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令和7年度「咲くやこの花賞」の受賞者を決定しました ~ 贈呈式に700名を招待します ~

2025年12月12日

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 大阪市は、令和7年度「咲くやこの花賞」の受賞者を決定しました。

 令和8年2月12日(木曜日)に、大阪市中央公会堂において贈呈式を開催し、観覧者700名をご招待します。

 贈呈式当日は、受賞者への表彰状、トロフィーの贈呈のほか、受賞者の日頃の活動の紹介やインタビューなどを行います。また、平成21年度咲くやこの花賞大衆芸能部門[落語]受賞者の桂米之助さんによるスペシャルゲスト記念公演を実施します。

 なお、竹本碩太夫さんは、贈呈式当日は欠席となります。

 「咲くやこの花賞」は、創造的で奨励に値する芸術活動を通じて大阪文化の振興に貢献し、かつ将来の大阪文化を担うべき人材(個人または団体)に対し、一層の飛躍の期待を込めて大阪市が昭和58年から贈呈している賞で、賞の対象は、「美術」「音楽」「演劇・舞踊」「大衆芸能」「文芸その他」の5部門、年齢はおおむね40歳以下としており、毎年、選考にかかる会議を経て決定します。これまでの受賞者は総勢210組を数え、多くの方が日本はもとより海外でも活躍されています。

令和7年度「咲くやこの花賞」受賞者

受賞者一覧
部門氏名区分年齢
美術上田 佳奈
(うえだ かな)
現代美術昭和63年(1988年)生まれ
音楽鈴木 愛美
(すずき まなみ)
ピアノ平成14年(2002年)生まれ
演劇・舞踊竹本 碩太夫
(たけもと ひろたゆう)
文楽・太夫平成7年(1995年)生まれ
演劇・舞踊
アバンギャルディ
(あばんぎゃるでぃ)
ダンス非公表
文芸その他小原 一真
(おばら かずま)
写真家昭和60年(1985年)生まれ

美術部門

上田 佳奈(うえだ かな)[現代美術] 昭和63年(1988年)生まれ

上田 佳奈さん
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Ⓒ川島克

贈呈理由

 関西を拠点に国内外で活動し、今年のPATinKyoto京都版画トリエンナーレ2025で大賞を受賞するなど、今後の活躍が大いに期待できる。受賞作は、パブリックドメインの13人のポートレート写真をドット状に切り抜き、アクリル板の両面に刷り重ねて肖像を表現した。光の粒子が像を結ぶようにドットのネットワークで一つの像が浮かび上がる作品世界は、混迷する現代で、世界を「見る」とはどういうことか、私たちが「見ている」と思っているものの本当の姿は何かなど、深い示唆を与えてくれ、版画の新たな可能性を切り拓くものと言える。

プロフィール

 兵庫県に生まれ、ロンドン芸術大学 Central Saint Martins でファッションデザインを学んだ後、大阪芸術大学附属大阪美術専門学校で版画を履修。以来、版画を中心に写真や映像も手がけながら、関西を拠点に各地で精力的に発表を続けている。令和7年(2025年)には「第4 PATinKyoto 京都版画トリエンナーレ」で大賞を受賞。「版」を通じて写しと実像の間に生じるわずかなズレや曖昧さに着目し、知覚や認識のあり方を問い直す作品を制作している。

音楽部門

鈴木 愛美(すずき まなみ)[ピアノ] 平成14年(2002年)生まれ

鈴木 愛美さん
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Ⓒ井村重人

贈呈理由

 清廉な響き、作品との誠実な対話で高い評価を受け、聴衆の心をつかむ。技巧を誇示する演奏ではなく、シューベルトらの内省、詩情を宿す作品に関心を寄せ「楽譜に書かれていること」を丁寧にすくい取る姿勢が、かえって個性となっている。日本人・女性初の優勝を飾った浜松国際ピアノコンクールをはじめ、コンクールでもリサイタルでも変わらぬ高い集中力を発揮し、明確な方向性、音楽性を持つ点が魅力。更に音楽表現を深め世界に飛躍し、地元箕面の特命大使就任を皮切りに、大阪でのクラシック音楽の普及、文化振興への寄与も期待される。

プロフィール

 令和6年(2024年)、第12回浜松国際ピアノコンクール日本人初の第1位、および室内楽賞、聴衆賞。令和5年(2023年)には、第92回日本音楽コンクールピアノ部門第1位および岩谷賞(聴衆賞)、第47回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリおよび聴衆賞を受賞した。平成14年(2002年)大阪府生まれ。大阪府立夕陽丘高等学校音楽科を経て、東京音楽大学ピアノ演奏家コースを首席卒業。現在、東京音楽大学大学院修士課程に特別特待奨学生として在学中。国内外でオーケストラとの協奏曲やリサイタルなど幅広く展開している。

演劇・舞踊部門

竹本 碩太夫(たけもと ひろたゆう)[文楽・太夫] 平成7年(1995年)生まれ

竹本 碩太夫さん
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Ⓒ野口英一

贈呈理由

 浄瑠璃を語る上での音程の確かさや、情感豊かに登場人物を語り分ける技術と表現力は目を見張るものがある。うまさの中に若手には珍しい古風さがあり、それが浄瑠璃の世界をより濃厚に、生き生きと面白く聴かせる。今年は初めて自主公演を開催したが、自身の勉強会という側面にとどまらず、文楽の楽しみ方の解説を交えるなど、新たなファンづくりの必要性を自覚し、文楽のために熱意を持って行動している点も評価できる。その技術、熱量、知識をさらに伸ばし、文楽の未来を担う存在となることを期待したい。

プロフィール

 平成7年(1995年)札幌生まれ。幼少期より札幌市こどもの劇場やまびこ座に通い、人形劇や人形浄瑠璃に親しむ。北海高校を卒業後、平成27年(2015年)4月 国立劇場文楽第27期研修生となる。平成29年(2017年)4月、竹本千歳太夫に入門。竹本碩太夫と名乗る。同年7月、国立文楽劇場にて初舞台。

[主な受賞歴
令和3年(2021年) 令和2年度 文楽協会賞(太夫の部)受賞
令和5年(2023年) 令和4年度 文楽協会賞(太夫の部)受賞
京都市芸術文化特別奨励制度 令和7年度奨励者

演劇・舞踊部門

アバンギャルディ(あばんぎゃるでぃ)[ダンス] 年齢非公表

アバンギャルディ
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贈呈理由

 平成29年(2017年)に大きな話題を集めた大阪府立登美丘高校ダンス部の「バブリーダンス」を振り付けたakaneがプロデュースするダンスチーム。おかっぱ頭に制服姿という17人が一糸乱れぬダンスを見せる。活動拠点は大阪。大阪・関西万博では開会式に出演、閉幕日にはミャクミャクと踊るなど、万博の盛り上がりに貢献した。大阪の地でのパフォーマンス動画はSNSなどを通じて国内外に広まっており、大阪の文化の発信・発展に寄与していくだろう。

プロフィール

 振付師・akaneのプロデュースにより、令和4年(2022年)2月に結成された女性ダンスチーム。制服姿とおかっぱ頭が印象的な「謎の集団」として、TikTokInstagramを中心に世界的な話題を呼ぶ。令和5年(2023年)にはアメリカの人気オーディション番組『Americas Got Talent』の決勝へ進出。SNS総フォロワー数は400万人を突破し、独自の世界観とパフォーマンスで国内外から高い注目を集めている。さらに、台湾・香港・マレーシアで単独ライブを開催するなど、海外でも精力的に活動を展開している。

文芸その他部門

小原 一真(おばら かずま)[写真家] 昭和60年(1985年)生まれ

小原 一真さん
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贈呈理由

 戦争、災害、核など世界が共有すべき重要テーマを追い、国際的活躍を続ける。ロシアによるウクライナ侵攻の現状を伝える写真展を梅田で実施し、大阪大空襲がテーマの写真集を海外の出版社から刊行するなど、世界と大阪の橋渡し役を担う。近年は新型コロナウイルスのパンデミックを機に社会から不条理に隔離された人々に思いを馳せ、ハンセン病回復者らの物語をポートレートなどで伝える沖縄・大阪・京都での写真展に結実。いきづらさを抱える当事者とのトークイベントや講演での言論発信など、多くのジャーナリスティックな活動を評価したい。

プロフィール

 写真家・ジャーナリスト。昭和60年(1985年)岩手県生まれ。ロンドン芸術大学フォトジャーナリズム修士課程修了。平成21年(2009年)より大阪を拠点に活動。災害・戦争・パンデミックなどの災禍のなかで不可視化されてきた人々の記憶と声を記録し、英ガーディアン紙をはじめ国内外のメディアで発表している。欧州の出版社から継続的に写真集として発表しているほか、国際写真祭や美術館での展示にも参加。現在は大阪府内の小中学校で平和学習の授業や地域での展示企画を行うなど、アート・ジャーナリズム・教育を横断した活動にも取り組んでいる。世界報道写真賞受賞、米TIME誌年間ベスト写真集選出など。

令和7年度「咲くやこの花賞」贈呈式開催概要

日時

令和8年2月12日(木曜日) 18時30分から20時30分(予定)まで(18時開場)

場所

大阪市中央公会堂 1階 大集会室(大阪市北区中之島1-1-27

  • Osaka Metro御堂筋線・京阪電車京阪本線「淀屋橋」駅1号出口
  • Osaka Metro堺筋線・京阪電車京阪本線「北浜」駅26号出口
  • 京阪電車中之島線「なにわ橋」駅1号出口

大阪市出席予定者

大阪市長 

内容(予定)

  • 18時 開場
  • 18時30分 贈呈式開会、受賞者紹介、市長あいさつ
  • 18時55分 咲くやこの花賞(表彰状、トロフィー)贈呈
  • 19時 各受賞者活動紹介・インタビュー、スペシャルゲスト記念公演
    (出演:桂米之助(平成21年度咲くやこの花賞大衆芸能部門[落語]受賞))
  • 20時30分 終了
(注)竹本碩太夫さんは、欠席となります。
(注)内容は都合により変更する場合があります。

スペシャルゲスト

桂米之助(平成21年度咲くやこの花賞大衆芸能部門[落語]受賞)

桂米之助さん
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プロフィール

 平成13年(2001年)10月に桂ざこばに入門し、翌年3月に箕面「ざこばの会」で桂ちょうばとして初舞台を踏む。平成23年(2011年)には芸歴10周年を記念し、動楽亭にて10日間連続落語会を開催するなど、多方面で精力的に活動。平成30年(2018年)「若手噺家グランプリ」、令和6年(2024年)「喜楽館AWARD」で優勝し、実力派として評価を高める。地域寄席の主催や学校寄席、高齢者施設での公演など、幅広い世代に落語の魅力を届ける取り組みも積極的に行っている。明るく分かりやすい語り口と爽やかな語り芸で、落語初心者から通の方まで楽しませる話芸が持ち味。令和7年(2025年)3月に四代目 桂米之助を襲名。

観覧募集

料金

無料

募集人数

700名(応募多数の場合は抽選)

応募方法

 観覧申込みページ別ウィンドウで開くよりご応募ください。(参加人数は2名まで)

応募締切

令和8年2月2日(月曜日)

取材について

  • 取材をご希望の場合は、令和8年2月6日(金曜日)17時30分までに、「取材申込書」に記載の「問合せ先」までメールまたはファックスにて送付してください。併せて、受信確認のため、電話による連絡をお願いします。
  • 報道関係者席は約30席用意しており、当日先着順となります。定員を超える場合は座席のご用意ができない可能性があります。
  • 当日は、関係者受付までお越しください。
  • 必ず自社腕章、社員証(記者証)または「市政記者カード」のいずれかを着用してください。
  • 指定するカメラ位置から撮影してください。
  • 取材にかかる注意事項の詳細は、当日、関係者受付にて配付しますので、必ず内容を確認の上、取材を行ってください。
  • 駐車場の用意はありませんので、周辺の駐車場をご利用ください。
  • 市長及び受賞者の囲み取材はありません。

取材申込書

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主催

大阪市

問合せ先・応募先

一般社団法人 アーツインテグレート

〒530-0015 大阪市北区中崎西1-4-22梅田東ビル312

電話:06-6372-6707 ファックス:06-6372-3691

(注)祝日及び年末年始(令和7年12月27日(土曜日)から令和8年1月4日(日曜日)まで)を除く月曜日から金曜日までの10時から17時30分まで

咲くやこの花賞贈呈式チラシ

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