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生物多様性トップページ ~地球のいのち、つないでいこう~

2024年3月26日

ページ番号:67896

生物多様性ロゴ

今、生物多様性の危機が世界的な問題となっています。

生物多様性は、私たち人類の生存や存続の基盤となっています。
しかし、開発や乱獲、外来種などの持ち込みによる生態系のかく乱などが要因となり、日本の野生動植物の約3割が絶滅の危機に瀕しています。「いのち」と「暮らし」を支える生物多様性を、私たちは自らの手で危機的な状況に陥らせているのです。

これから私たちは、すべてのかけがえのないいのちを守り、その恵みを受け続けていけるように、行動していく必要があります。

大阪市生物多様性戦略

大阪市では、平成30年3月に「大阪市生物多様性戦略」を策定しました。(令和3年3月改定)
本戦略は、生物多様性の保全に関する国内外の動向を踏まえ、生物多様性の保全と持続可能な利用に向けて、市民・環境NGO/NPO・事業者・研究機関・教育機関・行政など、大阪市に関わる様々な人々が協働で取り組んでいくために策定したものです。

生物多様性とは

生物多様性とは、生き物の「個性」と「つながり」です。

地球上の生き物は、様々な環境に適応して進化し、3,000万種ともいわれる多様な生き物が生まれました。

生物多様性条約では、生物多様性をすべての生物の間の変異性と定義し、生態系の多様性、種間(種)の多様性、種内(遺伝子)の多様性という3つのレベルでの多様性があると定義しています。

  • 生態系の多様性
    森林、里地里山、河川、湿原、干潟、サンゴ礁などいろいろなタイプの自然があります。
  • 種の多様性
    動植物から細菌などの微生物にいたるまで、いろいろな生き物がいます。
  • 遺伝子の多様性
    同じ種でも異なる遺伝子を持つことにより、形や模様、生態などに多様な個性があります。

生物多様性がもたらす4つの恵み

地球の生物多様性は、多様な生命の長い歴史の中で創り出されたかけがえのないものです。
大都市・大阪市で過ごしていると、生物多様性の恩恵に気づきにくいですが、私たちの暮らしは、食べ物、水、空気など、生態系から得られる恵みに支えられています。これらの恵みは「生態系サービス」と呼ばれ、4つに分類されています。

  • 供給サービス
    私たちが生きていく上で必要な食べ物、衣類、燃料、医薬品などを提供する働き
  • 調整サービス
    森林による土砂崩れ防止、洪水防止、水の浄化など、環境を制御し安定させる働き
  • 文化的サービス
    精神的な充足や宗教的な価値、レクリエーションの場の提供など、文化面や精神面において私たちの生活を心豊かで楽しいものにする働き
  • 基盤サービス
    光合成による酸素供給や水の循環、土壌の形成など、生命が生存する基盤を提供する働き

大阪市域の生物多様性

市域のほとんどが市街化された大阪市にも様々な自然が残っています。

大阪市の生物多様性関連施設

大阪市では、動物園、植物園、水族館などのほか、様々な施設を通して、生き物にふれあい、生き物のつながりについて学ぶことができます。

大阪市の生物多様性関連施設の写真
  • 環境活動推進施設(愛称「なにわECOスクエア」)別ウィンドウで開く

    花博記念公園鶴見緑地内にあり、環境学習講座などを実施しています。隣接する自然体験観察園では、かつての里山・田園風景を再現しており、市民が自然に親しみ、人と自然との関わり合いを学ぶことができます。

  • 咲くやこの花館別ウィンドウで開く

    熱帯から乾燥地帯、高山、極地圏までの植物約2,600種、約15,000株を8つのゾーンに分けて栽培展示しています。植物の多様性はラン、サボテン、プリムラをはじめとした野生植物で学べます。特定植物保全拠点園として植物多様性保全拠点園ネットワークに参画しています。

  • 自然史博物館

    人間をとりまく自然についての資料を収集し、その成り立ちやしくみ、変遷や歴史を、展示や普及活動、研究を通して広く知ってもらう施設です。

  • 長居植物園別ウィンドウで開く

    大阪地方の太古から現時に至るまでの森林を再現した「歴史の森」やバラ園、ボタン園などの鑑賞園等を整備しています。

  • 天王寺動物園別ウィンドウで開く

    約11ヘクタールの園内におよそ180種1,000点の動物を飼育しており、市民のレクリエーションおよび教養・学習の場として親しまれる動物園です。

  • 野鳥園臨港緑地別ウィンドウで開く

    シギ・チドリなどの渡り鳥の休息や餌を食べる生息地として、南港埋立地の一角に人工の湿地を整備しています。

  • 海遊館

    世界最大の魚「ジンベエザメ」が遊泳する「太平洋」水槽を中心として、10地域を14の水槽で再現した世界最大級の水族館です。

生物多様性の保全に向けた取組み

身近なところで生き物・植物を見つけよう

大阪市では、「大阪市生物多様性戦略」に基づき、市立小学校において、児童と一緒に校内に生息・生育する生き物を調査する体験型の出前授業を実施しています。
子どもたちの身近な場所で様々な生き物たちが生息・生育していることを知ることで、生き物がいる環境を守ろうという意識を育み、生物多様性の保全につなげています。

取組みについては、天王寺動物園、図書館、区役所等と連携し、発信していきます。

生き物さがしの様子

小学校内での生き物さがし

生き物さがしの様子

講師による解説

官学連携プロジェクト

令和2年度から、大阪ECO動物海洋専門学校の学生が大阪市エコボランティアの活動の一環として、市立小学校での「生き物さがし」において、授業のサポートを行っています。
令和4年度は、大阪ECO動物海洋専門学校と協働し、環境局が主催するイベントである「ECO縁日2022」において生物多様性普及啓発のブース出展を行いました。
令和5年度は、「ECO縁日2023」への出展のほか、大阪ECO動物海洋専門学校の「企業プロジェクト」と連携して、10月4日の『世界動物の日』に合わせて、生物多様性の啓発動画を発信しました。
動画は、世界動物の日プロジェクト(大阪ECO動物海洋専門学校ホームページ)別ウィンドウで開くからご覧いただけます。

企画プレゼンの様子

学生からのブース企画プレゼンの様子

当日の様子

ECO縁日2022の様子

「生きものすごいぜ!夏休み特別クエスト in おおさか」を開催しました

 大阪市では、2022年(令和4年)7月15日から8月31日まで、スマートフォンアプリ「Biome(バイオーム)」のイベント機能(クエスト)を活用した市民参加型の生き物さがしを実施しました。
 クエスト参加者の投稿から、希少種をはじめ様々な生きものが見つかり、大阪市の生物多様性を発見することができました。
 クエスト参加者の皆さまには心より御礼申し上げます。

生きものすごいぜ!夏休み特別クエスト in おおさか
別ウィンドウで開く

スマートフォンアプリ「Biome」とは

 株式会社バイオームが開発・運営している無料のスマートフォンアプリです。生きものの写真を撮影することにより、独自のAIが種を判定します。生きものに詳しくない方でも気軽に生きものを調べることができます。図鑑機能もあり、撮影した生きものの情報をその場で調べることも可能です。

 詳しくは、株式会社バイオームホームページ別ウィンドウで開くをご覧ください。

天王寺動物園で環境教育

動物園内の教室でお話する「ズー・スクール」や園内を歩いて動物を解説する「動物園ガイドウォーク」などの環境教育や生物多様性をテーマとした企画展などを実施しています。

天王寺動物園

天王寺動物園サバンナゾーン

天王寺動物園ホームページへの二次元コード

天王寺動物園ホームページ

ホームページやSNSでの情報発信

大阪市環境学習情報サイト「なにわエコスタイル別ウィンドウで開く」及び各種SNSでは、生物多様性に関する情報や大阪市における環境活動をはじめとした環境施策の情報を広く市民の皆さんに発信しています。

なにわエコスタイルX(旧Twitter)ページ

なにわエコスタイルX(旧Twitter)ページへの二次元コード

なにわエコスタイルFacebookページ

なにわエコスタイルFacebookページへの二次元コード

なにわエコスタイルInstagramページ

なにわエコスタイルInstagramページへの二次元コード

おおさか生物多様性リンク

大阪府立環境農林水産総合研究所生物多様性センターでは、学校、企業、行政機関等の団体がつながり(リンク)を構築し、相互に協力し合うことで、生物多様性の保全や利活用を一層推進することを目指す取組みを実施しています。

天王寺動物園では、令和元年6月に取組みの第1号として連携協定を締結し、活動宣言しています。

おおさか生物多様性パートナー協定制度

大阪府は「おおさか生物多様性パートナー協定制度」を活用し、民間事業者の生物多様性保全活動を促進しています。

関西の活かしたい自然エリアエコツアー

関西広域連合では、関西全体で広域の環境保全に取り組み、「環境先進圏“関西”」を目指しています。森・川・海のつながりを重視し、府県の境界にこだわらない広域的な視点に立ち、生物多様性保全上重要な地域として選ばれた「関西の活かしたい自然エリア」を積極的に活用し、自然エリアを守り育てていくための手法として「エコツアー体験学習」を実施しています。

詳しくは、関西広域連合ホームページ別ウィンドウで開くをご覧ください。

5月22日は国際生物多様性の日

国際生物多様性の日は、平成12年(2000年)に、「生物多様性の大切さと、その影響について広くみんなで考えよう」という考えのもと、国連によって定められました。この機会に生物多様性について考えてみませんか?

5月22日は国際生物多様性の日チラシPDFファイル
別ウィンドウで開く

5月22日は国際生物多様性の日
(画像をクリックするとPDFファイル(491.38KB)が開きます)

森林環境譲与税を活用した国産木材利用の促進

公共建築物などでの木材利用を図るとともに、木とふれあい、木の良さを実感できる機会を幅広く提供することにより、国内で生産された木材の利用の拡大を促進します。

利用拡大にあたっては、CO2吸収や災害防止など多面的機能を有する森林の整備、保全に必要な地方財源の確保のため令和元年に導入された森林環境譲与税を活用します。

詳細は「国産木材を積極的に活用し、大切な森林を守りましょう!」(大阪市ホームページ)をご覧ください。

机と椅子

国産木材を利用した机と椅子

イベントの様子

国産木材活用啓発イベントの様子

国産木材を利用した中央図書館閲覧室

河内材を活用した什器を設置している中央図書館地下1階「Hon+α!(ほな!)」

アカミミガメ及びアメリカザリガニの条件付特定外来生物指定について

アカミミガメとアメリカザリガニは、2023年6月1日より「条件付特定外来生物(注)」に指定され、野外に放したり、逃がしたりすることが禁止されます。
一般家庭において現在飼育しているアカミミガメとアメリカザリガニについては、これまで通り引き続き飼うことができますので、野外に放出せずに、最後まで飼い続けるよう、お願いいたします。

(注)条件付特定外来生物とは、外来生物法に基づき特定外来生物に指定された生物のうち、通常の特定外来生物の規制の一部を、当分の間、適用除外とする(規制の一部がかからない)生物の通称。

詳細は環境省ホームページ別ウィンドウで開くをご覧ください。

アカミミガメ及びアメリカザリガニの規制に関する資料

Adobe Acrobat Reader DCのダウンロード(無償)別ウィンドウで開く
PDFファイルを閲覧できない場合には、Adobe 社のサイトから Adobe Acrobat Reader DC をダウンロード(無償)してください。

遺伝子組換え生物などの使用などによる生物多様性への影響、遺伝資源へのアクセスと利益配分(ABS)

平成22年の生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で採択された名古屋議定書では、遺伝資源の利用から生じる利益を国際的に公正・衡平に配分することによって生物多様性の保全及び遺伝資源の構成要素の持続可能な利用に貢献することを定めています。日本政府も平成29年5月にこの議定書を批准しています。

生物多様性民間参画ガイドライン

生物多様性の重要性や事業者と生物多様性の関わりのほか、生物多様性のための取組みを自主的に行う際の基本原則及び考慮すべき視点、実践のためのヒントなどを取りまとめた民間事業者向けのガイドラインです。平成29年に第2版が公開されています。

生物多様性に配慮した製品やサービスの提供を通じて消費者のライフスタイルの転換を促すなど、自然との共生や持続可能な社会の実現に事業者が貢献していくことを期待しています。

 

また、環境省では、平成22年の生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)以降の民間による活動の主な成果を事例としてまとめた「生物多様性民間参画事例集」及び生物多様性・自然資本に関する「企業情報開示のグッドプラクティス集」を公表しています。

生物多様性に配慮した製品

私たちが利用する多くの商品は、世界各地での資源の採取、運搬、生産、流通などの過程を通して、私たちの手元にたどりつきます。これらの過程では国内外の生物多様性に様々な影響を及ぼします。

買い物は、エコラベル商品(生物多様性に配慮している商品)に注目して、毎日の暮らしから変えてみましょう。

 

エコラベル商品を購入する家族のイラスト

エコラベル商品購入イメージ

木材製品

環境・経済・社会の3つの側面から一定の基準をもとに適切な森林経営が行われている森林や経営組織などを、独立した第三者機関が認証し、その森林から生産された木材製品などにラベルを付けて流通させることで、持続可能性に配慮した製品を消費者が選択的に購買することを促し持続可能な森林経営を支援する取組みを、日本政府も奨励しています。

(主な認証制度)

  • PEFC森林認証プログラム別ウィンドウで開く
    各国で個別に策定された森林認証制度の審査及びそれらの制度間の相互承認を推進するための国際統括組織であるPEFC評議会が運営する世界最大の森林認証制度で、木材や紙製品のほか、非木質林産物も対象としています。
  • FSC認証制度(森林認証制度)別ウィンドウで開く
    民間主導の会員制組織であるFSCによる認証制度で、木材及び非木材林産物を対象とし、消費者が適切に経営された森林から製品を識別できるようにしています。

農水産物

生物多様性の保全に配慮して生産・捕獲されたコーヒーやバナナ、魚介類、パーム油などに対して、独立した第三者機関による認証制度に基づいたラベルが付与されています。また、日本国内では、兵庫県豊岡市の「コウノトリ育むお米」のように、生態系に配慮し、無農薬・減農薬で栽培された認証米が、生態系だけでなく人間の健康にもよいとして全国に出回っています。

  • MSC認証制度別ウィンドウで開く
    責任ある漁業を推奨する国際的な非営利団体である海洋管理協議会による認証制度で、水産資源や海洋環境を守って獲られた天然水産物を認証しています。
  • 国際フェアトレード認証制度別ウィンドウで開く
    国際フェアトレードラベル機構による認証制度で、原料の生産から完成品となるまでの全過程において、有機農法の推奨や水質・土壌保全などの生産地の環境保全に関する規約や、生産者への最低価格保障などの社会的な基準を順守しているコーヒーやバナナ、カカオ、綿製品などの製品を認証しています。
  • マリン・エコラベル・ジャパン別ウィンドウで開く
    水産資源の持続的利用や生態系保全を図るための活動を積極的に行う漁業を認証し、消費者などに、これらの活動を応援してもらうことを目的としています。
  • レインフォレスト・アライアンス認証別ウィンドウで開く
    国際的な非営利環境保護団体であるレインフォレスト・アライアンスによる認証制度で、農地拡大による森林破壊などを防止する方法として持続可能な農園などを認証しています。認証農園で生産される農産物は、コーヒー、紅茶、野菜、果物などです。

「大阪市生物多様性ロゴマーク」を活用しよう!

大阪市生物多様性戦略の策定の際に、大阪市内で活動する各主体が一丸となって生物多様性保全に取り組めるようロゴマークを作成しました。このロゴマークは、大阪市に人やその他の動植物が共生している様を表現しています。また、「生きもんええもんうまいもん賑やかなまち大阪」は、大阪市生物多様性戦略のサブタイトルです。
使用方法については、大阪市生物多様性ロゴマーク使用取扱要綱・同使用マニュアルに基づき使用届をご提出いただければ、どなたでもご使用いただけます。皆様ぜひご活用ください。


大阪市環境審議会

戦略の策定にあたっては、平成28年12月に大都市・大阪市にふさわしい生物多様性地域戦略のあり方について大阪市環境審議会に諮問し、平成30年1月に同審議会から答申を受けました。

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