万博TIMES VOl.14(7月9日(水曜日)配信)
2025年4月9日
ページ番号:657175

いよいよ開館⁉最後に開館するネパール館
先日アンゴラ館の参観が再びできるようになった(アンゴラ館は初日に開館し、その後「事業実施に関する技術的調整」を理由に終日休館した状態が続いてきた)。これで会場内で開館していないパビリオンはネパール館だけとなった。
ネパール館のことが断続的に報道されていたので気になり、機会あるたびに立ち寄ってきたが、先週から工事をする音がしたり、ペンキのにおいがしていたのでいよいよ開館が近づいていることが感じられた。非常にうれしい!

再び参観できるようになったアンゴラ館

2005年 愛・地球博
実は過去の万博を見てもすんなり開館とはならなかったネパール館。
2005年の愛・地球博の時は環境博らしく、箱形のパビリオンにすべての国と地域のパビリオンが入ることになった(この箱型の建物を閉幕後にリユースしやすくするため)。
パビリオン内部に寺院が建設され、立派だった。そしてこの見事な寺院は環境博らしく、閉幕後にはとある団体に譲渡され、栃木県の宇都宮市に移設された。

愛知万博のネパール館1

愛知万博のネパール館2

2010年 上海万博
2010年の上海万博の時も非常に荘厳で立派だった。建設中のネパール館に足を踏み入れたことが何度もあったが、多くの職人が黙々と作業をし、開幕に何とか間に合わせた(相当立派で皆さん足を止めて写真を撮ったし、わざわざ足を運んで参観された方も多くいた)。

上海万博の開幕に向けて建設中のネパール館

大盛況のネパール館(上海万博)

2015年 ミラノ万博
2015年のイタリア・ミラノ万博では5月1日の開幕に開館が間に合わず、ロープが張られていた。ほとんど完成していたが、開幕前に見舞われたネパール本国での豪雨災害が影響して作業がストップしたそうだ。2回目に訪問した7月には開館こそしていたが、スタッフの方と出会うことはなかった。被災された方々のことを思う方々の力で参観ができるようになったのだと聞いた。

2015年 ミラノ万博のネパール館(ガラスにはまだテープも貼られている・5月撮影)
次の3枚の写真は、2015年 ミラノ万博のネパール館(7月撮影)。



過去の万博においてネパール館は相当気合を入れてパビリオンの建設をしてきた過去がある。今回も苦しい状況が続いてきたと思われるがいよいよだ。
最後のパビリオンとなれば人気パビリオンになるはず。外観だけ見ても相当のこだわりがある。皆さんもれなく参観し、応援していただきたい。


出口から考える
次の3枚の写真の共通点は?と聞かれたら皆さんは何と答えるのだろう。

1

2

3

1番
1番は恐竜のうんち。関西パビリオン 福井県ゾーンに展示されているもの。皆さん汚いと敬遠されるかもしれないが、うんちは出口のものであり、出口があるということは入口があるということ(当たり前のことだが)。うんちを研究することは入口でどんなものだったのか、どんな状態だったのがわかるらしい。つまり、うんちから当時の食べ物が何であったか、どんな植物が生えていたかがわかることになり、当時の植生分布や気候、地球環境を解明することにつながるらしい。
奈良県の博物館、縄文時代の遺跡の博物館にも同様の指摘が書かれて納得した記憶がよみがえってきた。福井県ゾーンに出かけたらこれは触れるので是非触っていただきたい。運が付くそうだ・笑。
ちなみに前に何かで聞いたことがあるが、ある国の指導者のうんちは国家機密なのでやたらと海外でおいてこないのだとか。つまり簡易トイレを携帯して持ち帰るとのこと。病院で検査をする時、体の中にあるものはその人の健康状態をチェックするのに活用されているのだから確かに・・・と苦笑い。奥が深い。

2番
2番は、「いただきます」の言葉が心に響く、EARTH MARTの出口に展示されているもの(「万博運壺」)。生きとし生けるすべての生き物は食べる、食べられるの関係で成り立ち、その頂点に立つ人間は相当多くのいのちをいただいている。出口にあるこの展示物には解説がない。皆さんはこの展示物からどんなメッセージを受け取るのだろうか。
※EARTH MARTのSNSによると壺は白磁の人間国宝、前田昭博さんによる作品で、野菜の花は館内の食品サンプルを担当した会社が制作したと書いてあった。すごい作品!

3番
3番についてはコモンズBにあるナウルブースの上に展示されている鳥。ナウルと言えばナウル台座など、何かと話題になってきたが、実はこの展示物を見逃している方は多い(この国の成り立ちにとても大切な展示物だと思うのだが)。これが1や2とどういう共通点があるのかと気になる方もおみえだと思うが、次回以降の記事(別のテーマ)で紹介したい。
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