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蚊媒介感染症に関する調査について

2025年6月5日

ページ番号:5502

近年、国際的な人の移動の活発化に伴い、デング熱などの蚊が媒介する感染症が海外から持ち込まれる事例が増加し、デング熱等の蚊が媒介する感染症の流行が懸念されます。また、地球温暖化や都市のヒートアイランド現象によって、感染症を媒介する蚊の生息域が拡大しています。

本市では、蚊が媒介する感染症を早期に探知するため、平成17年度からCDC式ライトトラップ(*1)を用いて市内10か所で蚊の捕集作業を行い、蚊の生息状況及びウイルス保有状況の調査を実施してきました。平成28年度からはこれらに加えて、国が蚊の密度調査の方法として推奨する人囮法(*2)による蚊の捕集作業についても実施し、また蚊のウイルス保有状況調査に新たにチクングニアウイルスを追加しました。 

*1 ライトトラップ:夜間吸血活動する蚊の成虫が光に対して集まる習性を利用して、光源に集まる成虫を、小型の掃除機のような吸引機で採集するものです。ドライアイスを併用すると、成虫が炭酸ガスに効率的に誘引されます。

*2 人囮法:吸血のため捕集者に寄ってくる蚊の成虫を捕虫網で捕獲する方法です。

1.蚊の生息状況及びウイルス保有状況調査について

実施方法

市内12か所でCDC式ライトトラップ(ドライアイス併用)及び人囮法により採取した蚊(*1)を検体とし、蚊の種類の同定と、フラビウイルス属(*2)ウイルスの保有状況について調査します。また、ヒトスジシマカについては、チクングニアウイルスの保有状況についても調査します。

*1 蚊:吸血する雌蚊のみ

*2 フラビウイルス属:デングウイルス、ウエストナイルウイルス、ジカウイルス、日本脳炎ウイルスが含まれます。

実施期間

毎年5月~10月の期間内に月1回実施予定

令和7年度調査結果

蚊のウイルス保有状況調査(CDC式ライトトラップ)

デングウイルスを含むフラビウイルス属ウイルス、チクングニアウイルスは、陰性でした。

蚊の捕集数(CDC式ライトトラップ)

蚊の捕集数(匹)
設置施設名 蚊種類 5月
野鳥園臨港緑地
(住之江区)
アカイエカ群 2
ヒトスジシマカ 2
矢倉緑地
(西淀川区)
アカイエカ群 30
コガタアカイエカ 1
ヒトスジシマカ 7
大阪城公園
(中央区)
アカイエカ群 9
コガタアカイエカ 1
ヒトスジシマカ 1
靭公園
(西区)
アカイエカ群 47
コガタアカイエカ 6
ヒトスジシマカ 1
長居公園
(東住吉区)
アカイエカ群 5
コガタアカイエカ 1
ヒトスジシマカ 7
城北公園
(旭区)
アカイエカ群 35
コガタアカイエカ 5
ヒトスジシマカ 5
花博記念公園鶴見緑地
(鶴見区)
アカイエカ群 14
コガタアカイエカ 1
ヒトスジシマカ 4
天王寺動物園
(天王寺区)
アカイエカ群 23
ヒトスジシマカ 2
万代池公園
(住吉区)
アカイエカ群 4
ヒトスジシマカ 5
瓜破霊園
(平野区)
ヒトスジシマカ 2
大阪・関西万博会場①
(此花区)
アカイエカ群 1
合計 221

5月:大阪・関西万博会場②では雌蚊が捕集されませんでした。

蚊のウイルス保有状況調査(人囮法)

デングウイルスを含むフラビウイルス属ウイルス、チクングニアウイルスは陰性でした。

蚊の捕集数(人囮法)

蚊の捕集数(匹)
実施施設名 蚊種類 5月
大阪城公園(中央区) ヒトスジシマカ 3
合計 3

令和元年度から令和6年度の調査結果

デングウイルスを含むフラビウイルス属ウイルス、チクングニアウイルスは、陰性でした。

令和元年度から令和6年度の調査結果

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2.検査実施機関

大阪健康安全基盤研究所で蚊の同定及びウイルス検査を実施しました。

3.蚊媒介疾病について

蚊媒介疾病の詳しい内容については下記のページをご覧ください。

 

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大阪市 健康局大阪市保健所感染症対策課感染症グループ

住所:〒545-0051 大阪市阿倍野区旭町1丁目2番7-1000号(あべのメディックス11階)

電話:06-6647-0656

ファックス:06-6647-1029

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