ロタウイルス(1価・5価)ワクチン接種について
2024年4月19日
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1. 病気について
ロタウイルスによる胃腸炎は、冬から早春にかけて流行する急性胃腸炎で、毎年約80万人が発症し、そのうち約8万人が重症化して入院しています。
乳幼児に多くみられ、1歳までに3人に1人が感染し、5歳までにほぼ100%が感染すると言われています。症状は、多くは突然の嘔吐に続き、白っぽい水様性下痢を起こします。発熱を伴うこともあり、回復に1週間くらいかかります。ときに重症の脱水を引き起こし、けいれん、肝機能障害、腎不全、脳炎・脳症などを合併することがあり、入院が必要となることもあります。
2.ワクチンについて
ロタウイルスによる胃腸炎を予防する経口生ワクチンです。(注射ではありません)
このワクチンは、ウイルスの病原性をほとんどなくし、培養して増やし精製した後にシロップ状にしています。ワクチン接種後は、自然にロタウイルスに感染したときと同じように免疫が得られ、ロタウイルス胃腸炎の重症化を防ぐことができます。接種前後に母乳等の制限をする必要はありません。
ワクチン接種後1週間程度は便中にウイルスが排泄されますが、排泄されたウイルスによって胃腸炎を発症する可能性は低いことが確認されています。念のため、ワクチン接種を受けたお子さまのオムツ交換後などには手洗いをしてください。特に家族で免疫系に異常がある方がいる場合には、ワクチン接種を受けたお子さまと接したあとの手洗いを徹底するなど注意してください。
3. 副反応について
易刺激性(ぐずり等)、下痢、嘔吐・発熱、食欲不振などがみられますが、いずれも軽く一過性のもので数日中には消失します。
海外のワクチン発売後の調査では、まれに腸重積のリスクがあるとされています。腸重積と思われる症状(ぐったりする、泣きと不機嫌を繰り返す、顔色が悪い、繰り返し起きる嘔吐、イチゴジャム状の血便、お腹のハリなど)がみられた場合は、速やかに医師の診察を受けるようにしてください。
4. 接種年齢・接種回数
種別 | 接種回数 | 標準的な接種年齢 | 標準的な接種間隔 |
---|---|---|---|
ロタリックス | 2回 | 1回目の接種は生後2か月から14週6日後まで | 27日以上の間隔をあけて2回 |
ロタテック | 3回 | 27日以上の間隔をあけて3回 |
(注1)ロタリックスは出生6週0日後~24週0日後まで、ロタテックは出生6週目0日後~32週0日後までの間で接種できますが、上記期間で接種ください。
(注2)令和2年10月から、ロタウイルスは定期接種になりました。
他のワクチンとの接種間隔については、「予防接種の接種間隔」ページをご覧ください。
5. 接種場所
「各種予防接種委託医療機関」ページをご覧ください。
6. 予防接種の注意事項
「予防接種の注意事項」ページをご覧ください。
7.説明書及びちらし
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7. 関連情報
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