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日本脳炎ワクチン接種について

2024年7月26日

ページ番号:623068

日本脳炎

 平成17年5月から日本脳炎予防接種の積極的な勧奨を差し控えていましたが、平成22年8月27日より接種機会を逃した方に対する接種機会の確保が図られることとなりました。詳しくは「7.特例対象者」をご覧ください。

1. 病気について

 日本脳炎ウイルスの感染でおこります。人から人に直接感染するのではなく、ブタ等の体内でウイルスが増えた後、そのブタを刺した蚊が人を刺すことによって感染します。
 6から16日の潜伏期間後、高熱、頭痛、嘔吐、意識障がい、けいれん(ひきつけ)などの症状を示す急性脳炎になります。
 日本脳炎の発生は西日本地域が中心ですが、ウイルスは日本全体に分布しています。ブタにおける流行は毎年6月から10月頃まで続き、この間に地域によっては80%以上のブタが感染します。以前は小児、学童を中心に発生していましたが、予防接種の普及などで減少し、最近では、予防接種を受けていない人や高齢者にも患者が発生しています。
 感染者のうち100から1,000人に1人が脳炎を発症します。脳炎のほか、無菌性髄膜炎や夏かぜ様の症状で終わる人もあります。脳炎の致死率は約20~40%といわれており、また、いったん脳症を発症すると、神経の後遺症を残す例が多くみられます。

2. ワクチンについて

 平成21年6月から使用されている乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンは日本脳炎ウイルスを精製し、不活化したワクチンです。予防効果は抗体反応から約80%と推定されており、接種回数が多くなるほど抗体保有率は高く、高い抗体価をもつ人の割合が増えることから、1~2回の接種では不十分で、3回以上の基礎免疫を終了しておくことが重要です。1期初回接種として6日以上(標準的には28日まで)の間隔をあけて2回、その後6か月以上(標準的にはおおむね1年)の間隔をあけて追加接種を1回行います。

3. 副反応について

 副反応の主なものは発熱、咳、鼻水、注射部位の発赤・腫れ、発しんで、これらの副反応のほとんどは接種3日後までにみられます。
 その他に、ショック、アナフィラキシー様症状(接種後30分以内に出現する呼吸困難等の重いアレルギー反応)、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、脳炎、けいれん、急性血小板減少性紫斑病などの重大な副反応の発生がみられることがあります。

4. 接種年齢・接種回数

日本脳炎
種別 接種回数 標準的な接種年齢 標準的な接種間隔
1期初回 2回 3から4歳 6日以上の間隔をあけて2回
1期追加 1回 4から5歳 1期初回(2回)終了後、6か月以上の間隔をあけて1回
2期 1回 9歳(小学校4年生)

(注1)予防接種法上、1期は生後6か月~90か月の間に、2期は9歳から13歳未満の間(特例対象者を除く)に接種できますが、上記の標準的な接種年齢で接種ください。

 他のワクチンとの接種間隔については、「予防接種の接種間隔」ページをご覧ください。

5. 接種場所

各種予防接種委託医療機関」ページをご覧ください。

6. 予防接種の注意事項

予防接種の注意事項」ページをご覧ください。

7. 特例対象者

 日本脳炎の予防接種は、平成17年度から平成21年度にかけて、接種の積極的勧奨が差し控えられていましたが、これにより接種を受ける機会を逃した方[成7(1995)年4月2日から平成19(2007)年4月1日生まれの方]は20歳未満の間、特例対象者として無料で接種を受けられます。該当される方は、接種を受けましょう。
 特に、18歳以上になる方は、接種期限が迫っています。なるべく早い時期に接種を受けましょう。

平成7(1995)年4月2日から平成19(2007)年4月1日生まれで20歳未満の方

 20歳未満までの間、接種できます。第1期が終了していない方は、まず、第1期分から接種を受けてください。
 接種回数と接種間隔は表のとおりです。

接種回数と接種間隔
日本脳炎ワクチン接種間隔
既に接種した回数接種回数 (全4回)
全く受けて
いない方
残り4回
(1期3回、2期1回)
1回目の接種後6日以上(標準的には28日まで)の間隔をあけて2回目を接種し、その後6か月以上(標準的にはおおむね1年)の間隔をあけて3回目を接種します。
4回目(2期接種に相当)の接種は、9歳以上の方に対し、3回目の接種後6日以上の間隔をあけて接種します。
1回接種を
受けた方
残り3回
(1期2回、2期1回)

2回目と3回目は6日以上の間隔をあけて接種します。
4回目(2期接種に相当)の接種は、9歳以上の方に対し、3回目の接種後6日以上の間隔をあけて接種します。

2回接種を
受けた方
残り2回
(1期1回、2期1回)
3回目と4回目(2期接種に相当)は6日以上の間隔をあけて接種します。ただし、4回目の接種については9歳以上の方に対して行います。
3回接種を
受けた方
残り1回
(2期1回)
4回目(2期接種に相当)の接種を行います。ただし、9歳以上の方に限ります。

平成19(2007)年4月2日から平成21(2009)年10月1日生まれの方

 平成22年3月31日までの接種の有無によって接種期間や接種方法が異なります。
 1期の3回接種を終了できなかった場合、2期の接種期間(9歳以上13歳未満)に未接種分を接種できます。

※本来であれば上記特例対象者は13歳に達しているため特例措置は終えていますが、大阪市では「平成19年4月8日~平成21年10月1日」生まれの方は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い定期予防接種の接種期間を令和7年5月7日まで延長しているため、掲載しています。

接種回数と接種間隔
既接種時期接種回数接種期間接種間隔
平成22年3月31日以前1回以上生後6月から90月に至るまで、及び9歳以上13歳未満・平成7年4月2日から平成19年4月1日生まれの方の接種間隔に準ずる
・6日以上の間隔をあけて接種
・ただし4回目(2期)の接種は9歳以上13歳未満に接種
0回(全く無し)

生後6月から90月に至るまで、及び9歳以上13歳未満

・1回目の接種後6日以上(標準的には28日まで)の間隔をあけて2回目を接種し、その後6か月以上(標準的はおおむね1年)の間隔をあけて3回目を接種
[4回目(2期)の接種は9歳以上13歳未満の方に対し、3回目の接種後6日以上の間隔をあけて接種]

予診票について

  • 第1期の予診票は、お手持ちの予防接種手帳の予診票をお使いいただけます。
  • 13歳以上のお子様が接種を受ける場合は、あらかじめ保護者の接種への同意が同意書により確認できた方は、保護者の同伴は必要ありません。
  • 第1期予診票の再発行及び第2期の予診票、13歳以上の方の予診票兼同意書の発行は、お住まいの各区保健福祉センター(保健福祉課または健康課または保健子育て課)で行います。接種者の年齢と接種歴が確認できるもの(母子健康手帳など)をご持参ください。

8.ワクチンの説明書及びちらし

ご活用ください

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9.関連情報

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住所:〒545-0051 大阪市阿倍野区旭町1丁目2番7-1000号(あべのメディックス10階)
電話:06-6647-0813
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