上海宣言

　会議第1日目には上海市長の基調講演に引き続き、専門部会が開かれた。専門部会では、1990年以降の水、緑化、環境の諸問題と将来展望に対する各都市の取り組みについて発表が行われ、引き続き討議が交わされた。 翌18、19日には、”水資源の確保と水の供給、これらに関する新技術ならびに下水処理問題”の4つのテーマに基づいて行われた報告にしたがい専門部会が開かれた。
　 最終日午後の総会では、各専門部会、首長会の総括が行われ、本会議で交わされた討議の結果から、以下の5項目への取り組みが必要であるとする上海宣言が採択された。

1． 水都の最大の資産である水の保全と供給、さらに下水処理の新技術に関する事項

2．21世紀の水都をにらんだ都市計画や、港湾建設における新しい発想と概念及び新たなる方策に関する事項

3．都市環境に潜在する能力をより一層向上させるという目的のためには環境保全と都市の経済成長との間には極めて重要な関わりがある

4．生態系のもつ力を高め、さらに生態系を改善するための都市の緑地帯や市街地緑化の展開および推進、環境の美化に関する事項

5．自然災害の発生防止と防御、これに対する技術的方策に関する事項