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妊娠を希望する方や妊娠中に気をつけたい感染症について

2022年6月8日

ページ番号:192263

 ここでは、妊娠を希望する方や妊娠中に気をつけたい代表的な感染症について掲載しています。

 なお、妊婦健康診査の検査項目に含まれるものもありますので、詳しくは主治医にご相談ください。

風しん

 妊婦が風しんにかかると、胎児が風しんウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障や、心身の発達の遅れなどの障がいを持つ場合があり、これらの障がいを「先天性風しん症候群」と呼びます。必ずこれら全ての障がいが起こるとは限らず、場合によっては気付くまでに時間がかかることもあります。 

 先天性風しん症候群が起こる可能性は、風しんにかかった妊娠時期により異なり、特に妊娠初期の12週ごろまでの感染で発生の可能性が高いことが知られています。

 予防接種を受けることによって、感染を予防することができますが、妊娠中に予防接種を受けることはできません。そのため、女性は妊娠前に予防接種を受けておくことが大切です。また、男性においても、風しんに罹患して周囲の妊婦に感染させないために、風しんの既往の確認や予防接種について考慮する必要があります。

 詳しくは「大阪市ホームページ(風疹に注意しましょう)」をご覧ください。

 大阪市では、先天性風しん症候群を予防するための対策として平成26年4月から風しん抗体検査を実施しています

 妊娠していないことが明らかで、風しん抗体価の低い方は、平成26年4月から実施している「風しんワクチン接種費用助成事業」をご活用ください。

HTLV-1感染症

 HTLV-1とは、ヒトT細胞白血病ウイルス(Human T-cell Leukemia Virus Type1)の略です。このウイルスは、血液中の白血球の1つであるTリンパ球に感染して白血病を起こすウイルスとして発見されたことから、このような名前で呼ばれています。感染経路は、母子感染(主に母乳による)、性交渉による感染、血液感染があります。

 感染した約95%の人は生涯病気になることはありませんが、ごく一部の人は成人T細胞白血病(ATL)、HTLV-1関連脊髄症(HAM)、HTLV-1関連ぶどう膜炎(HU)を発症します。

 妊婦がHTLV-1に感染していると、母乳を介するなどして児がHTLV-1に感染する可能性があります。

 詳しくは「大阪市ホームページ(HTLV-1感染症について)」をご覧ください。

HIV/エイズ

 HIV(ヒト免疫不全ウイルス)というウイルスの感染が原因です。感染源になるのは、血液、精液、膣分泌液、母乳です。これらの体液が、性器・直腸・口腔などの粘膜や傷口から体内に入ることで感染します。

 HIVに感染すると、長い経過の中で徐々に体内の免疫機能が低下し、様々な病気を発症します。妊婦がHIVに感染していると、妊娠、出産、授乳を通じて、児に感染する場合があります。

母親がHIV治療薬を服用する、帝王切開による出産、粉ミルクの使用など適切な対策をとることで、赤ちゃんへの感染を1%以下に抑えることができます。

 詳しくは「大阪市ホームページ(HIV/エイズ)」をご覧ください。

梅毒

 梅毒トレポネーマという細菌の感染が原因です。性行為により、皮膚や粘膜の小さな傷から菌が侵入することによって感染します。
 胎児が母体内で胎盤を通して感染したものを先天梅毒と呼び、妊娠初期に感染が判明しない場合であっても、妊娠中に感染する事があります。
 先天梅毒では、生まれた時に水疱性発疹などの皮膚病変に加え、鼻閉、全身のリンパ節腫脹、肝脾腫、黄疸、骨軟骨炎などの症状がありますが、乳幼児期に症状を示さず経過し、学童期以後に実質性角膜炎、内耳性難聴、Hutchinson歯(Hutchinson3徴候)などの症状が出ることもあります。
 妊婦健康診査では感染が認められない場合であっても、妊娠中に感染しないようにしましょう。詳しくは「大阪市ホームページ(梅毒)」をご覧ください。

B型肝炎

 B型肝炎ウイルス(HBV)が血液や体液を介して感染して起きる病気です。B型肝炎は、一過性の感染に終わるもの(一過性感染)と生涯にわたり感染が持続するもの(持続感染)とに大別されます。

 持続感染になりやすいのは、出産時あるいは3歳未満の乳幼児期の感染です。持続感染者は、将来慢性肝炎や肝硬変、肝臓がんを発症するおそれがあります。妊婦がB型肝炎に感染している場合、児への感染を防ぐため、生まれてすぐにB型肝炎免疫グロブリンやB型肝炎ワクチンを接種し、感染を防御する能力をつけます。その上で、感染源となる血液・体液が児の傷口や粘膜に触れないようにする、乳幼児に口移しで食べ物を与えない、乳頭に傷があったり出血があるときは母乳を与えない等の注意が必要です。

 妊婦健康診査では感染が認められない場合であっても、妊娠中に感染しないようにしましょう。
詳しくは「国立感染症研究所ホームページ(B型肝炎とは)」 別ウィンドウで開く をご覧ください。

C型肝炎

 C型肝炎ウイルス(HCV)が原因で起こる肝臓の病気です。C型肝炎ウイルスに感染すると、約70%の人が持続感染者となり慢性肝炎、肝硬変、肝がんと進行する場合があります。

 妊婦がC型肝炎ウイルスに感染していると、母子感染する可能性があります。B型肝炎と違い、予防のためのワクチンはありません。児に感染すると、小児期は肝臓の線維化は進行しにくく、肝硬変へ進むことは少ないので成人まで経過観察されることも多いですが、病気の進行抑制の為早期治療を行う場合もあります。

 詳しくは「国立感染症研究所ホームページ(C型肝炎とは)」別ウィンドウで開くをご覧ください。

性器クラミジア感染症

 性感染症の1つで、クラミジア・トラコマチスの感染が原因です。感染しても自覚症状がない場合が多いことが特徴です。実際、妊婦健診において正常妊婦の3~5%にクラミジア感染者がみられます。

 妊婦が感染していると、出産時に産道感染し、児に新生児肺炎や結膜炎を引き起こすことがあります。

 詳しくは「国立感染症研究所ホームページ(性器クラミジア感染症とは)」別ウィンドウで開くをご覧ください。

B群溶血性連鎖球菌感染症

 B群溶血性連鎖球菌は、女性の膣内に常在することのある細菌です。妊婦以外では問題となることは少ないですが、出産時に児へ産道感染すると、敗血症、髄膜炎、肺炎などの重症のB群溶血性レンサ球菌感染症を起こすことがあります。出産時に母体へ抗生物質の点滴投与をして児への感染を防ぐことができます。

水痘(水ぼうそう)

 水痘は、水痘帯状疱疹ウイルスの感染が原因です。飛沫感染、空気感染、水疱内容物の接触感染を起こし、感染力が強いのが特徴です。感染してから症状が現れるまでの期間は約2週間です。発しんは全身性でかゆみを伴い、紅斑、丘疹を経て短時間で水疱となり、痂皮化します。症状は、多くの場合軽症で、倦怠感、かゆみ、38度前後の発熱が2から3日間続きます。

 妊婦が感染すると、非妊娠時より重症化しやすく肺炎を合併する可能性があり、胎盤を経由して胎児にも感染すると、その時期により胎児に皮膚の萎縮、眼の異常、手足の低形成などさまざまな影響が出る可能性があります。

伝染性紅斑(リンゴ病)

 伝染性紅斑は、ヒトパルポウイルスB19型の感染が原因です。飛沫感染を起こし、感染してから症状が現れるまでの期間は4から15日です。頬に出現する蝶々の形をした網目もよう(レース状)の紅斑を特徴とし、小児を中心にしてみられる流行性発疹性疾患で、両頬がリンゴのように赤くなることから、「リンゴ病」と呼ばれることもあります。

 妊婦が感染すると、胎児の異常(胎児水腫)および流産の可能性があります。妊娠前半期の感染が危険であると言われていますが、妊娠後半期でも胎児への感染は起こるとの報告もあり、安全な時期について特定することはできません。一方、伝染性紅斑を発症した妊婦から出生し、ヒトパルポウイルスB19型の感染が確認された児でも、妊娠分娩の経過が正常で出生後の発育も正常である場合が多いと言われています。

 詳しくは「国立感染症研究所ホームページ(伝染性紅斑とは)」別ウィンドウで開くをご覧ください。

トキソプラズマ症

 トキソプラズマ症は、トキソプラズマ原虫という寄生虫が、人の口や目から体内に入って寄生することが原因です。トキソプラズマ原虫は、感染した加熱不十分な肉、感染したばかりの猫のフン、猫のフンが混ざった土などに存在します。ほとんどの人は感染しても無症状であり、一部の人に風邪のような症状などが現れます。
 妊婦が妊娠中にトキソプラズマに初めて感染すると、胎盤を経由して胎児にも感染することがあり、流産や死産、感染した時期によって胎児に現れる症状はさまざまですが、眼の異常、脳内石灰化、水頭症といった症状が現れることがあります。過去にトキソプラズマ原虫に感染して抗体がある方は心配ないと考えられています。
 妊娠中は、肉は十分加熱し、生肉を扱った後の調理器具の消毒や手洗いを心がけます。土いじり、猫のトイレの掃除はできるだけしないようにし、どうしても行う場合は手袋・メガネ・マスクをつけるなど注意が必要です。詳しくは「大阪市デジタルブック 愛猫手帳(ねこからうつる病気)」をご覧ください。

サイトメガロウイルス感染症

 サイトメガロウイルスは、多くの人が乳幼児期に不顕性感染(無症状)の形で感染し抗体をもっていますが、生涯において潜伏感染するので、免疫抑制状態になるとさまざまな病状を引き起こします。

 妊婦が妊娠中にサイトメガロウイルスに初めて感染すると、胎盤を経由して胎児にも感染することがあります。感染した全ての児に症状が現れる訳ではありませんが、主な症状は、低出生体重、黄疸、肝機能異常、難聴などさまざまです。ただし、出生時には全く無症状でも、のちに難聴や神経学的後遺症を発症する場合もあります。また、まれに、過去にサイトメガロウイルスに感染している妊婦が、妊娠中に何らかの理由で免疫能が低下した場合、体内でサイトメガロウイルスが活性化し、胎盤を経由して胎児にも感染することがあります。
 サイトメガロウイルスはありふれたウイルスで特に乳幼児の唾液や尿に大量に排出されます。乳幼児期に接する妊婦は、食器の共有や食べ残しを食べることなどをやめ、できるだけ唾液や尿に触れないようにし、おむつ替えなどで触れた後はきちんと手洗いを心がけてください。

 詳しくは「国立感染症研究所ホームページ(サイトメガロウイルス感染症とは)」別ウィンドウで開くをご覧ください。

性器ヘルペスウイルス感染症

 性感染症の1つで、単純ヘルペスウイルスの感染が原因です。性器やその周辺に水疱や潰瘍等が現れる場合がありますが、自覚症状がない場合もあります。一度感染すると神経節に潜伏し、妊娠中に症状が現れる場合があります。

 妊婦が感染していると、出産時に産道感染し、こどもに肺炎や脳炎を引き起こすことがありますので、帝王切開が必要な場合があります。

 詳しくは「国立感染症研究所ホームページ(性器ヘルペスウイルス感染症とは)」別ウィンドウで開くをご覧ください。

リステリア症

 リステリア・モノサイトゲネス(以下「リステリア」と呼びます。)は、河川水や動物の腸管内など環境中に広く分布する細菌です。欧米では、ナチュラルチーズ、生ハム、スモークサーモン等を原因としたリステリアによる集団食中毒が発生しています。また、国内では、乳製品や食肉加工品などから、菌数は少ないですが、リステリアが検出されています。

 リステリアに感染して重症化することはまれですが、妊婦、高齢者や免疫機能が低下している方(抗がん剤治療中やHIVエイズの方など)は、少量のリステリアでも発症し、敗血症や髄膜炎など重篤な状態(リステリア症)になることがあり、海外では死亡例も確認されています。特に、妊婦が感染すると、リステリアが胎盤や胎児へ感染し、流産や生まれた新生児に影響がでることがあります。

 リステリアは冷蔵庫内でも増えるので、冷蔵庫を過信せず、食品は期限内に(開封後は速やかに)食べるよう心がけましょう。リステリアは加熱により死滅するので、加熱して食べることも、予防対策の一つです。
 詳しくは「厚生労働省ホームページ(リステリアによる食中毒)」別ウィンドウで開くをご覧ください。

ジカウイルス感染症

 ジカウイルスは、ウイルスを持った蚊がヒトを吸血することで感染する、蚊媒介感染症です。基本的にはヒトからヒトへ直接感染する病気ではありませんが、稀なケースとして、輸血や性行為による感染が指摘されています。

 また、妊婦が感染することで、胎児へ垂直感染をすることがあり、小頭症などの先天性障害を起こす可能性があるとされています。世界保健機関(WHO)は、平成28年3月8日、妊婦はジカウイルスの流行地へ渡航すべきでないと勧告をしています。

 ジカウイルス感染症について、詳しくは「大阪市ホームページ(ジカウイルス感染症(ジカ熱)について)」をご覧ください。

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大阪市 健康局大阪市保健所感染症対策課

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