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市電501型528号車輌 1輌

2019年1月9日

ページ番号:8826

市電501型528号車輌

しでん501がた528ごうしゃりょう

分野/部門

有形文化財/歴史資料

所有者

大阪市高速電気軌道株式会社

所在地

大阪市住之江区緑木1

紹介

市電501型528号車輌 写真

 大阪では明治時代の市内交通の主力は人力車であったが、明治20年代から民間で市街電車敷設の動きが起こった。大阪市では、市街電車公営化の考えにもとづいて、明治36年(1903)9月12日、花園橋-築港桟橋間の営業運転を開始した。営業的にも2年目以降は利益が計上されるようになり、第2期線の東西線(九条中通-末吉橋間)と南北線(梅田-恵美須町間)が一部を除き明治41年(1908)8月1日に開通。以後も、市営主義を貫きながら敷設を進めていった。
 501型は大阪市電で最初に採用されたボギー車で、明治44年(1911)6月から大正2年(1913)7月にかけて100輌製造された。戦災を受ける直前には40輌が残存していたが、戦災で8輌が焼失した。現存する車輌528号は、明治44年6月天野工場で製造された。昭和26年(1951)に廃車されたが、43年(1968)当初の形に復元され保存されたものである。
 全長10,668mm、車幅2,286mm、高さ3,385mm、自重12.70t。定員は62名。台車はブリル22E型で、大小2対の車輪からなるマキシムトラクション台車である。主電動機はGE製35馬力2台で、制御器には当時の市街電車としては先進的なエアブレーキを装備している。屋根は段落ち屋根で、側面には腰細サイドパネルを付ける。この型式では、運転台に窓を設けたが、出入口扉はない。この点は後に改造され、出入口折戸が取り付けられている。

参考文献

大阪市交通局編『大阪市交通局五十年史』(大阪市交通局1953)

大阪市交通局編『大阪市交通局七十五年史』(大阪市交通局1980)

大阪市電編集委員会編『大阪市電-路面電車66年の記録』(鉄道史資料保存会1980)

 

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