万博TIMES Vol.20(8月20日(水曜日)配信)
2025年4月9日
ページ番号:659843

忍耐と知恵が必要
皆さんはもう万博に行かれましたか?行かれた方はどのくらい行かれたでしょうか。私の答えは毎日となるが、私と同じで毎日行っているという方もかなりいらっしゃると聞く。すごいなぁと思うと同時に入場券はどうされているのだろうと気になってしまう(笑)。
会期が残り少なくなる中、インターネットからの情報によると未使用の入場券が500万枚もあるのだとか。残りの会期50数日に平均的に使用されると来場者は1日10万人。ここに相当数使用されている通期パス(8月9日現在39.9万枚)や8月まで使用ができる夏パス(同26.7万枚)をお持ちの皆さんが加わればこれから相当多くの人が来場されることになり、今までに見たことのない混雑が容易に想像できる(※)。
今回の万博は、史上初めて来場日時予約が必要となったので、会場内に人が入りすぎてパンクをするということは避けられていると思うが、行きたい日時に行くことができないとか、来場日時予約がすでにいっぱいとなって行けなかったという事態も起こっているはず。
私も毎日、来場日時予約を取らねばと格闘しているが、最近は本当にパソコンの画面を見続けている日が多くなっている。
私の場合、来場日時予約がとれたからよかったでは済まない。私の他にも一緒に出かける夫と息子の分も必要になるので、同じゲート、同じ時刻で予約を確保するには3倍の労力が必要となる。
最近は1人の来場日時予約を満足いくようにとるには1時間かかる。ということはまとめると3時間(汗)。
万博に行かない時は何をしているの?と質問されることが増えているが、買い物に出かけたり、休憩したりすることはもちろん、これに加えて来場日時予約をとっているとの答えも付け加えなければならなくなってきた。
私も皆さんと同じ条件で会場に通わせていただいている。多少愚痴のようになったが、これからも皆さんと同様、忍耐と知恵を絞って来場日時予約と向き合っていきたい。
※愛・地球博の時は5.73%の入場券(約1700万枚の販売に対して約1600万枚が使用された)が未使用で終わったとのことなので実際このようになるかは正直わからないのだが。
出典資料URL:http://www.expo2005.or.jp/jp/jpn/press/press060313_03.html



閉幕後の利活用
大阪・関西万博もついに開幕から120日以上が経った。万博は国際条約に基づいたものなのでその約束にあるように万博が終わると会場は元の更地に戻されるのだが、残される建物もあるようだ。例えば愛・地球博では迎賓館が記念館となり、グローバルループも一部残された(会期にちなんで185m)のでその限りではない部分もあるのだろう。
愛知万博は環境博だったので余すことなくリユース、リサイクルされることになっていたが、正直口だけではと思って疑っていた。会場のパビリオンが壊される中、わが家族は本当にそうなるのか見守り、徹底的にリユース先に行ったり、本社に足を運んだりして確認をした(会社の方には事情を説明して協力いただいた)が、もちろん見事に活用され、すごいと感動した(リユースやリサイクルにかかる費用は相当なものなのでそれぞれの会社や国の方の覚悟が感じられた)。


ウズベキスタン館


スペイン館の外壁はお店に引き取られた(2006年1月18日撮影)
今回の万博でもすでに閉幕後のことについて真剣に考えているところが多く、オランダ館は早々に淡路島にパビリオンを移設すると発表した。
ウズベキスタン館は、日本各地(熊本、大分、宮崎、島根、奈良、大阪、和歌山、鳥取、徳島の9都道府県)から集めた国産杉を使用してパビリオンがつくられているが、閉幕後はウズベキスタン本国に運び、学校建設の資材にするという(ウズベキスタンは人口に占める若者の割合が非常に高く、将来を担う子どもたちに力を入れている)。
愛・地球博でも実際に瀬戸愛知県館で使われた建設資材を用い、閉幕後に新設の豊田市立巴ケ丘小学校ができた。
もともと木は空気中の二酸化炭素をため込んだものなので環境にやさしい。しかも建設資材が山の保全に必要な間伐材で構成されていたとしたらもっと環境には優しいことになる。
ウズベキスタンの現地で永続的に大阪・関西万博の遺産として活用され、後世に受け継がれていくことを願うし、ほかのパビリオンもこのように少々費用はかかるが、利活用を積極的に進めていただきたい。

瀬戸愛知県館



豊田市立巴ケ丘小学校(2006年3月2日撮影)
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