小児用肺炎球菌(15価)ワクチン接種について
2024年7月12日
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※令和6年4月以降使用するワクチンは15価ワクチンを基本とします。13価ワクチンで接種開始した方でも、残りの接種を15価ワクチンに切り替えての接種が可能です。
1. 病気について
肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気で、この菌は主に気道の分泌物に含まれ、唾液等を通じて飛沫感染します。子どもの多くが肺炎球菌を鼻や喉の奥に保菌していて、咳やくしゃみなどの飛沫により伝播します。免疫力の低下などにより、菌が体内に侵入すると、細菌性髄膜炎、敗血症、肺炎、中耳炎を起こします。
子どもでは、2歳未満の乳幼児に特に肺炎球菌による感染症にかかるリスクが高いと言われています。肺炎球菌による髄膜炎にかかると、約2%が死亡し、10%に発達や運動障がい、難聴等の後遺症が残ります。
2. ワクチンについて
細菌性髄膜炎など、子どもに重い病気を起こしやすい15種類の血清型を含む不活化ワクチンです。免疫の未熟な乳幼児にも抗体がつくように工夫されています。
ワクチン接種により、肺炎球菌(ワクチンに含まれる種類のもの)が血液や髄液から検出されるような重篤な肺炎球菌感染症にかかるリスクを95%以上減らすことができると報告されています。
※令和6年4月から使用するワクチンは、15価ワクチン(PCV15)が定期接種化されました。13価ワクチン(PCV13)から接種開始した場合でも、15価ワクチン(PCV15)に切り替えて接種が可能です。
3. 副反応について
接種部位の発赤、腫れ、軽い発熱、筋肉痛がみられることがありますが、いずれも軽く1から3日で自然に回復します。
極めてまれに、ショック、アナフィラキシー様症状(接種後30分以内に出現する呼吸困難等の重いアレルギー反応)、けいれんなどがあります。
4. 接種年齢・接種回数
種別 | 接種回数 | 標準的な接種間隔 |
---|---|---|
初回 | 3回 | (生後12か月までに)27日以上の間隔をあけて3回 |
追加 | 1回 | 初回接種終了後60日以上の間隔をあけた後、 かつ生後12か月に至った日以降(15か月まで)に1回 |
種別 | 接種回数 | 標準的な接種間隔 |
---|---|---|
初回 | 2回 | (生後12か月までに)27日以上の間隔をあけて2回 |
追加 | 1回 | 初回接種終了後60日以上の間隔をあけた後、 かつ生後12か月に至った日以降(15か月まで)に1回 |
接種回数 | 標準的な接種年齢 |
---|---|
2回 | 60日以上の間隔をあける |
接種回数 |
---|
1回 |
(注1)予防接種法上、生後2か月~60か月の間で接種できますが、上記期間で接種ください。
(注2)平成25年4月からヒブ、小児用肺炎球菌は定期接種になりました。また、平成26年4月からヒブの接種間隔の上限が撤廃されました。加えて、令和6年4月1日から小児用肺炎球菌の15価ワクチンが開始されました。
他のワクチンとの接種間隔については、「予防接種の接種間隔」ページをご覧ください。
5. 接種場所
「各種予防接種委託医療機関」ページをご覧ください。
6. 予防接種の注意事項
「予防接種の注意事項」ページをご覧ください。
7.ワクチンの説明書及びちらし
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8. 関連情報
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