所有者
願泉寺
所在地
大阪市浪速区大国2-2-27
紹介

願泉寺は浪速区大国、もとは木津と呼ばれた地域に所在する真宗本願寺派の寺院である。もともと天台宗の寺院だったが、真宗に転派し、有力寺院となった。石山合戦の時には、木津に本願寺の出城が築かれ、海上輸送の拠点として重要な役割を果たした。
願泉寺には、本願寺8世門主である蓮如筆の墨書・草書体で記された六字名号が伝わっている。墨書・草書体の六字名号は、大阪市内でも多数確認されており、それらの多くは蓮如筆と伝えられている。しかし、これらの名号本尊は裏書などの文書も伴わず、また蓮如の子である実如や蓮淳、さらには坊官の下間蓮崇なども六字名号を書いたといわれるため、実際に蓮如の筆であるかどうか確定することは極めて困難である。
しかし願泉寺に伝来する六字名号は、名号に加えて『教行信証』の一節と和歌、さらに蓮如の花押が記されており、蓮如筆であることが確実である。墨書・草書体の六字名号で蓮如筆と確定できるものはこの願泉寺本を除いて他になく、多数存在する蓮如筆と伝えられるこの種の六字名号を考察するうえでの基準作となるもので、その学術的な価値は極めて高い。
用語解説
坊官:本願寺の家老職。













