日本脳炎ワクチン接種について
2024年4月19日
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平成17年5月から日本脳炎予防接種の積極的な勧奨を差し控えていましたが、平成22年8月27日より接種機会を逃した方に対する接種機会の確保が図られることとなりました。
1. 病気について
日本脳炎ウイルスの感染でおこります。人から人に直接感染するのではなく、ブタ等の体内でウイルスが増えた後、そのブタを刺した蚊が人を刺すことによって感染します。
6から16日の潜伏期間後、高熱、頭痛、嘔吐、意識障がい、けいれん(ひきつけ)などの症状を示す急性脳炎になります。
日本脳炎の発生は西日本地域が中心ですが、ウイルスは日本全体に分布しています。ブタにおける流行は毎年6月から10月頃まで続き、この間に地域によっては80%以上のブタが感染します。以前は小児、学童を中心に発生していましたが、予防接種の普及などで減少し、最近では、予防接種を受けていない人や高齢者にも患者が発生しています。
感染者のうち100から1,000人に1人が脳炎を発症します。脳炎のほか、無菌性髄膜炎や夏かぜ様の症状で終わる人もあります。脳炎の致死率は約20~40%といわれており、また、いったん脳症を発症すると、神経の後遺症を残す例が多くみられます。
2. ワクチンについて
平成21年6月から使用されている乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンは日本脳炎ウイルスを精製し、不活化したワクチンです。予防効果は抗体反応から約80%と推定されており、接種回数が多くなるほど抗体保有率は高く、高い抗体価をもつ人の割合が増えることから、1~2回の接種では不十分で、3回以上の基礎免疫を終了しておくことが重要です。1期初回接種として6日以上(標準的には28日まで)の間隔をあけて2回、その後6か月以上(標準的にはおおむね1年)の間隔をあけて追加接種を1回行います。
3. 副反応について
副反応の主なものは発熱、咳、鼻水、注射部位の発赤・腫れ、発しんで、これらの副反応のほとんどは接種3日後までにみられます。
その他に、ショック、アナフィラキシー様症状(接種後30分以内に出現する呼吸困難等の重いアレルギー反応)、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、脳炎、けいれん、急性血小板減少性紫斑病などの重大な副反応の発生がみられることがあります。
4. 接種年齢・接種回数
種別 | 接種回数 | 標準的な接種年齢 | 標準的な接種間隔 |
---|---|---|---|
1期初回 | 2回 | 3から4歳 | 6日以上の間隔をあけて2回 |
1期追加 | 1回 | 4から5歳 | 1期初回(2回)終了後、6か月以上の間隔をあけて1回 |
2期 | 1回 | 9歳(小学校4年生) | ー |
(注1)予防接種法上、1期は生後6か月~90か月の間に、2期は9歳から13歳未満の間(特例対象者を除く)に接種できますが、上記の標準的な接種年齢で接種ください。
(注2)平成17年度から平成21年度にかけて、日本脳炎ワクチンの積極的な接種勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方(特例対象者)に対する接種機会の確保が図られることとなりました。また、平成26年4月から日本脳炎の接種間隔の上限の撤廃及び追加接種の接種間隔の下限が明確化されました。
詳しくは、「日本脳炎予防接種のお知らせ」をご覧ください。
他のワクチンとの接種間隔については、「予防接種の接種間隔」ページをご覧ください。
5. 接種場所
「各種予防接種委託医療機関」ページをご覧ください。
6. 予防接種の注意事項
「予防接種の注意事項」ページをご覧ください。
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8. 関連情報
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