万博TIMES VOl.13(7月2日(水曜日)配信)
2025年4月9日
ページ番号:656439

ぜひ訪問していただきたい
たくさんの国が集う万博会場。ここには国境線も紛争もない。しかし、残念ながら参加国の中にはお互いにいがみ合う国々がある。ここでは当事国や地域がどこかということはあえて書かないが、各国の展示物から様々なメッセージが伝わってくるし、そのメッセージを受けとめる必要がある。
私が皆さんに最も足を運んでいただきたいパビリオンは国際赤十字・赤新月館。
私の万博参観のきっかけは2005年の愛・地球博であったが、ここにもこのパビリオンはあった。あまりにメッセージが刺激的で紹介することを躊躇するが、皆さんに考えていただきたいのであえて載せておく。
「人間は右の手で戦争をして人を殺し、左の手で赤十字を作って人を助ける。あなたはその両手で何をしますか?」

愛・地球博の時、正直このパビリオンに出かけることは勇気が必要だった。私としてどんな答えを用意したらいいのか、正直見当もつかなかった。しかしパビリオンを訪問し、目の前で起こっている事実を直視することがまずは大切だとの思いを持った。逃げずに人間が起こした現実を見つめ、私にできることは何かを考えることが大事だと思った。少なくとも平和を強く願うことはいつでも、どこでも、だれでもできるはず。そして行動に移すこと。
あれから20年。やはりこのパビリオン訪問は全パビリオン参観の最後から3番目のパビリオンになった。訪問するのには「勇気」が必要だった。
5月10日、ついに訪問した。
「人間を救うのは、人間だ」
パビリオンに入ってすぐの展示や映像を見て涙が止まらなかった。この地球には残念ながら紛争、戦争があり(災害もある)、望まずに命を失ってしまう人々がいる。
楽しいはずの万博会場で、悲しい映像を見ることはつらいが、地球上で起こっている現実に目を向け、今回も私に何ができるのかをしっかりと考えたいと思った。
平和を願い、「多様でありながらひとつ」との気持ちを常に持ちたいし、地球に暮らすすべての人々にいのち輝く未来が保証されてほしいと思った。




パビリオンは閉幕日まで進化する
5月1日にインド館が開館した。開幕に間に合わなかったということでメディアの皆さんもこぞって取り上げた。私も開館日の5月1日に訪問したが、あまりの人気で入ることができなかった(入場整理券を配っていたこともあり・・・)。
気合を入れて翌日の一番でインド館を訪問するとあっけなく入ることができた。まだ工事中の場所があったりもしたが、ようやく開館できたのだとうれしくなった。
過去の万博では開幕に間に合わないことなど問題ないし、これが当たり前だと思ってきた。それに間に合わない正当な理由もある。展示物の輸送に時間がかかったり、税関での荷物のチェックが長くて間に合わなかったり、植物だと検疫の関係で手続きや検査に時間がかかったりするなど、来場者の皆さんが知らない事情がたくさんあるのだ。
先日インド館に行くと、展示物が増えたり、今まで入ることができなかった展示スペースに行くことができたり、お店が増えて、館内がさらに充実していた。展示担当の知り合いの方に声をかけると、インド館は2週間に1度の頻度で展示物が追加されるのだという。
私は5月28日のオランダ館訪問をもって会場内外のパビリオンなど(会場内外のカーボンリサイクルファクトリーや万博サウナも)一通りの訪問を終えたが、2回目のパビリオンめぐりをするには訳がある。インド館のように展示物が追加されたり変更されたりしているパビリオンがあるからだ。
先日出かけたフランス館も最終の展示ブースが変わっていたし、ポルトガル館のイベントブースは期間ごとに内容が変更される。飯田グループ×大阪公立大学共同出展館では、当初はウエルネススマートシティの展示のみであったが、2回目の訪問時にはミャクミャク探しが加わっていて相当驚いた。(このページ最終に掲載)
会場はもちろんパビリオンは閉幕日まで進化する。体感的にここ最近通期パスで来場されている方が増えていると感じられるが、ぜひ2回目以降の訪問も楽しんでいただきたい。

5月1日のインド館

展示が増えるインド館

左上の明かりの部分に永六輔氏の絵
下記写真左は開幕から5月11日までの限定展示を行っていたセリーヌの展示(フランス館)右は「CEAの80年」の展示(フランス館 6月20日撮影)


飯田グループ×大阪公立大学共同出展館の「ウエルネススマートシティ」にはミャクミャクが9体隠れているらしい(全部は発見できなかった・・・)


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