 平成17年5月から日本脳炎予防接種の積極的な勧奨を差し控えていましたが、平成22年8月27日より接種機会を逃した方に対する接種機会の確保が図られることとなりました。

 詳しくは、日本脳炎の予防接種のお知らせをご覧ください。

【どんな病気?】

 日本脳炎ウイルスの感染でおこります。人から人に直接感染するのではなく、ブタ等の体内でウイルスが増えた後、そのブタを刺した蚊が人を刺すことによって感染します。
 6
から16日の潜伏期間後、高熱、頭痛、嘔吐、意識障がい、けいれん(ひきつけ)などの症状を示す急性脳炎になります。
 日本脳炎の発生は西日本地域が中心ですが、ウイルスは日本全体に分布しています。ブタにおける流行は毎年6月から10月頃まで続き、この間に地域によっては80%以上のブタが感染します。以前は小児、学童を中心に発生していましたが、予防接種の普及などで減少し、最近では、予防接種を受けていない人や高齢者にも患者が発生しています。
 感染者のうち100から1,000人に1人が脳炎を発症します。脳炎のほか、無菌性髄膜炎や夏かぜ様の症状で終わる人もあります。脳炎の致死率は約20~40%といわれており、また、いったん脳症を発症すると、神経の後遺症を残す例が多くみられます。

【どんなワクチン?】

  平成21年6月から使用されている乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンは日本脳炎ウイルスを精製し、不活化したワクチンです。予防効果は抗体反応から約80%と推定されており、接種回数が多くなるほど抗体保有率は高く、高い抗体価をもつ人の割合が増えることから、1~2回の接種では不十分で、3回以上の基礎免疫を終了しておくことが重要です。1期初回接種として6日以上(標準的には28日まで)の間隔をあけて2回、その後6か月以上(標準的にはおおむね1年)の間隔をあけて追加接種を1回行います。※接種対象年齢・回数・間隔等についてはこちらをご覧ください。

【副反応は?】

 副反応の主なものは発熱、咳、鼻水、注射部位の発赤・腫れ、発しんで、これらの副反応のほとんどは接種3日後までにみられます。
 その他に、ショック、アナフィラキシー様症状(接種後30分以内に出現する呼吸困難等の重いアレルギー反応)、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、脳炎、けいれん、急性血小板減少性紫斑病などの重大な副反応の発生がみられることがあります。
   詳しくは、厚生労働省(日本脳炎ワクチン接種に係るQ&A)別ウィンドウで開くをご覧ください。

子宮頸がん(HPV)

 平成25年6月14日付けの国の通知により、現在、子宮頸がんワクチンの接種を積極的にはお勧めしていません。接種に当たっては、有効性とリスクを理解した上で受けてください。

 子宮頸がん予防ワクチンの接種を受ける皆様へ別ウィンドウで開く

【どんな病気?】

 がんによる死亡原因の第3位、女性特有のがんで第2位、特に子宮の入り口にできる子宮頸がんは20から30代のがんで第1位を占める近年増加傾向のがんです。子宮頸がんの発症者は前がん病変を含めると年間約15,000人で、そのうち死亡者は約3,500人です。
 子宮がんは進行すると不正出血や下腹部痛等の症状が現れますが、初期の場合はほとんど自覚症状がないため、早期発見と予防が重要な病気です。
 子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因で引き起こされています。粘膜の接触による性交渉の感染と考えられ、すべての女性の約80%が一生に一度は感染すると報告があるほど、ごくありふれたウイルスです。
 HPVには100種類以上のタイプがあり、このうち15種類が発がん性HPVで、中でも16型、18型と呼ばれる2種類が子宮頸がんの主な原因と言われています。その割合は欧米では約70から80%、日本では約50から70%を占めると言われており、このワクチンを接種しただけでは完全に子宮頸がんを予防できるわけではないため、併用して定期的にがん検診を受けることが必要です。

【どんなワクチン?】

 子宮頸がんから最も多く検出されるHPV16型・18型に対する抗原を含む不活化ワクチンです。現在、2価(サーバリックス)と4価(ガーダシル)の2種類のワクチンがあり、4価ワクチン(ガーダシル)はHPV16型・18型の2種類以外に尖圭コンジローマの主要な原因となるHPV6型・11型に対する抗原を含みます。このワクチンは、性交渉前の女性に接種することでHPV感染を防ぐものです。すでに今、感染しているHPVを排除したり、子宮頸部の前がん病変やがん細胞を治す効果はありません。なお、このワクチンに含まれるウイルス自体には遺伝子が含まれないので、接種したことによって感染が起こることはありません。このワクチンは妊娠していることが明らかな場合は接種できません。
 接種方法は、2価ワクチン(サーバリックス)は、初回接種から1か月後に2回目、初回から6か月後に3回目を接種します。予定通り接種できない場合は、2回目の接種は1回目から1か月以上の間隔をあけて、3回目の接種は1回目の接種から5か月以上、かつ2回目の接種から2か月半以上の間隔をあけて接種します。
 4価ワクチン(ガーダシル)は、初回接種から2か月後に2回目、初回から6か月後に3回目を接種します。予定通り接種できない場合は、2回目の接種は初回接種から少なくとも1か月以上、3回目の接種は2回目の接種から少なくとも3か月以上間隔をあけて実施します。
 2種類のワクチンの互換性に関する安全性・有効性等のデータが存在しないため、同一のワクチンを3回続けて接種してください。
接種対象年齢・回数・間隔等についてはこちらをご覧ください。

【副反応は?】

 ワクチン接種後、注射部位の痛み・発赤・腫れ等が高い頻度で現れます。他に、発熱、頭痛、胃腸症状等が現れることがあります。また血管迷走神経反射による失神が現れることがありますので、接種後30分は座って医療機関内で様子をみてください。
 重い副反応としては、まれに、アナフィラキシー(血管浮腫・じんましん・呼吸困難など)、ギラン・バレー症候群、急性散在性脳脊髄炎等が現れることがあります。

インフルエンザ

接種費用や予防接種の受け方等については、高齢者インフルエンザワクチン接種のお知らせをご覧ください。

【どんな病気?】

 インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。感染した人の咳やくしゃみにより空気中に広がったウイルスを吸い込む、もしくは手に付着したウイルスが鼻や口の粘膜を通して体内に入り感染します。インフルエンザの症状は38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛等全身の症状が突然現れ、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。普通の風邪に比べて全身症状が強く、気管支炎や肺炎を伴う等、重症になることがあります。

【どんなワクチン?】

 インフルエンザワクチンは毎年、流行予測により選定される、A型株2種類、B型株2種類の型4種類のウイルス株で構成された4価ワクチンです。重症化や合併症の発病を予防する効果は証明されており、高齢者については、接種しなかった場合に比べて死亡の危険を1/5に、入院の危険を1/3~1/2に減少させることが期待できます。ワクチンの予防効果が現れるのは、接種後2週間から5か月程度と考えられています。                                                                                                                                                       ※接種対象年齢・回数等についてはこちらをご覧ください。

【副反応は?】

 主な副反応は接種部位の発赤、腫れ、痛みが接種者の10~20%に起こり、全身反応としては、発熱、頭痛、寒気(悪寒)、だるさ(倦怠感)などが接種者の5~10%に起こりますが、いずれも通常2~3日でなくなります。
 また、稀にみられる重い副反応としては、アナフィラキシー様症状(接種後30分以内に出現する呼吸困難等の重いアレルギー反応のこと)が見られることがあります。
 その他、重い副反応としてギラン・バレー症候群、急性脳症、急性散在性脳脊髄炎、けいれん、肝機能障害、喘息発作、紫斑などが報告されています。

高齢者の肺炎球菌による感染症(PPSV 23)

接種費用や予防接種の受け方等については、高齢者用肺炎球菌ワクチン接種のお知らせをご覧ください。

【どんな病気?】

 肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気で、この菌は主に気道の分泌物に含まれ、唾液等を通じて飛沫感染します。
 肺炎は日本人の死因の第3位で、肺炎によって亡くなる方の95%が65歳以上の高齢者です。特に心臓や呼吸器に慢性疾患のある方、腎不全、肝機能障がい、糖尿病の方等は、肺炎にかかりやすく重症化しやすい傾向があります。

【どんなワクチン?】

 肺炎球菌感染症で高頻度に認められる23種類の莢膜型の肺炎球菌を培養し、殺菌して精製した不活化ワクチンです。肺炎球菌莢膜型の約80%に対応することができ、肺炎の予防や、かかっても軽い症状ですむ効果が期待できます。 
接種対象年齢・回数等についてはこちらをご覧ください。

【副反応は?】

 主な副反応は接種後に接種部位の発赤、腫れ、痛みが接種者の5%以上に起こり、全身反応としては、発熱、頭痛、寒気(悪寒)、だるさ(倦怠感)などが接種者の1~5%未満に起こりますが、いずれも通常2~3日でなくなります。
 その他、まれにアナフィラキシー様症状(接種後30分以内に出現する呼吸困難等の重いアレルギー反応のこと)や血小板減少症、ギラン・バレー症候群、蜂巣炎様反応等が見られることがあります。

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