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令和5年度「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」市長表彰の受賞企業が決定しました

2015年7月1日

ページ番号:620010

令和5年度「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」市長表彰

 大阪市は、令和5年度「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」市長表彰の受賞企業を決定し、令和6年2月22日(木曜日)に表彰式を行います。

 大阪市では、女性が職場、地域等で持てる能力を発揮し活躍できるよう「女性の活躍推進」に取り組んでおり、その一環として、平成26年10月から、女性が活躍できる職場環境づくりを積極的に進めている企業等を「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」として認証し、特に優れた取組を行っている企業等に対し、毎年度、市長表彰を行っています。

 令和5年度の表彰企業は大規模企業部門が5社(最優秀賞2社、優秀賞3社)、中小規模企業部門が4社(最優秀賞1社、優秀賞1社、特別賞2社)となりました。

(注)「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」令和6年2月1日時点認証件数:三つ星認証133社、二つ星認証500社、一つ星認証237社、チャレンジ企業認証137社

受賞企業(各賞五十音順)

大規模企業部門

最優秀賞

【株式会社あさひ】

 男性社員の割合が高い職場の中で、女性が活躍できる環境を整えてきている。女性社員自ら「女性活躍推進チーム」を立ち上げ、会社と話し合いを進め、女性社員が活躍できるよう課題や問題点への解決に向けて取り組んでいる。

 育児と仕事の両立支援のため、小学校6年生までの子を持つ社員を対象に勤務時間を選択できる短時間勤務制度を導入し、制度内容を誰でも自由に閲覧できるよう社内イントラネットに掲載することで、男女ともに制度利用の向上につなげており、女性社員の離職防止に成果を上げている。また、育児休業からの復職を支援するため、復職を希望する社員の子が認可保育園に入園できない場合、入園できるまでの間、認可外保育園の保育料の半額を会社が負担(上限額あり)する制度を導入し、利用者も増加している。社員の希望する時期に復職することを可能にしており、女性社員の職場復帰率は100パーセントとなっている。

 年次有給休暇の取得を促進するため、これまで全日または半日単位での取得を定めていた休暇制度について、新たに時間単位での取得を可能とする制度を導入した。社内の要望を反映し、休暇を取得しやすい仕組みを取り入れたことで、休暇を取得する社員が増加し、年次有給休暇の取得率の上昇につながった。

【西日本電信電話株式会社】

 女性管理職比率向上のため、女性が管理職になることに抱く懸念を払拭するよう、インプット型の研修や上長を巻き込んだワークショップ、ロールモデルの紹介や総務人事部との個人面談等の包括的なカリキュラムを組み、管理職昇格条件を満たす女性社員が全員受講する研修を実施している。一人ひとりが自分らしくチャレンジする仕組みが構築されることで、女性のキャリアアップ志向や管理職へのチャレンジ意欲の向上につながっている。

 D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)推進の理解浸透を図るため、推進に資するテーマごとに当事者である社員が登壇する等、趣向を凝らしたセミナーを開催している。地域にある支店も巻き込み、現地とリモートとのハイブリッド配信も実施することで多くの社員に展開しており、参加者満足度は90パーセントを超えている。D&Iの重要性を認識し、D&I推進の第一歩である女性活躍推進に向けても、ジブンゴトとして捉えるきっかけとなっている。

 働きやすい環境づくりのため、ハイブリッドワーク(リモート・出社)およびフレックスなどを推進している。また、全国どこでもリモートで働けるリモートスタンダード制度を導入し、転勤や単身赴任を伴わない働き方を拡大している。リモートワークについては、リモートに適したパソコン端末の配備や各組織のトップが参加する会議にて各組織の実績を比較し課題や方向性等の意識を合わせることで、全社的に取組を推進している。

優秀賞

【株式会社奥村組】

 社長をトップとした「働き方改革推進委員会」を設置し、「休み方、働き方を変える」ための具体的な行動、取組のアイデアを全社員から募集し、展開している。応募されたアイデアは社内ホームページにアップし、「働き方改革推進委員会」からのコメントも公表しており、全社員でアイデアを共有することで、誰もがいきいきと働き活躍できる職場環境を醸成し、時間外労働の削減につなげた。  

 育児と仕事の両立支援においては、男女問わず未就学児がいる社員を対象に、コアタイムなしの育児フレックス制度が利用でき、家族休暇・看護休暇は子どもが小学校卒業まで取得できるなどの取組を行っており、組織全体で子育てを支援する風土醸成につながっている。また、男性の育児休暇取得率100パーセントの実現を掲げ、男性が育児休業を取得しやすくするため、当事者や管理職を対象としたセミナーを開催するとともに、男性育休取得推進動画や啓発ポスターを作成し、社内ホームページへの掲載、各事業所での掲示を実施することで、90パーセントを超える男性の育児休業取得率につなげている。

【新晃工業株式会社】

 若年少数の女性総合職のキャリア形成のため、育児と仕事の両立を経験した他社の女性管理職を招いて座談会を開催し、ひとりひとりが自らロールモデルとなれるように視野見聞を広げる機会を提供するなど、女性のキャリアアップ意識を醸成している。 

 育児と仕事の両立支援のため、小学校3年生までの子と同居し養育する社員に加え、1歳に満たない孫を養育する社員についても、短時間勤務や時差出勤等の柔軟な働き方を認めている。二世帯同居や近隣に居住する家族が散見される地域性等を鑑みた多様な働き方を推進し、二世帯同居や育児を補助しながら働く祖父母世代の社員を支援し、雇用継続に寄与するよう努めている。また、男性の育児休業取得を促進するため、配偶者の妊娠、出産を控えている男性社員とその上長を対象に育児休業制度説明会を開催している。育児休業取得を考えていない男性社員も出席必須とし、当制度を正しく理解したうえでじっくり考えて休業を取得できるようにすることで、取得率向上につなげている。

【JFEエンジニアリング株式会社】

 マネジメント層の意識向上のため、役員及び管理職に対し、女性活躍をテーマに先進企業の講師を招いた講演会や研修等を実施し、多様性を受け入れる組織風土の醸成や、女性活躍推進への理解、啓発を継続的に行っている。社長や役員、女性社員との座談会を開催し、相互理解や女性社員が抱える課題の抽出・提言を行い、自社の女性活躍推進の施策につなげている。また、女性社員を対象に社外派遣や社外交流の機会を提供し、女性管理職にはメンタリングを実施するなど、女性のキャリア形成、意識向上、ネットワーク構築について支援を行うことで、女性管理職比率の向上につなげている。 

 育児と仕事の両立支援のため、男女問わず育児への参画を促している。男性の育児休業取得においては、男性の育児休業の実績及び取得方法を周知する他、当事者だけではなく、上長や同僚を含めた啓発教育を実施しており、育児参画への意識を醸成することで、男性の育児休業取得率が上昇した。

中小規模企業部門

最優秀賞

【コーナン建設株式会社】

 女性管理職の育成に向けて、女性社員のキャリア意識を引き出しながら幅広い職種で活躍できる機会を提供している。サポート業務までの一般職から管理職をめざせる総合職への転換を促すため、自己申告制度の面談を通して転換機会を周知し、幹部社員にも理解を図るとともに、転換後も孤立しないようサポートを行っている。女性が総合職に転換していくことでより高い目標をもって各自がキャリアを形成できる環境を整えることができ、総合職比率は100パーセントに達した。

 女性のキャリア支援のため、会社主導ではなく社員で組織する委員会で企画を検討して、オリジナルのメンター制度を実施している。他部署の先輩との交流を持つことで幅広い視野で自身の働き方について考えていくことを可能にし、若年層の離職率低下や異なる世代間ギャップの解消など業務のプラスになっている。また、女性管理職の話を聞く機会もあり、女性社員のモチベーションアップにもつながっている。

 育児と仕事の両立支援のため、産休・育休を取得し職場復帰された女性社員との座談会を時短勤務者へ配慮した時間帯でどこからでも参加できるようにオンラインで実施し、産休や育休を取得する際に直面する問題や課題を共有することで、女性が抱える育児と仕事の両立への漠然とした不安の解消や、互いの業務サポートの効率化をめざしている。将来のキャリアや育児と仕事の両立への不安を払拭する取組を社員自らが行う環境を整えている。

優秀賞

【エブリ株式会社】

 キャリア形成の取組として、本人主体のキャリアデザインを可能にする独自の人材開発制度「エブリ・キャリアアップ・プログラム」を導入している。オーディション(自薦)形式のクラスアップ(昇格)エントリーにより、自律したキャリア形成による自己成長を促している。キャリア形成を自分で考えることにより自主性が進み、昇格要件である資格取得に積極的に取り組む社員が増え、クラスアップエントリーへのチャレンジが大幅に増加するなど、各社員のキャリア形成の意識が高まっている。昇格ペースは自分で選択でき、ライフイベントを優先しても不利にならず、女性のキャリアアップ促進を支援する仕組みとなっている。 

 育児と仕事の両立支援のため、男性の育児休業について取得希望者が申し出をしやすいよう、育休インタビューを公開し、育休取得の大切さや良さを社内で継続して周知した結果、男性の育児休業取得率は100パーセントに達し、1.5か月~6か月間の長期間の取得となっている。さらに、子どもの行事参加のために利用できる特別有給休暇制度を新設し、育児支援の充実を図っている。

 女性特有の体調不良や婦人病による療養や治療、妊活の目的で利用できる有給の休暇制度(1年あたり12日)を新設し、年齢やライフステージに応じて女性ホルモンの影響を受け、心身に大きな変化がある女性の健康をサポートしている。男性の上長が大部分であることから休暇取得の言い出しにくさが課題であったが、まず総務部の女性社員へ相談し、総務部から上長へ報告する体制を整え、女性社員が安心して制度を活用することができるように対応している。

特別賞

【Animo株式会社】

 育児と仕事の両立支援のため、自社の保育園事業を活かし、0歳~2歳までの子を持つ社員を対象に、社員の勤務先の保育園や近隣の自社運営の保育園に子を預けることができる母子帯同勤務に取り組んでいる。これにより、社員は早期に職場復帰を果たすとともに、身近に子の成長を感じながら、子とともに成長・キャリアアップを図ることが可能となっている。

【株式会社コンサルリンク】

 性別や役職に関係なくすべての社員の意見を基に社内制度を構築している。社員の声から生まれた特別休暇「アニバーサリー休暇」(社員それぞれが独自に考えた記念日を作って休むという制度)は、社内のコミュニケーションに活かされており、通常の年次有給休暇についても取得しやすい空気を醸成し、有給休暇取得率の上昇につながっている。また、女性社員の声から男性の育児休暇の取得が推進されており、男性社員の育児に対する理解が高まり、育児中の社員に対しても協力的に対応されている。

表彰企業の選考

 令和5年度においては、令和5年10月1日時点で、三つ星認証もしくは二つ星認証を受けている企業等を対象として、表彰を受けようとする企業等から申請を受け付け、申請のあった企業等について、外部の有識者による選考会で選考を行い、先進性に富んだ取組を行っている、あるいは地道な努力を続けている企業等を表彰企業として決定しました。

表彰式

日時

令和6年2月22日(木曜日)午前11時から

場所

大阪市役所5階 大応接室(大阪市北区中之島1-3-20

表彰状贈呈者

市民局理事 福岡 弘髙(ふくおか ひろたか)

表彰状受領企業

大規模企業部門 最優秀賞

 株式会社あさひ

 西日本電信電話株式会社

大規模企業部門 優秀賞

 株式会社奥村組

 新晃工業株式会社

 JFEエンジニアリング株式会社

中小規模企業部門 最優秀賞

 コーナン建設株式会社

中小規模企業部門 優秀賞

 エブリ株式会社

中小規模企業部門 特別賞

 Animo株式会社

 株式会社コンサルリンク

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