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ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブ(5種混合)ワクチン接種について

2024年4月19日

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5種混合ワクチン
NEW 令和6年4月1日から、従来の4種混合ワクチンにヒブワクチンを加えた5種混合ワクチンが定期接種として開始されました。

※5種混合ワクチンを接種できるのは、4種混合ワクチンとヒブワクチンを未接種の方に限ります。すでに4種混合ワクチンとヒブワクチンで接種開始している方は、引き続き同一ワクチンを使用します。

1. 病気について

ジフテリア

 ジフテリア菌の飛沫感染(咳やくしゃみ等により感染すること)で咽頭、鼻に感染します。症状は高熱、喉の痛み、犬が吠えるような咳、嘔吐などで、偽膜(炎症により膿などが加わってできた膜様のもの)を形成して窒息死することもあります。発症2から3週間後には菌の出す毒素によって心筋障がいや神経麻痺をおこすことがあり注意が必要です。
 わが国では1981年にジフテリア・百日せき・破傷風(DPT)ワクチンが導入され、1999年以降の発生はありません。しかし、かつては年間8万人以上の患者が発生し、そのうち10%程度が亡くなっていた病気です。 ロシアで1990から1995年に流行がありました。予防接種を続けていかないと再び流行する可能性があります。

百日せき

百日せき菌の飛沫感染でおこります。百日せきは風邪のような症状ではじまり、せきがひどくなり、顔をまっ赤にして連続的にせき込むようになります。せきの後、急に息を吸い込むので、笛を吹くような音がでることがあります。乳幼児はせきで呼吸ができず、くちびるが青くなったり(チアノーゼ)、けいれん(ひきつけ)をおこすこともあります。
 また肺炎や脳症などの重い合併症をおこしたり、乳児では命を落とすこともあります。1950年から百日せきワクチンの接種がはじまって以来、患者数は減少してきています。当時は菌体の入ったワクチンでしたが、現在では副反応の少ない精製ワクチンを使っています。

破傷風

 破傷風菌は土の中にひそんでいて、傷口から人へ感染します。傷口から菌が入り身体の中で増えると、菌の出す毒素のために、口が開かなくなったり、けいれん(ひきつけ)をおこしたり、呼吸筋の麻痺で死亡することもあります。また、菌の侵入部位は特定できないほどの軽い傷の場合もあります。この病気は人から人へ感染するのではなく土の中にいる菌が原因ですが、日本中どこでも菌はいますので、感染する機会はあります。

ポリオ

 ポリオウイルスは人から人へ感染します。便中に排泄されたウイルスは間接的に他の人の口から入り、咽頭または腸から吸収されて感染します。ウイルスは3から35日間(平均7から14日間)腸の中で増えます。しかし、ほとんどの例は不顕性感染(病気としての症状が出ず、知らない間に免疫だけができる感染のこと)で、終生免疫(免疫が身体の中に一生涯にわたって記憶され、その病気にかからないですむこと)を獲得します。症状が出る場合、ウイルスが血液を介して脳・脊髄へ感染し、麻痺をおこすことがあります。(麻痺の発生率は1,000から2,000人に1人)。ポリオウイルスに感染すると100人中5から10人は、カゼ様の症状を呈し、発熱、頭痛、嘔吐があらわれ麻痺が出現します。一部の人はその麻痺が永久に残ります。呼吸困難により死亡することもあります。
 わが国では昭和35年にポリオ患者の数が5,000人を超え、かつてない大流行となりましたが、予防接種の導入により流行がおさまり昭和55年から国内での自然感染例は報告されていません。

ヒブによる感染症(ヒブ)

 ヒブは、咳やくしゃみを介して鼻や喉で増え、体内に侵入しますが、そのほとんどは症状を起こしません。しかし、一部、血液の中に入り込み、脳や脊髄を覆っている髄膜に感染して細菌性髄膜炎を起こします。ヒブは、細菌性髄膜炎の起因菌の約6割を占め、5歳までの間で一番多い(0歳が最も多い)菌です。その他に心膜炎、肺炎、敗血症等を起こします。
 ヒブによる髄膜炎は、発熱、頭痛、嘔吐、けいれん等の症状で始まり、重症化しやすく、治療しても予後不良となる場合があります。髄膜炎発症者のうち、約5%が亡くなり、25%にてんかん・難聴・発育障がい等の後遺症が残るといわれています。


2.ワクチンについて

5種混合種混合ワクチン 

 5種類の感染「ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ、ヒブ(インフルエンザ菌b型)」を予防する不活化ワクチンです。

※令和6年4月から5種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブ)ワクチンが定期接種になりました。すでに4種混合ワクチンとヒブワクチンを別で接種開始している方は、途中から5種混合ワクチンに変更せず、原則、4種混合ワクチンとヒブワクチンをそれぞれ別に接種完了してください。

3. 副反応について

 主な副反応は注射した部位が赤くなる(紅斑)、しこり(硬結)、腫れる(腫脹)で、全身的な反応としては発熱、気分変化、下痢などがあります。重大な副反応として、ショック、アナフィラキシー、けいれんなどがあらわれることがあります。

 このワクチンにはアルミニウムを含む沈降ワクチンであるため、小さいしこり(硬結)が1か月程度残ることがあります。2回以上接種した方は、時に反応が強く出ることがありますが、通常、数日中に消失します。

4. 接種年齢・接種回数

5種混合ワクチン
種別 接種回数 標準的な接種年齢 標準的な接種間隔
1期初回 3回 接種開始年齢
2から7か月
20日以上の間隔をあけて3回
(生後7か月を過ぎて接種を開始しても、初回接種3回を接種する)
1期追加 1回 1期初回(3回)終了後、
6から18か月
1期初回(3回)終了後、6か月以上の間隔をあけて1回

(注1)予防接種法上、生後2か月~90か月の間に接種できますが、上記期間で接種ください。
(注2)平成24年11月から4種混合が開始されました。また、平成26年4月から4種混合の接種間隔の上限が撤廃されました。また令和5年4月1日から、接種開始年齢が生後3月から生後2月に変更されました。加えて、令和6年4月1日から5種混合が開始されました。

 他のワクチンとの接種間隔については、「予防接種の接種間隔」ページをご覧ください。

5. 接種場所

各種予防接種委託医療機関」ページをご覧ください。

6. 予防接種の注意事項

予防接種の注意事項」ページをご覧ください。

7.説明書及びちらし

8. 関連情報

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住所:〒545-0051 大阪市阿倍野区旭町1丁目2番7-1000号(あべのメディックス10階)
電話:06-6647-0813
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