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大阪港の景観特性をとらえる要素・都市景観資源(大阪港景観形成への参考資料)

2020年10月1日

ページ番号:432144

2.大阪港の景観特性をとらえる要素

2-4.大阪港の都市景観資源

 大阪市では、景観的に優れた、新しい建物や歴史的建造物、橋や樹木等、景観形成上の大切な資源を、一人でも多くの方々に知っていただき、地域の景観づくりの中で積極的に活用していただくため、所有者との協議もふまえながら、都市景観資源として登録しています。

大阪港においても、多くの都市景観資源が登録されています。

安治川(あじがわ)


西区川口2丁目、福島区野田1丁目~港区弁天6丁目、此花区西九条7丁目地先

 貞享元年(1684年)、幕府の命を受けた河村瑞賢によって開削され、大阪の街の中心へ船の出入りが容易になり大阪の発展に寄与しました。安治川上流の川口は、慶応4年(1868年)に河川港として開港した「大阪港開港の地」でもあります。

港大橋(みなとおおはし)


港区海岸通3丁目-住之江区南港東9丁目間

 昭和49年(1974年)に完成した最大支間長510mのダブルデッキ形式のゲルバートラス橋で、阪神高速道路に架けられた橋の中で最も長い支間長を持ち、トラス橋としては世界第3位の規模を誇っています。また、橋下を4万トン級の大型コンテナ船が航行できるよう、海面から桁下までは50m以上の空間が確保されています。そのスケールや色彩、重量感から、大阪港のランドマークになっています。

安治川水門(あじがわすいもん)


港区弁天6丁目

 大阪ではジェーン台風や第2室戸台風など高潮による大きな被害を受けてきたことから、その対策として、昭和45年(1970年)に建設された水門です。耐震、耐風の安全性や、船舶航行時の必要上部空間を確保できることからアーチ型水門(幅57m)が採用されました。

築港赤レンガ倉庫(GLION MUSEUM)(ちっこうあかレンガそうこ[ジーライオンミュージアム])


港区海岸通2丁目6番

 大正12年(1923年)、住友倉庫によって港湾倉庫として建設された倉庫群は、港区では空襲にも焼け残った数少ない建造物で、現在はクラシックカーミュージアムや飲食店として活用されています。

天満屋ビル(てんまやビル)


港区海岸通1丁目5番28号

 昭和10年(1935年)建築で、当初は、天満屋回漕店の事務所兼住宅でした。茶褐色のスクラッチタイル、角に取られた大きなアール、丸窓を置いたモダンなデザインが印象的な建築物で、現在も飲食店等に利用されています。

大阪北港マリーナ(おおさかほっこうマリーナ)


此花区常吉2丁目13番

 ヨット・ボートを中心とするマリンスポーツやレクリエーション活動を通じて、海に親しめる施設です。テニスコートもあるほか、隣接する緑地では海を眺めながらスポーツやピクニックを楽しむことができます。

此花大橋(このはなおおはし)


此花区北港2丁目、北港白津1丁目

 此花大橋は、此花区北港(既成市街地)と、舞州(まいしま)(人工島)を結ぶ橋として平成2年(1990年)に完成した、全長1.7kmの長大橋です。主橋部は、世界でも珍しいモノケーブル自碇式吊橋(主径間300m)と呼ばれる形式で、1本のメインケーブルによって橋桁を吊り下げている構造となっています。此花大橋の名前は、此花区のシンボルとなる橋として、市民に親しまれるように命名された橋で、橋上からの眺望はすばらしく、大阪港を代表する橋の一つです。

舞洲工場・舞洲スラッジセンター(まいしまこうじょう・まいしまスラッジセンター)



此花区北港白津1丁目2番28号、2丁目2番7号

 港から舞洲へ此花大橋を渡ると、一際目立つ建物が2つ見えます。左側に見えるのが舞洲工場で、焼却設備と粗大ごみ処理設備が併設され、最新の公害防止施設の採用や最大限の余熱利用を行っています。右側に見える舞洲スラッジセンターは、下水汚泥を効率的に集中処理する施設です。これらの建物や煙突などの外観デザインは、環境保護芸術家として世界的に著名なフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏が担当し、外壁や屋上に木々を取り入れ自然との調和を図り、全体として「技術とエコロジーと芸術の調和」を表しています。

新夕陽ヶ丘(しんゆうひがおか)


此花区北港緑地2丁目

 舞洲スポーツアイランドにある新夕陽ヶ丘には白い屋根の展望台があり、小高い丘の上からは舞洲や大阪港ベイエリアが見渡せます。空気の澄んだ日は、遠く淡路島や明石海峡大橋も見えます。また、丘からは日本夕陽百選にも選定されたすばらしい夕日を見ることができます。

大正区の渡船場の景観(たいしょうくのとせんじょうのけいかん)


•甚兵衛渡船場:大正区泉尾7丁目と港区福崎1丁目を結ぶ(岸壁間94m)
•落合上渡船場:大正区千島1丁目と西成区北津守4丁目を結ぶ(岸壁間100m)
•落合下渡船場:大正区平尾1丁目と西成区津守2丁目を結ぶ(岸壁間138m)
•千本松渡船場:大正区南恩加島1丁目と西成区南津守5丁目を結ぶ(岸壁間230m)
•千歳渡船場:大正区鶴町3丁目と同区北恩加島2丁目を結ぶ(岸壁間371m)
•船町渡船場:大正区鶴町1丁目と同区船町1丁目を結ぶ(岸壁間75m)
•木津川渡船場:大正区船町1丁目と住之江区平林北1丁目を結ぶ(岸壁間238m)

 大正区は四方を川と海に囲まれた地域であり、橋梁が整備された現在も、渡船は、区民の生活に欠かせない貴重な足としての役割を担っています。市内に8ヶ所ほどある渡船場のうち7ヶ所は大正区にあり、その景観には、水の都に思いを馳せさせるとともに、深く歴史を感じさせる力があります。

木津川水門(きづがわすいもん)


大正区三軒家東3丁目6番

 造船所などがならぶ木津川にあるアーチ型水門であり、台風などで押し寄せてくる大阪湾からの高潮をせき止めることを目的に、昭和45年(1970年)11月に整備されました。アーチ型ゲートの主水門とスイング式ゲートの副水門からなっており、主水門の径間は57m、副水門の径間は15m、ともに緑色で彩られ象徴的な景観を呈しています。

大正内港のはしけ桟橋(たいしょうないこうのはしけさんばし)


大正区千島3丁目24番

 大正中期から昭和初期、千島新田と泉尾新田(いずおしんでん)一帯に、運河・貯木場・水路の開削と道路・橋梁・宅地盛土などの開発工事が実施され、材木業者が誘致され、昭和7、8年(1932、1933年)頃には業者数約600戸の木材街が出現し、その木材市場は業界の一大中心地となりました。昭和50年(1975年)に現在の原型となる「大正内港はしけ桟橋」が整備され、わずかにその面影をとどめています。貯木場の移転後に整備され多くの船舶が係留されている桟橋の姿は、港らしい景観を作り出しています。

千本松大橋と千本松渡船場(せんぼんまつおおはしとせんぼんまつとせんじょう)


大正区南恩加島1丁目11番、西成区南津守5丁目4番

 千本松渡船は大正区南恩加島(みなみおかじま)1丁目と西成区南津守5丁目を結んでいます(岸壁間230m)。千本松の渡しが設けられた年代ははっきりしませんが、大正時代の中頃に初めて設けられたものと思われます。昭和48年(1973年)には、この岸壁間に千本松大橋が完成し、地元では「めがね橋」の愛称で呼ばれています。橋下を大型船舶が航行できるよう桁下高を33m確保し、両端部の2階式ラセン状ランプウェーを含めた橋長は1,228mにおよびます。

千歳橋と千歳渡船場(ちとせばしとちとせとせんじょう)


大正区北恩加島2丁目5番、鶴町4丁目1番

 千歳渡船は大正区鶴町4 丁目と同区北恩加島2 丁目を結んでいます(岸壁間371m)。鶴町側からは、多くの船が浮かぶ大正内港のかなたに、昭和山(標高33m)や千島団地等が眺められ、尻無川の広々とした河口風景ともあいまって、ウォーターフロントの美しい景観となっています。平成15年4月には、この渡しの上に橋長365m、海面からの高さ28m の千歳橋が完成し大正区の新たなランドマークとなっています。

新木津川大橋と木津川渡船場(しんきづがわおおはしときづがわとせんじょう)


大正区船町1丁目1番、住之江区平林北1丁目1番

 木津川渡船は大正区船町1丁目と住之江区平林北1丁目を結んでいます(岸壁間238m)。昭和30年からカーフェリーを運航し乗用車から大型トラックまで運搬し得る能力を持っていましたが、上流部に千本松大橋が開通し、今は人と自転車のみを運ぶ渡船となっています。新木津川大橋は、木津川の河口に位置している大正区と住之江区とを結ぶ橋で、河川内の航路(幅150m、高さ46m)確保のため、橋の全長は2.4km に及んでいます。本橋は川を渡る主橋(長さ 495m 幅員 11.25m)と両岸のアプローチ橋で構成され、主橋の形式は経済性と施工性に加えて景観面も考慮して中路式バランスドアーチ型式を採用しており、現在、この形式の橋としては日本最大級であり、大阪港を代表する橋の一つとなっています。

野鳥園臨港緑地(やちょうえんりんこうりょくち)


住之江区南港北3丁目5番30号

 野鳥園臨港緑地は、日本における渡り鳥の重要な生息地であった大阪湾岸一帯に生息する野鳥の保護を目的に設置されました。総面積は19.3haで、園内には、海が展望できる丘や林、干潮時に人工干潟になる西池のほか、八角形の屋根を持つ展望塔が整備されています。

南港オズ岸壁と大阪南港コスモフェリーターミナル(なんこうオズがんぺきとおおさかなんこうコスモフェリーターミナル)


住之江区南港北2丁目

 大阪南港フェリーターミナル(さんふらわあターミナル)は、大阪と九州(別府、志布志)を結ぶ大型フェリーが就航しています。その東側のアジア太平洋トレードセンターの一部であるオズ岸壁からは、フェリーターミナルと昼間に停泊しているフェリーを眺めることができます。

シーサイドコスモ


住之江区南港北2丁目

 シーサイドコスモには休憩所、芝生公園、ボードウォーク、魚釣り園などの施設があり、市民の新たな親水空間として憩いの場となっているとともに、大阪港を広く見渡せる海辺の遊歩道からは、夕日や夜景も大変美しく見ることができ、ベイエリアならではの、雄大な海辺の景観を楽しめる場所となっています。

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