地域資源の循環による継続的な地域活動の促進（CB/SB）

　子育てや高齢者への支援、地域の安全・安心の確保、まちの美化、地域の魅力発信など多様な分野における住民が進める地域社会における課題の解決やニーズへの対応に向け、事業者のサービス提供手法（ビジネスの手法）を取り入れ、地域における雇用の創出やヒト・モノ・カネ・情報などの地域資源が循環する継続的な活動となるよう様々な支援を行います。

　CB・SBの促進に向けて、起業・資金調達・事業プランニング・経営などの研修制度や相談窓口を設置、具体的な事例の紹介などに取り組んでいます。

　また、これまで行政が担ってきていた事務事業や、今後、担う必要がある事務事業についても、担い手の最適化の観点からCB化、SB化が促進されるよう取組を進めています（社会的ビジネス化）。

　コミュニティビジネス（CB）／ソーシャルビジネス（SB）とは、地域の資源（ヒト・モノ・カネ・情報）を活かして、地域や社会が抱える様々な課題を地域の住民が主体となってビジネスの手法で課題解決に取り組むもので、地域の活性化や雇用の創出に寄与する地域貢献型のビジネスです。

　事業主体は、地域団体、NPO法人、企業、協同組合、グループ、個人など様々です。

　地域や社会課題を解決したいという思いで取り組むことは同じです。しかし、ボランティア活動では、サービスを提供しても対価を得ませんが、CB/SBでは、商品・サービスを提供し、事業を継続していくために対価を得るといった点が基本的に異なります。

　各区における取組事例をご紹介します。

北区　都島区　福島区　此花区　中央区　西区　港区　大正区　天王寺区　浪速区　西淀川区　淀川区　東淀川区　東成区　生野区　旭区　城東区　鶴見区　阿倍野区　住之江区　住吉区　東住吉区　平野区　西成区

　大阪市内を活動拠点に活動されている優れたCBにスポットを当てることで、様々な分野でのCB化の機運を高めるため、CB等の表彰イベントである「CSOアワード」を後援し、同アワード内に「大阪市長賞」を設置しました。（平成26年度から）

大阪市長賞受賞団体

• 平成26年度　　「特定非営利活動法人　遺族支え愛ネット」　　　
• 平成27年度　　「NPO法人　西淀川子どもセンター」
• 平成28年度　　「特定非営利法人子どもデザイン教室」　
• 平成29年度　　「特定非営利活動法人　メディカル指南車」
• 平成30年度　　「NPO法人　にしよどにこネット」
• 平成31年度　　「一般社団法人codomotoままちっち」

なお、令和3年度からは、大阪市市民活動推進助成事業の一環として、「キラッと輝く！OSAKA市民活動グランプリ（大阪市長賞）」を実施しています。

　大阪市では、高齢化が進む市営住宅団地において、高齢者の生活支援や子育てサービスの提供など、団地や地域の活性化につながるコミュニティビジネス等の活動拠点として、NPO等の団体に市営住宅の1階空き住戸を提供しています。

　平成20年度から実施しており、これまで16箇所で子育て支援等の団地や地域の活性化につながる活動を行っています。また、地域の方々と共にバザーや手作り教室、クリスマス会等のイベントやコンサートを開催するなど、地域との交流が広がってきています。

　選定にあたっては、応募団体が活動の提案内容等を公開の場で発表する「公開プレゼンテーション」を行い、提案された活動の内容や実現性・継続性等について、本市が開催する評価会議において各委員が評価したうえで、その評価を踏まえ、本市が団体を選定します。

　詳しくは、本市ホームページ「市営住宅の空き住戸を活用したコミュニティビジネス活動拠点の導入」をご覧ください。

1　大きな公共を担う活力ある地域社会づくり

ア　人と人とのつながりづくりの促進

ア　地域活動協議会を核とした自律した地域運営の支援

イ　校区等地域を越えた多様な主体のネットワーク拡充の支援

ア　地域資源が活用されやすい仕組みづくり

イ　地域資源の循環による継続的な地域活動の促進

ウ　本市事務事業の社会的ビジネス化の促進

ア　地域公共人材の充実と活用の促進

イ　中間支援組織の活用